DISC REVIEW
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ラウドロック+歌謡メロ+ダンス・ミュージックなんて公式には収まりきらない、まさにミュータント然とした全7曲。それぞれの超絶テクがぶつかり合う、アクロバティックな演奏も聴きどころであることを考えると、タイトルで謳う"CIRCUS"は、言い得て妙だ。収録されているのは、漲る自信と、自分たちの存在がまだ全国に知れ渡っていない悔しさを込め、8月21日にリリースした「FRANKEN MUSIC」を含め、ライヴで磨き上げてきたキラーチューンばかりだという。レゲエのリズムを取り入れるなど、旺盛な雑食ぶりは相変わらずながら、全体的には思いの丈を歌い上げるエモーショナルな歌を際立たせてきた印象も。そして、ラストの「ディスコード」は栄光に向かってメロコアの2ビートで駆け抜ける。 山口 智男