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INTERVIEW

a crowd of rebellion

2022.01.17UPDATE

2022年01月号掲載

a crowd of rebellion

メンバー:近藤 岳(Dr) 小林 亮輔(Vo/Gt) 宮田 大作(Vo) 丸山 漠(Gt)

インタビュアー:米沢 彰

国内ラウド・シーンにおいて、唯一無二の存在を確立しつつあるリベリオン(a crowd of rebellion)が15周年目を迎え記念ミニ・アルバムをリリースする。メンバーの脱退を乗り越え、新体制下での配信リリース、ツアーをこなした彼らの現在地がしっかりと刻まれた今作について、また今作に収録された"a crowd of rebellion Presents ZENITH TOUR 2021"ファイナル、新木場USEN STUDIO COAST公演について4人に訊いた。


15周年だから何かをやりたいというよりも、15周年目をまた改めて一生懸命やっていこうっていう気持ちですね


-昨年11月に4thフル・アルバム『Zealot City』をリリースした際のインタビュー(※2020年11月号掲載/取材は2021年12月下旬)以来ですね。あれからわずか1年と1ヶ月なのですが、もっとものすごく間が空いたような気がします。

小林:"高井(佑典/Ba)現象"でしょうね。メンバーが抜けて編成が変わったので、長く間が空いたようなイメージになるのかなと思います。

-昨年(2020年)11月の高井さんの脱退発表は本当に驚きました。ついこの間インタビューしたよね? 動画メッセージでも結構しゃべってくれたよね? って思って。

小林:あのときほかのメンバーが"この人抜けるんですけどね"って言ってたんですよね(笑)。そのときのことはよく覚えてて。

-たしかに。あのときはその通りの意味だとは思わなかったんですよね。改めて見たら、動画メッセージでもあえて振ってる感じが出ていました。

小林:あの頃は高井さんをひたすら持ち上げるってことをしていました(笑)。

-5人体制ラストのMVが「Under The Split Tree」(『Zealot City』収録曲)になったのも何かすごい縁というか、流れみたいなものを感じました。曲の歌詞やメッセージがリンクしていて。

宮田:実はスタッフの方々がこの曲を好きで。タナケン(レーベル担当)さんが好きって言ってくれたんじゃなかったでしたっけ?

タナケン:俺は全曲好きだよ(笑)。

宮田:(笑)そんなこと言ったら俺もそうですよ。全曲好きです。

タナケン:町田(良輔/INNI VISION)君がすごくプッシュしたんじゃなかったっけ。「無罪者」(『Zealot City』収録曲)の監督だった。

宮田:そうでしたね。MVを作るときって俺らが気に入ってる曲を作るっていうのがもちろん大前提なんですけど、この曲はスタッフさんたちの意見もあって、この曲でいきましょうってなって。ここまでメタルっぽい感じの曲で作ったこともあまりないしっていうノリで。内容もビックリするほど合ってたっていう。MVの最後の感じも、町田さんが汲み取ってくれたのかわからないですが、歌詞が終わるところで高井がフっと消えるっていう(笑)。おっしゃっていただいたとおり、すごくリンクした感じはありますね。そのとき、その時期に合ってたMVになりました。

-お別れなんですけど、別れた先でそれぞれが歩み続けるっていうメッセージなのもリベリオンらしくて。

小林:歌詞の内容的にもハマりがすごく良かったですよね。お別れの歌と言っても過言ではない楽曲ですし、セレクトとしては間違ってなかったな、って思います。

-今作(『ABANDONSYSTEM__』)は結成15周年記念の完全生産限定盤としてリリースされますが、15周年を迎えられるバンドはそうそういないと思います。今作のリリースへの思いなどうかがえますでしょうか?

小林:僕たち的には15周年を迎えるからって特別に何かが変わったということはなくて、"15周年だ、じゃあ何をしよう"っていう感じで。15周年だから何かをやりたいというよりも、15周年目をまた改めて一生懸命やっていこうって気持ちですね。

宮田:"15年もやったんだ!"っていう感じは確かにあって。15年やっているのは今のメンバーの中では自分だけなんですけど、もう本当にワープしているような感覚で。だから自分こんなに若いんですけど(笑)。亮輔も言った通り、ただひとつのことを一生懸命、文字通り命を懸けてやってきたら15周年を通過するっていう感じで。周りの人たちが"15周年だね"って言ってくれて、15周年は特別らしいので、それに乗っからせてもらって何かいろいろやれたら面白いんじゃないかって感じです。

丸山:次は20周年を目指したいと思っていますね。いい結果が残せるように。

近藤:10周年のときはZepp公演([10th Anniversary "Special Setlist ZeppDC One-man Show"])をやらせてもらったりセットリストの公募をやってみたり、いろいろやらせてもらったんですけど、それから5年が経って、これから20周年を目指すとしてその半分まで来たなっていう感じですね。変わらず面白いことをやっていけたらなと思っています。

-タイトル"ABANDONSYSTEM__"(読み:アバンダンシステム)って直訳も難しい、いろんな意味に取れるなと思いました。どういった意味を込めているのでしょうか?

小林:すべてを棄て去るシステム、という意味合いです。これだけ混沌としている世界の中で、いい意味で捉えるならばそこから脱却するためのシステム、悪い意味で捉えるとすべて捨ててしまうシステムって考え方もあって、僕たち的にはどちらかというと後者で考えています。これは話し始めると結構長くなってしまうので端的に言うと、希望、もしくは絶望を捨てる、そういうシステムがこの世にあることを表しているタイトルになっています。

-タイトルの末尾にアンダースコアが入っているのが、受け取り手によっていろんな解釈ができるということを表しているのかなと思いました。

小林:それは......。いただきます(笑)。

宮田:(笑)実はそこまで深い意味はなくて、"マトリックス"みたいな、カタカタカタって文字列が出てきて最後にシステム起動! みたいな、そんなイメージでした。

-カッコいいからつけたってことですね(笑)

宮田:そうです(笑)。タイトルに何かしがちなリベリオンです。

-今作は全曲が新体制後の発表曲になりますが、制作自体も現体制になってからなのでしょうか?

小林:そうですね。丸山がデモを作って、レコーディングはドラムを岳が録って、ベースもギターも丸山が録ってっていう制作としては大きく変わったところはなくて。1曲目の「Re:Create of the Re:d (feat.星熊南巫)」はフィーチャリングで我儘ラキアの星熊さんと一緒にやらせていただいて、そこは新鮮ではありましたね。

-どういう経緯で星熊さんを迎えることになったのでしょうか?

小林:もともと楽曲も聴いていたし、気になってはいたんですが、今回たまたまご縁があってゲームのお話をいただいたときに、ご一緒させてもらう形になったっていう流れですね。

-エフェクトもあるとは思いますが、星熊さんと亮輔さんのハイトーンの声質が結構似ているなって思いました。

小林:最初に上がってきた音源を聴いたときは、正直結構近いと思いましたけど、やはり僕の声は女性にはならないですし、段々と聴いていくとお互いのうま味がしっかりと耳に慣れるというか、よくわかってくるようになると思いますね。

-まさにそうで、何度か聴いているうちに違いがわかってきて、楽曲の表情がはっきりと見えてくる感じがしました。

小林:星熊さんの声には生まれながらにして持っているガッツみたいなのがあって、僕にはそれが足りなくて。執着心とか熱意みたいなものが滲み出て聴こえるんですよね。実際にレコーディングにも立ち会ったんですけど、鬼気迫るような録り方をされていて、すごいな、って。こんなに気持ちを込めて入れてくださっているんだなっていうのを見て。そのあと漠君と俺で話し合って、これじゃ負けちゃうんじゃって言って実は録りなおしました。

-丸山さんは作曲者という立場でもありますが、実際に一緒にレコーディングしてみていかがでしたか?

丸山:すごく面白かったですね。ふたりの歌の生データを見ているといろんな違いがあって、この人はこういう感じになるんだってのが見られて、それを自分たちの曲でやれたのが面白くていい経験になりました。

-こぶしというか、経過音にこれだけ違いが出るんだなってのは面白いですよね。ハイトーンの中にふたつ表情があるというのが楽曲をすごく面白くしていると思いました。

丸山:そうですね。ハイトーンへのもっていき方にすごく特徴が出てて。ふたりのやり方が違うのが、いい意味でこの曲のアクセントになっていると思いますね。

-この曲もそうですが、「ZENITH」もゲームとのタイアップ("DUEL MASTERS PLAY'S(デュエル・マスターズ プレイス)"火の守護者 グレン・テーマ・ソング)になっていますね。あまりゲームのイメージはなかったのですが、急に状況が変わってきましたね。

宮田:俺たちの楽曲ってアニメとかゲームとかにすごく合うと思ってやってきているんですけど、これまでそういう機会に巡り合うことがなくて。もっとマスに届くはずなのに、っていう思いがずっとあったんですけど、今回ワーナー(Warner Music Japan)繋がりでそういう話をいただいたんです。こういうチャンスが増えてきたということですね。

-2曲目「TATSUMAKI」はカオスな展開とツイン・ヴォーカルの振り切った二面性と、とことんまでヘヴィなパートと、今作の中で一番やりたい放題やってる楽曲ですね。

宮田:岳、言ってやれよ(笑)。

近藤:やりたい放題っていうか、やられたい放題でしたね(笑)。

一同:(笑)

近藤:今回はレコーディングをツアーの合間でやるっていうのもあったんですけど、なかなか厳しい戦いで。4人になってからできてきた曲ではあるんですけど、今まで以上に振り切った感じになっていて。自分たちのカオティックさと、キャッチーさを織り交ぜたところに、さらにとがった部分をつけて、という楽曲になっていると思います。昔の自分たちのカオティックな部分を髣髴とさせながらも、新しい方向のカオスとキャッチーの融合になっているなと。

-リズムという概念がなくなって、フレーズを叩いているようなパートがめちゃくちゃ多いですよね。

近藤:バンド史上一番難しい楽曲ですね。繰り返しがないことでおなじみの我々ですが、余計にそれがないというか。ドラムでいうとフィルインがずっと詰め込まれているような。それでも曲として成立しているのが面白いのかな、と。すっと聴いたときには普通に楽曲なんですけど、楽器を知っている人が聴くとおや? ってなるような(笑)。

-(笑)ギターもめっちゃやりまくってますよね。

丸山:そうですね、難しいですね。なので怖いです(笑)。こないだバンドの決起集会みたいなことをやって、"プロフェッショナルになろうぜ"、"おぉぉ!"ってなったんで、しっかり練習して完璧にこなそうと考えています。2022年のライヴは見とけよ! って思いです。

-ライヴのときたしかに大変そうですよね。

小林:よく言われるんですけど、本当にライヴが大変です。大変なんです。さっきも話が出ましたけど、決起集会をしたんです。そこでも、"やりまくろう"って話しました。