INTERVIEW
Zephyren代表GEN氏×ヒステリックパニック
2016.11.10UPDATE
2016年11月号掲載
ヒステリックパニック:とも(Vo) Tack朗(Gt/Vo) $EIGO(Gt/Cho)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by 木場 ヨシヒト
-"お茶を飲んでいます。"シリーズは売れてるからできる、って部分もありますね。少し話が変わりますが、Zephyrenの印象やブランド・イメージについて3人はどのように感じていますか?
とも:カッコいい大人、って感じですかね。最初に始まったとき、10-FEETさんとかロットン(ROTTENGRAFFTY)さんとか、そういう先輩方がモデルをやっているイメージが強くて。ストリート・ブランドなんですけど、若者向けっていうよりは、一歩上の大人な感じで。MVとかライヴで結構着させてもらってるんですけど、ちょっと背伸びするっていうか、いつもの自分よりちょっと大人になれる感じがします。ある意味、ヒスパニとは違う気もしてたんですけど、今日いろいろ着させてもらって、新しいイメージが湧きましたね。
$EIGO:この前公開した「Adrenaline」(2016年7月リリースの2ndフル・アルバム『ノイジー・マイノリティー』収録曲)のライヴMVもそうなんですけど、そういうところでたくさん着させてもらってます。何より単純にクールだなと思って。あと、僕にとっては"漢(おとこ)"っていう感じの、格闘技とかにも通じるようなストイックなイメージですね。
Tack朗:僕は普段、PUNK DRUNKERSをよく着させていただいてて、特に私服はPUNK DRUNKERSしかないくらい好きなんですよ。で、今回こうやってモデルをやらせていただいて、Gジャンとか着たら"あれ? 俺ってこんなにカッコよくなるんだ!? あれ、ちょっとスタイリッシュだな......"みたいな(笑)。
一同:(笑)
とも:それ、語弊ないかな(笑)?
Tack朗:大丈夫、大丈夫! だから、ほんとに自分の新しい一面が見れたなって。XLのズボンも入ったし、嬉しかったです。
GEN:PUNK DRUNKERSの"あいつ"、すごいよね。なんか、"お茶を飲んでいます。"に通じるものがあるんだよね。
$EIGO:あいつはパンチありますよねー。
GEN:なんかフィギュアがプレミアついてるとか。
Tack朗:プロレスにもなってるんですよ。あいつを被ったレスラーが戦ったりとか。
GEN:そうなんだ! すげぇな。みんな頑張ってるよな。もう昔からあるブランドがあんまり残ってないからさ。でも、ちゃんと自分のコンセプトがあるから残ってこれたんだと思うし。
とも:Zephyrenも、パッと見スタイリッシュでオシャレだけど、"お茶を飲んでいます。"みたいな遊び心があったり。だからさっきの、品質もめっちゃこだわってるあたりとか、カッコいいところは全力でカッコいい、ふざけるところは全力でふざけるっていう。自分たちヒスパニのアティテュードに近いものがあると思うんですよね。
GEN:なんかさ、カッコいいこと言ってる奴をみると、すげぇなって思うけど、俺は恥ずかしくなっちゃうんだよね。だから"お茶を飲んでいます。"も俺的にはありで楽しくやってますよ。でももともとは震災のときに"落ち着けよ"って意味を込めて呟いたら、なんかほっとして、くすっときたのが始まりで。その後PTP(Pay money To my Pain)のKがアサヒスーパードライを"お茶を飲んでいます。"って連呼して流行りました(笑)。ヒスパニも音楽に対してすごくまっすぐで真面目だし、ライヴにも圧があるよね。不思議なバランスがあるバンド、というか。"おぉ!"って思うところもあれば、楽しいところもあるし、その感じが好きだなと思っていて。Zephyrenもクールなイメージがあるかもしれないけど、もともとそういう面白いことも好きだし、ひたむきなところにユーモアがあるから、俺はヒスパニが好きなんだよね。
Tack朗:"お茶を飲んでいます。"で、そういう二面性が見れたことが、僕にとってはとっつきやすかったです。Zephyrenの見方も変わって。
とも:僕たちはプライベートでもZephyrenを着させてもらってるんですけど、Tack朗は"Zephyren着たいんだけど、サイズがきついかな......"って言ってて。"なんでZephyren着たいの?"って聞いたら、"女の子口説くときとか、Zephyren着てたらカッコいいかなって"って言われて。なんかちょっと勝負時に着たかったみたいです(笑)。だから、今日やっとZephyrenデビューできたんですよね。
Tack朗:そうなんです。
GEN:これはちょっと自信あるんだけど、俺の作った服着るとモテるっていう。
とも&$EIGO&Tack朗:おぉ!!
$EIGO:僕らのお客さんには若い子が多いんですけど、全然ストリートじゃないでしょっていう感じの女の子が、"Zephyren"って書かれたTシャツを着ていたりするのをよく見るんですよ。
とも:最近多いよね。
GEN:嬉しいですね。ライヴに行くといいこといっぱいあるんだよな、ヒスパニは。メンバーが和気あいあいとやってる感じもするし、こうやって話しててもすごく気持ちいいよね。
-GENさんから見て、3人のモデルはいかがでしたか?
GEN:今日はいい画が撮れたよね。
とも&$EIGO&Tack朗:ありがとうございます!!
GEN:今回は今までと違って自然な感じで撮っていて。すごくやりたかったので、キメてバシッと撮るよりは、まずゆっくり下北を紹介したいっていうのもあって。それにもっと深くいろいろと喋りたかったから。また時を経てからこういう仕事とかもやりたいと思う。(ヒスパニは)今、いい感じに上がってきてるところだけど、そっからもっと上に上がってきたところに、"あのときの~"とか話したいな。10-FEETとかロットンもそういうところからやってるし。もともと、若い子を引き上げていきたいっていう気持ちがすごくあったからね。これから何年後かはわかんないけど、もっと大きくなったタイミングでこういう話をしたら"あぁ、あのときは......"ってなるかな。覚えてるかどうか危ないけど(笑)。
とも:(笑)この前の激ロックのロットンとの対談(※2016年10月号掲載)を読んだら、ちょうどそんな話をしてて。ロットンのメンバーが"あんときのGENさんヤバかったっすよね~"って言ったら、GENさんは今みたいに"俺、覚えてないんだよね"って(笑)。
一同:(笑)
GEN:たぶん絶対に覚えてない(笑)!
とも:特にロットンはイベントを始めたときから繋がりがあったっていうのを読んで、以前から密接な関係にあって、今にリンクしてるっていうのがカッコいいなって。
GEN:でもヒスパニも、Zephyrenになって一発目のA.V.E.S.T.から出てもらってるし。2回目も出てもらって。で、次はA.V.E.S.T.自体が10回目だから。
Tack朗:記念すべき。
GEN:そう、10回目もね。ぜひ出演していただけたらと思います。