INTERVIEW
夕闇に誘いし漆黒の天使達
2024.06.04UPDATE
2024年05月号掲載
Member:小柳(ブス担当/Vo) YUMA(GOD/Gt) ともやん(Ba/シンガロンガー) にっち(Dr/飯食い) パーティーモンスター(Party)
Interviewer:フジジュン
-では新曲以外で特に思い入れの強い曲や聴いてほしい曲を1曲上げてもらっていいですか?
PM:僕はどの曲が入るのかも知らないですけど、「スプリングサマーオータムウィンターチューン」です。加入する前、夕闇のスタッフとして仕事させてもらっていて、そのときから観てますけど、"一番いい曲だな"と思ってて。
小柳:お前に言わせると、それからいい曲1曲も生まれてないもんね?
PM:申しわけないんですけど、そうですね(笑)。
ともやん:「スプリングサマーオータムウィンターチューン」なんて、4枚目(2018年リリースのシングル『猫サンキュー』)のカップリングなのにね。
小柳:でもたしかにいい曲だし、再録の曲で唯一、歌詞を変えてる曲なんです。この曲もともとは冬の曲のつもりで書いたんですけど、結局全シーズンの歌詞になって。歌詞をストーリーズで募集もしたんだよね?
ともやん:そう。だから、みんなの意見も踏襲されてる曲なんです。
小柳:結果、思ったよりオモロくない意見ばかりで俺のがほとんど採用されてるんだけど(笑)、みんなとの合作ではあるかな? 俺は1曲挙げるなら「時間が戻ったら抱きしめて...」かな。普通にいい曲なんだけど、ピアノ・バージョンでガチッと歌い直して、この中に1曲あって良かったなって曲ですね。バンドでもいいけど、ピアノだとバラード感が増してて"その手があったか!"って感じで。ライヴでは絶対このまま歌えないんで音源でしっかり聴いといてもらいたいです(笑)。
にっち:俺は結構昔からなんですけど、「はたらく君に贈る歌」がライヴでやってて一番楽しくて一番好きな曲です。
小柳:今作ではエグいパワーアップしてるしね? 再録で変わった曲の筆頭くらい原曲から変わってる曲だよね。
ともやん:そうだね。イントロをばっさりカットしてヴォーカルのブレスから入るのもいい感じですし。
-YUMAさんはいかがですか?
YUMA:僕は「パーティー・イン・ザ・ダーク」ですね。
小柳:「時給アップアップソング」だろ!? 「時給アップアップソング」は"仙人パート"って言われる俺とともやんの掛け合いのパートがなくなって、ギター・ソロがガッツリ入ったんです。
YUMA:「時給アップアップソング」のソロはたしかにエグいけど、「パーティー・イン・ザ・ダーク」はやっぱり自分が入って最初に作った曲なんで、思い入れが強いんです。
-ともやんさんはいかがですか?
ともやん:僕は「Goodbye卒業」ですね。「ラブソング」がアレンジしてすごく良くなったんですけど、自分で書いた曲だったんですが、アレンジする前はそんなに好きじゃなくて。同じように「Goodbye卒業」もそんなに好きじゃなかったのが、ギターやシンセを追加していいアレンジができて、すごく好きになりましたね。いいハモリもできて、すごく良くなったんですけど、こうやって言っておかないと気づかない人も多いと思うので、あえて言わせてもらいました(笑)。
小柳:もう間違い探しの気持ちで楽しんでほしいよね。サイゼリヤの間違い探しくらい難しくて、3個くらいの間違いかと思ったら10個くらい間違いがある。わかりやすく違うところもあれば、よく聴かないとわからないところもたくさんあるんで。
-新しく聴く人は"初めまして"で聴いてくれればいいし、過去音源を聴き込んでるファンはどう変わったかを楽しんでくれればいいですしね。
小柳:そういう聴き方をしてもらっても相当楽しいと思いますよ。些細なのも入れたら50個くらい変わってるから、俺らもチェックリスト用意しておいて、全部合ってたらプレゼントをあげるくらいのことしたいよね。どっちも楽しめるっていうのがこのベスト盤のひとつの楽しみ方だから。
ともやん:話し始めたらキリないくらい変わってるからね。
-そして、そんなベスト盤を掲げての東名阪ツアー"十 TOUR ワンマン編 「ビューティフル・ティーンエイジャー」"の開催も決定しています。最後にワンマンに向けての意気込みを聞かせてください。
小柳:東名阪だけのワンマン・ツアーって、コロナ禍が始まる頃にやった"デカ箱カチコミツアー"以来で、3~4年ぶりくらいのワンマン・ツアーになるんですけど、大きな会場になるので楽しみだなというのがひとつと、対バン・ツアーでどこもお客さんのノリが本当に良かったし、仕込みや演出面の部分では対バン・ツアーとガラッと雰囲気が変わるので、対バン・ツアーとは違ったライヴが見せられるってところでも楽しみを感じていて。新しくなったベスト盤の曲に加えて入っていない曲ももちろんやろうと思ってるし、全箇所何か違う新鮮なものが観られるようにと考えているので楽しみにしていてください。