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INTERVIEW

NOCTURNAL BLOODLUST

2018.03.06UPDATE

2018年03月号掲載

NOCTURNAL BLOODLUST

メンバー:尋(Vo) Masa(Ba) Cazqui(7-strings) Natsu(Dr) Daichi(Gt)

インタビュアー:米沢 彰

3月7日にニューEP『WHITEOUT』をリリースし、続けざまに3月10日に新木場STUDIO COASTでのツアー・ファイナルを開催するNOCTURNAL BLOODLUST(通称:ノクブラ)。3曲それぞれにまったく異なるアプローチを見せるEPに、昨年4月以来の大規模会場での公演と、いずれも話題性十分にしてバンドのキャリア上大きな意味を持つマイルストーンと言える。諸事情によりNatsuはLINE通話で参加するという異例の事態ながら、意外にリラックスして今のノクブラを解き明かすインタビューとなった。

-ニューEP『WHITEOUT』のリリースおめでとうございます。ドロップEということで、ついに1オクターブ下までいってしまいましたね。

Cazqui:そうですね(笑)。けれど、これまでのように直接的なブルータリティを表現したかったわけではなく、レンジと共に音楽的な幅が増すように感じられたので。

-前作『ZēTēS』(2016年リリースの3rdミニ・アルバム)のインタビュー(※2016年5月号掲載)のときに、"もうすぐ1周しますね"って話をしてたんですよね。

Cazqui:1周しましたね(笑)。実は最近、そのインタビューを読み返してました(笑)。チューニングが低い、という情報から、おどろおどろしい曲調を連想しやすかったと思いますが、そのイメージとは異なる曲調且つ使い方になっていると思います。それぞれのコーラスの手前でベースとギターの役割をひっくり返して、やたら重苦しいAsus4コードを構築してみたり。

-ドロップEまで辿り着いた一方で、タイトル・トラックの「WHITEOUT」ではサックスのサウンドが冒頭から入ってきたりしていて、たしかに重さをあまり意識させすぎない曲の作りになっているように感じました。

Cazqui:そうですね。雪の情景が最優先で、どの音色もそれを描くために必要な絵の具だったというか。

-最初、ドロップEっていうのを知らずに音源だけで聴かせていただいたんですけど、そのときに、そこまで本当に重さを感じなくて。1周して重さを感じにくくなったというか。

Cazqui:でしょうね。ギターのEの音って、ある意味すごく馴染みの深い音だと思うんです。何せ一般的な6弦ギターの開放弦はEですし。もちろんそれはオールジャンル、J-POPなどにおけるヒット曲でも、当たり前のように用いられていますよね。

Daichi:ドロップEで重いっていうのは当たり前っちゃ当たり前のことなので、そこをチューニングが低いのにいかに聴きやすくするか、みたいなことに重点を置いたというか。

Cazqui:今作は"美しい曲を作りたい"という気持ちが強くて。ですが美麗なだけのものなら世にはびこっていますし、それを我々がなぞっても意味がないなと。歪な要素、音色を加えたくなったんです。

-目指す方向があって、それを実現させるためにはこの音が必要だった、ということですね。

Cazqui:雪がどこまでも深く降り積もった、奈落を連想していただければ幸いです。

-曲全体としては、同じサックスを導入した『ZēTēS』収録の「NG+」とはまたかなり違うアプローチのように感じました。どのような経緯でこのサウンドになったのでしょうか?

Cazqui:アヴァンギャルドな要素をラウド・ミュージックと融合させたり、単純な話、音楽として楽しめるものを作れたらなと。というか、自分自身がそれを聴きたいので。近年、いちリスナーとしての趣向と、演奏している音楽性の乖離が強まりつつあったので、この息苦しさを我慢せず、素直に作品に反映させようと思いました。

-サックスが頭からずっとメロの裏でも入ってきていますよね。この構成も「NG+」とはちょっと聴こえ方が違うなって。

Cazqui:そうですね。「NG+」は、良くも悪くも"あざとい"サックスの導入法ですね。今回はしれっと当たり前のように導入できればな、と。

-狙って作ってるという感じですね。そして、ギター、ベースの音域が下がったから、中音域が空いて、またできることに変化が出てきたということなのかなと思いました。

Cazqui:リード楽器との棲み分けはしやすいですよね。

-そこが空いたことでヴォーカル・ワークにも変化があったのでしょうか。

尋:ヴォーカルに関しては、そんなに変わることはないですね。

-では、チューニングが下がったことで影響はありましたか?

尋:チューニングが低いけど雰囲気はライトな印象を受けたので、それに見合うシャウトというか、そういう部分は曲に合わせていますね。

Cazqui:尋のハイ・シャウトって、従来のチューニングにおけるギターのアタックと微妙に被りやすいんです。チューニングが下がったぶんシャウトも分離して、彼の良さが引き立つかもな、なんて思います。