INTERVIEW
Zephyren代表GEN氏 × ROTTENGRAFFTY
2019.11.11UPDATE
2019年11月号掲載
ROTTENGRAFFTY:NOBUYA(Vo) 侑威地(Ba)
Zephyren:GEN(代表)
Photo by 宇都宮勝
GEN:そして今回、手前味噌ですが、Zephyrenもロットン20周年企画でM-65を一緒に作らせてもらうということで、今日初めて着てもらいましたけど、デザインはどうでした?
NOBUYA:かっこいいです。背面のデザインがすごく好きで、Zephyrenっぽくもあるし、ロットンのロゴもすごく色鮮やかで、インパクトがありますね。
GEN:ありがとうございます!
NOBUYA:僕は20周年で20項目いろんな面白いことをやっていこうって決めて、その中のひとつとしてZephyrenさんとも何かやりたいなと思って、1年くらい前に、最初にGENさんにお声掛けしたんですけど、やるからにはかっこいいものをという話で、アウターにしたいってGENさんがおっしゃったところからやりとりが始まりましたよね。デザインがどんどんあがってくるなかで、"何かアイディアあったら言ってね"と言われたのですが、第1弾であがってきたデザインを見た時点でもう何も言うことはなかったです(笑)。僕らはアパレルのプロではないので、最初に画像を見てただただかっこ良くて、プロの仕事ってやっぱりすごいなと感動しました。
GEN:やるからにはZephyrenでもやったことのないものを作りたいという思いがあって、力を入れすぎてロットン全開で"Zephyren"って1個も入れないという(笑)。ロットンのことしか考えてなくて。
NOBUYA:気づいてました。わざとやってくれているのかと。
GEN:集中しすぎて忘れた(笑)。どこのブランドでも出せないものをやりたいっていうコンセプトはもともとあって、もちろんインパクトもちゃんと出したいっていうのもあって、いろいろ悩んだんですけど、あのくらいバシっと20周年を大きくできたらいいなと思っていたので。
NOBUYA:僕ら的にはめちゃくちゃ嬉しかったです。
GEN:まぁでも自分でもかっこ良くできたなと思ってます。一応タグと刺繍で"Zephyren"は入れてますので(笑)。
NOBUYA&侑威地:それは入れてください(笑)。
GEN:(笑)やっぱ一緒にやるからには、プロとしてバンドのグッズでは作れないものをやりたいと思っていて。できればロットンを知らない人が見たときに"おぉ、なんだこれ!"ってなるような。プロモーションではないですが、それを着たファンの子とか、デザインがいいと思って着てくれている子とかを見て、"あれいいなぁ"と思ってほしいですね。
侑威地:そうなるといいですね。自分でも着たいです。
GEN:僕も1着買います(笑)。
NOBUYA&侑威地:ありがとうございます(笑)。
GEN:今年の"ポルノ超特急2019"(12月21日、22日に京都パルスプラザで開催)は20周年ということで、特別に何かありますか?
NOBUYA:今年で、京都パルスプラザで開催し始めて6年目なんですが、毎年、同世代で近いアーティストだけじゃなくて、名前は知ってるけど、まだやったことがない若いバンドを呼んでみたり、憧れているアーティストも声掛けさせてもらったりして、有難いことに出演してもらったんです。でも、今年は20周年ということで、変化球なしの直球勝負がしたくて。自分たちのこの20年の中で、より僕らの近くで支えてきてくれたバンドマンの中から名前を出させてもらいました。悩んだり、めっちゃ考えたりということはなく、シンプルに自分たちに近い人たちを呼んだので、去年までとはまた違った景色が絶対見れると思います。
GEN:20周年を迎えてこれからいろいろやっていくと思いますけど、この先の目標などあったら。
侑威地:あと10年ステージに立っていられるように、僕は個人的に、身体のこともそうですし、心的にもいろいろ考えてますね。
GEN:僕は身体が怖いですけどね。10年って(笑)。
侑威地:あと10年って漠然としてて怖いじゃないですか(笑)。先輩たちが頑張ってるところを間近で見ているんで、自分も今のうちからやれることはやっておこうっていうふうに考え方は変わりましたね。
GEN:僕はあと5年ぐらいがいいんですけど(笑)。
侑威地:僕らが止まるときまでは頑張ってください(笑)。
GEN:それはもちろん付き合う気満々なんで(笑)、こんな対談が10年後もできればいいかなと思ってます。NOBUYAさんはいかがですか?
NOBUYA:僕もGENさんと近いかな。あと50歳まで6年で、50歳になったときもバンドマンでありたいなっていうおぼろげな夢はあるんですけど、日々の積み重ねでそこに到達できると思っているので、とりあえず目の前のやらないといけないことをしっかりやり遂げていきつつ、目の前にあるものの次を常に考え続けないと、バンドは絶対いつかストップすると考えているんです。だから、そこで日々戦っていて。日々精進で積み重なっていって、6年後の50歳でもステージに立てていたら幸せだと思いますね。
GEN:50までは絶対に、お互いにやりたいですね。続けられたら楽しいし、まだやり切れていないこともお互いあると思うし、僕ももっと自分のブランドを練り上げたいと考えているし、だいぶ円熟期だなと感じることもあるけど、若いブランドには負けたくないって気持ちも強いですし。
侑威地:毎日ロットンであり続けたいですね。こうなりたいとか、"「紅白」出たい"とか、そういうのはあまりないんですよ。もちろんもっといろんな人にロットンを観てほしいし、聴いてほしいし、ライヴ来てほしいしっていうのは、始めたときからずっと思っていることですけど、そこに繋がるのはこの毎日の生活なんだとは思ってますね。
GEN:SNSが主流になっているなかでも、伝えられることって限られていて、ライヴとか、僕の場合は服とかで伝えていくしかないんですよね。
侑威地:めっちゃすごいライヴやってみたいですね。メンバー、スタッフ含めて全員が"今日めっちゃ良かったね"って思えるようなライヴをしたいし、し続けたいです。
GEN:バンドはそれがすべてだと思います。20周年だからとかじゃなくって、どんな会場でもそこは追求していかないといけないですよね。
NOBUYA:松原と約束していたことがいくつかあったんですけど、もう1回武道館でやるっていうことと、次は絶対売り切るということ、そして、一度流してしまった京都パルスプラザでのワンマンをするという約束は、絶対に叶えないといけないなと思っています。
GEN:京都パルスプラザを有名にしたいっていうのもありますよね。
NOBUYA:10-FEETが、太陽が丘("京都大作戦"会場)っていう場所をあれだけ全国に広めたっていうのも、京都人の僕らからしたら本当にとんでもないことなので、僕らも京都パルスプラザを広めるためには、そこでワンマンをしないとという話は(松原と)何回も話していて。やっぱり武道館のリベンジとパルスプラザのふたつはやりたいですね。何年かかるかわからないですけど。
GEN:大事だと思います。人との別れってどうしてもあるから、仕方のないことだけど、約束したことっていうのはやっぱりやりたいですよね。これからですね!
NOBUYA:まだまだやりたいことありますね!
GEN:今日は話せて良かったです! グッときました!
NOBUYA:すごい締め方ですね(笑)。