INTERVIEW
RED in BLUE × a crowd of rebellion
2017.12.06UPDATE
2017年12月号掲載
広島を拠点に活動するRED in BLUEが、1stフル・アルバム『Hybridize』(読み:ハイブリダイズ)を完成! 9mm Parabellum BulletやTHE BACK HORNに通底する男臭くも哀愁漂うメロディ、宙空を舞うエフェクティヴなギター・サウンドはavengers in sci-fiを彷彿させるところもあり、ジャパニーズ・ロックの看板を背負った骨太サウンドが実にかっこいい。今回は1stフル・アルバムのリリースを記念して、RED in BLUEの高橋祐揮、a crowd of rebellionの小林亮輔による対談を行った。意外なエピソードも続出で、ふたりの仲の良さがわかる内容となった。
RED in BLUE:高橋 祐揮(Vo)
a crowd of rebellion:小林 亮輔(Vo/Gt)
インタビュアー:荒金 良介
-今日はRED in BLUEの1stアルバム『Hybridize』リリース記念として、おふたりに話を聞きたいと思います。まずは出会いから教えてもらえますか?
高橋:2014年にARTEMAというバンドがツアーで僕らの地元広島に来たとき、その公演に出させてもらったんですよ。いつもどおりにライヴをやったんですけど、そのときに(小林に)めっちゃ褒められたんです。
-それが初対面、初対バンですか?
小林:はい。僕らはライヴ前にRED in BLUEのことを調べたんですけど、「グッバイエビワン」(2014年リリースの1stミニ・アルバム『NEW AGE』収録曲/現在廃盤)という曲がすごくかっこよくて。で、ライヴを観たら、泥臭くてかっこいいバンドだなと。そのわりに音数が多いから、自分たちと似ているところも少しあるし、勝手にシンパシーを感じたんですよね。そしたらその日の打ち上げで、高橋君がうちの相方(宮田大作/Vo)に"俺はa crowd of rebellion(以下:リベリオン)とか全然好きじゃないけど、あなたのことがすげー好きです!"と言って、周りのバンドがサーッと引いちゃって。
高橋:ははははは(笑)。僕、酔っぱらってました?
小林:当たり前じゃん! ずっと酔っぱらってたよ。
高橋:正直、覚えてないです。
小林:パンチあるなぁ、この子って思いました。初対面はそんな感じで、いろいろぶっ飛んでいるんですよね。ぐっち君(RED in BLUEの田口 悟/Gt/Cho)のプレイもすごいし、曲展開もうちのメンバーが好きな感じだったし。
-なかなか衝撃的な初対面ですね(笑)。
小林:彼はそういうエピソードが多いですよ。大阪でもずっと泣いてて、"俺、どうしたらいいですかね?"って。そのとき、広島の仲間バンドがいなくなるという話をしてて。
高橋:どうやら、そういうふうになっていることが多いみたいです(笑)。
-それから何度か対バンを重ねて?
高橋:僕らのイベントに2回出てもらったり、リベリオンの高松公演で一緒にやったりして。
小林:インディーズ時代に3バンドで東名阪を回って、大阪公演に出てもらいました。
高橋:あぁ、それが僕が泣いた日ですね。
-高橋さんがリベリオンを知ったきっかけは?
高橋:ほんとに最初の対バンが決まってからですね。で、「Satellitear」(2013年リリースの2ndアルバム『Zygomycota』収録曲)のMVを観て、めっちゃ声が高いと思って。スクリーモも好きなので、対バンできて嬉しかったですね。昔僕らがよく言われていたのは、おもちゃ箱をひっくり返したみたいな曲をやるね、まるで転がるサッカーボールをメンバー4人で追い掛けている音楽みたいって言われてて。で、リベリオンはおもちゃ箱をひっくり返したら、その中にゴリラと神秘的な水晶があるみたいな音楽だなと。
小林:あっ、俺らのこと?
-いつの間にかリベリオンの話になってます(笑)。
小林:そのおもちゃ箱という部分で共通するところはあるのかなと。
-なるほど。RED in BLUEの紙資料に9mm Parabellum Bullet、avengers in sci-fi、THE BACK HORNの影響を受けていると書いてましたが。
高橋:そうですね。ギターの田口が曲を作っているんですけど、結成当時はオートチューンを使った曲が流行っていたんですよね。ああいう攻め方もいいよねと思っていたけど、田口はもっと骨太な音楽をやりたいと言い出して、途中から変わっていきました。歌謡曲を彷彿させるメロディはRED in BLUEの特徴なので、それは残しつつ、攻め方は変わってきたのかなと。