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INTERVIEW

NOCTURNAL BLOODLUST

2017.03.08UPDATE

2017年03月号掲載

NOCTURNAL BLOODLUST

Member:尋(Vo) Masa(Ba) Cazqui(7-strings) Natsu(Dr) Daichi(Gt)

Interviewer:米沢 彰

新木場STUDIO COASTでのツアー・ファイナル公演を4月1日に控え、新作2曲を含む意欲的なベスト盤をリリースしたNOCTURNAL BLOODLUST。海外ツアー、"LOUD PARK 16""VISUAL JAPAN SUMMIT 2016"と、シーンも国境も越えて活動を新たな領域へと広げ続ける彼らに直撃インタビュー!!

-昨年4月にミニ・アルバム『ZēTēS』をリリースした際にインタビューをさせていただきましたが、それからほぼ1年ですね。この1年の間に相当激しく動き回っていたと思いますが、主な動きをうかがえますか?

Cazqui:去年は全国ツアーを回りながら、VISUAL JAPAN SUMMIT、LOUD PARK 16といった大規模フェスにも参加させていただきました。より幅広い層に自分たち"NOCTURNAL BLOODLUST"の名を刻むことができたかなと。

-LOUD PARK 16では2日目の早い時間での出演でしたね。出演してみての感想はいかがでしたか?

尋:いつもどおりなんですけど、"やったるぞ"感はありましたね。初めてのLOUD PARKでどこまで勝負できるかっていうのを知りたくて。全力をつぎ込んだ結果、いい手応えだったと思います。最初はやっぱり、お客さんもまばらな感じで、後半になるにつれて、僕らのインパクトが良かったのかみんな集まってきてくれて、最後には写真に残ってるような景色になったんで。いい爪痕を残せたかなって思ってます。

Cazqui:これまで激ロックさんでは、いろいろと喚き散らしてきましたけど(笑)、もう言葉で"我々が何であるか"を説明する必要がなくなったというか。VJS(VISUAL JAPAN SUMMIT)もそうですけど、各ジャンルの祭典に抜擢されたということは、おごった言い方に捉えられてしまうかもしれないですが、ある意味では各フェスのジャンルにおける代表のひとつ、ということになりますよね。なので、今後はシーンの内側で存在感を示すだけでなく、より外側に向けて自分たちが愛するジャンルをアピールしていけたらいいなと思っています。ラウド系、ヴィジュアル系、結局どちらも愛してますから。あらゆる意味での閉塞感を打破していく存在になれたらな、と。

-なるほど。ありがとうございます。Natsuさん、後ろから見ててどうでした?

Natsu:尋も言ってましたが、オープニング・アクトとして出させてもらったんですけど、だんだんお客さんが増えてったっていう印象で。僕は叩いてることに必死なんで(笑)、あまり見ることはないんですけど、4曲目とかで顔を上げたら、最初の倍のお客さんがいて、与えられた時間の中で結果を出せたってことかなって。僕らは普段、ヴィジュアル系っていうスタンスでやってるんですけど、それでLOUD PARKっていう祭典に出させていただけるっていうのは、すごくありがたいですね。

-それでは、VISUAL JAPAN SUMMITはいかがでしたか?

Masa:VJSは、ある意味LOUD PARKより難しいというか。正直メタル系のイベントって別にアウェーだとは思っていないんです。ヴィジュアル系よりお客さんの反応がわかりやすいんで。それに対して、VJSは音楽ジャンルとしてはバラバラなんで、逆に難しいというか。本当に激しいバンドって3バンドくらいしかいないですし、シャウトとかそういう轟音系のサウンドを出すバンドも全然いないですし。だから難しかったんですけど、"普段どおりにやろう"ってやったら、会場が結構すごいことになってました。お客さんのノリが一番フェスっぽかったって、すごく言われて。なので、僕ららしい良さが出せたんじゃないかなって思います。

Daichi:Cazquiさんも言ってたんですけど、僕たち自身はどちらも愛してるので、双方から支持してくれる方もいて。なので、VISUAL JAPAN SUMMITっていう舞台に立たせてもらっても、LOUD PARKっていう舞台に立たせてもらっても、結局僕たちは同じようにNOCTURNAL BLOODLUSTっていうものを表現できて。こちらから見ても、大きい会場同士で、ちゃんと大差ない盛り上がりができたなって思っています。その場その場で、僕たちの在り方が変わるのではなくて、その場その場で僕たちのフィールドを作れたなって、ちゃんとあとから実感できたんで、よかったなと思います。

-ありがとうございます。ちょっと話は変わるんですが、去年は海外ツアーでUK、フランス、ドイツ、ロシアなど主だった都市を回って、充実したツアーになったのではないかと思います。回ってみていかがでしたか?

Masa:そんなにキツくはなかったですね。ちゃんといろいろな準備を向こうの人がしてくれたので。2マンとか3マンみたいに何バンドか一緒に回るのではなく、単独だったので、ある意味日本でワンマン・ツアーをやるときと同じような感覚で。もともとうちのお客さんは男女関係なくみんな激しいんで、国内とそんなに差はなかったですね。

Cazqui:海外はお客さんの反応が素直というか、ライヴに足を運んだ以上はとにかく楽しむぞ、みたいな。そういう意味では優しいですね。逆に、日本のお客さんは"このバンドにエキサイトするだけの価値があるか"というのを慎重にジャッジしてくれますね。それはそれで素晴らしいし、国内のアーティストが手を抜かず、切磋琢磨する理由にもなります。海外には海外の良さがありつつ、日本の良さを改めて実感することができました。

-なるほど。

Daichi:あとは反応どうこうというより、ツアーの前準備はいろいろしていくんですけど、限られた条件でやるなかで、何かあったときの危機感がすごくて。

Cazqui:あのサバイバル感は"バイオハザード"をやってるみたいだったよね(笑)。

一同:(笑)

Cazqui:我々はギターのチューニングが低いので、弦も太いものを使っているんです。けれど、そこらの楽器屋じゃ太いゲージが手に入らない。日本って恵まれてるんだなって(笑)。

Masa:そんななかでライヴを何十本もしてきて、日本に帰ってきて、もちろん日本が恵まれてるんだなって思うし、そんじょそこらのトラブルじゃなんとも思わなくなりましたね(笑)。対応力がついたなって思うし、成長に繋がったという部分では、ありがたいと思いますね。そのあとの国内ツアーにも役立った気がします。