INTERVIEW
"JACK IN THE BOX 2021"座談会
2021.12.17UPDATE
出演する各バンドが複数名のゲストを招く形式を貫き続ける"JACK IN THE BOX"が今年はDANGER CRUE設立40周年記念として行われる。京(DIR EN GREY)、HYDE、yukihiro(L'Arc~en~Ciel)、INORAN(LUNA SEA)ほか、レジェンド級のアーティストたちが並ぶなか、NOCTURNAL BLOODLUST feat.宮田大作(a crowd of rebellion) / Kaito(Paledusk)という豪華タッグが実現。その最前線を担うヴォーカリスト3名に座談会形式で様々な角度から訊いた。
NOCTURNAL BLOODLUST:尋(Vo)
a crowd of rebellion:宮田 大作(Vo)
Paledusk:Kaito(Vo)
インタビュアー:米沢 彰
-DANGER CRUE 設立40周年の節目に行われる"JACK IN THE BOX 2021"にNOCTURNAL BLOODLUST feat.宮田大作(a crowd of rebellion) / Kaito(Paledusk)として出演することを受けての対談となりますが、もともと3人の面識はそれぞれどの程度あったのでしょうか?
宮田:Paleduskとはよく対バンもしていて、NOCTURNAL BLOODLUST(以下:ノクブラ)とは"SCREAM OUT FEST 2016"のときに対バンしてて。STUDIO COASTでATTILAとかBLESSTHEFALLを呼んだときで。
尋:めっちゃ懐かしい。
宮田:でも、直接絡んだりとかはあんまりしてなくて。
尋:そのときは話す機会がなかったですね。Paleduskはこないだ一緒に対バンして。
Kaito:実は"SCREAM OUT FEST 2017"のときに楽屋で挨拶させてもらってます。オープニング・アクトで出させてもらってたんですけど、そのときは楽屋でめっちゃ筋トレしてて。
一同:(笑)
Kaito:挨拶しようか迷ったんですけど(笑)。リベリオン(a crowd of rebellion)は福岡に初めて来たときにライヴに行ってて、一緒に写真も撮りました。
尋:めっちゃミーハーやん。
一同:(笑)
尋:実はどちらも9月の対バン企画("6DAYS OF CHAOS")に声は掛けてたんですよ。
Kaito:Paleduskはフットワークの軽さが売りで、どこへでもすぐに行くんですけど、そのときはどうしても日程が合わなくて。それで、こないだの11月の企画("Paledusk JAPAN TOUR FINAL SERIES")のときは、声掛けをさせてもらいました。普段自分たちはなるだけ同じようなメンツでライヴを組むんです。そうやったほうが一緒に上がっていけるし、盛り上がりも作っていけるので。今回もCVLTEだけは決まってて、逆にちょっと違うことをしてみよう、って思って連絡したら、すぐに返事もいただけてありがたかったですね。
宮田:うちも全国どこでも飛んでいくんですけど、そのときはどうしても合わなくて。ちょっと悔しかったんですよね。なので、こういった形で誘ってもらって一緒にできるのはすごく嬉しいですね。
-宮田さんと尋さんはわりと世代も近いですよね。
宮田:そうですね。これは言っていいのかな? 当時ANTIKNOCKでノクブラが別名でカミカゼって名前で企画をやって、そこにRemembering Sensationと、THE TWISTED HARBOR TOWNと一緒に出て。全部持ってかれました。全部。最後にとんでもないライヴをやられて。
-尋さんはそのときのことって覚えていますか?
尋:うーん、アドレナリンが出すぎてて細かい記憶が(笑)。
一同:(笑)
宮田:その日からステージ上で"クソ"とか"この野郎"的なことを言うようになりました(笑)。
一同:(笑)
-Kaitoさんはもっと若いですよね。2バンドを知ったのはいつごろでしたか?
Kaito:中高一貫に通ってたころに、仲いいやつがX(X JAPAN)とかLUNA SEAが好きで、DIR EN GREYとかにハマっていってて、その人がこのバンドヤバいよ、って勧めてくれたのがノクブラだったんですよね。リベリオンは中高生ぐらいのときに知って、さっきも言った通り福岡のライヴにも行きましたね。ライヴに行ったら"14時間かけてきたんだから盛り上がれ!"ってお客にかかった時間分の盛り上がりを求めてて(笑)。
宮田:福岡に行ったらよくそれ言う(笑)。
-ヴォーカリストとして、お互いにどのように見ているのか、うかがってみたいです。
Kaito:大作君は、パッションに溢れてるのに優しさも滲み出ていて、ほんとに温かくて強いシンガーなんだなぁと思ってます。大作君にしかない武器を昔からたくさん持ってる人だなと後輩、そしてファンながら感じてました。尋さんはとにかくタフ・ガイで、そこに立ってるだけで成立しちゃう絵力と迫力、そして何より本当にスキルフルなシンガーだなと思っております!
宮田:ふたりとも自信に満ち溢れてるステージ・パフォーマンスで強いヴォーカリストという印象です。率直に羨ましいと思いますね。本当はみんな同じなのかもしれませんが、自分はステージに上がる直前まで怯えているタイプなので......。ステージに上がったらもう記憶はないです(笑)。
尋:Kaitoはこの前対バンしたときにすごい気迫のあるヴォーカルだなと感じましたね。宮田君は世界観のあるバンドのヴォーカルとして表現力が豊富だなと思います。
-宮田さんは小林亮輔(Vo/Gt)さんと対になって完成するヴォーカル・スタイルを極限まで突き詰めたエクストリームなヴォーカリスト、Kaitoさんはカオティックな楽曲、ヘヴィだけどお洒落なサウンドと融合しながらけん引していくセンスのヴォーカリスト、とかなりおふたりのスタイルには違うものを感じていますが、NOCTURNAL BLOODLUSTとしてゲストにおふたりを呼ぶことにした経緯をうかがえますでしょうか?
尋:リベリオンは幻の対バンがあって。2年前にもう発表までして目前だった対バン企画があったんですけど、それがいろいろとあってできなくなったので、すみませんって意味もあります。Kaitoはこないだ対バンして、すごくよく動くし勢いもあって、自分はここまで続けてきた結果として、段々こうだっていうやり方とかスタイルが凝り固まってきてしまっているのに気づかされたし、そういう意味でも刺激を得たいのもありますね。あとは2バンドとも今勢いがあるし、武道館を爆発させられると思って(笑)。
一同:(笑)
-逆に声掛けを受けたおふたりの、そのときの率直な感想や連絡を受けたときの状況をうかがえますでしょうか?
宮田:最初マネージャーから"ノクブラからお誘いの連絡あったよ"って聞いて。"対バンだったらスケジュール合うならやりたいよね"って言ったら、"いやバンドじゃない、宮田個人に"って言われたんです。しかも詳細を聞いたら、会場も武道館でイベントもすごいイベントで。逆に俺でいいの? って。本当に? っていう思いが強かったですね。
Kaito:俺も同じで、最初連絡貰ったって聞いて、個人にって言われて。それってノクブラに認められたみたいですごく嬉しかったんです。Paleduskとして、PaleduskのKaitoとして評価されたみたいで。個人的にはバンドとして武道館を目指すみたいなのはあまり思っていなかったんですけど、やっぱり武道館のステージに立てるのは光栄ですね。今回出ることを母が知ったら"あんた売れたね!"って(笑)。
一同:(笑)
Kaito:いや、誘われてるだけだよって言ったけど、武道館って書いてあるし自分のすぐ近くにはHYDEさんもいるし、って(笑)。
一同:(笑)
-それは間違ってないです(笑)。
宮田:うちも母ちゃんに言われた(笑)。すごい頑張ってるね! って。
一同:(笑)