DISC REVIEW
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広島発の彼らの1stアルバムは、日本語詞で迫る熱情迸るヴォーカルを金看板に、テクニカル且つエフェクティヴな極彩色のギターの音色を含め、強烈な個性を突きつけてくる。一度聴いたら頭から離れない、オリジナリティ溢れる楽曲の数々だ。平均年齢24歳という若さも相まって、制御不能の勢いと目まぐるしい曲展開も大きな魅力。骨太な演奏にもかかわらず、宙空を舞う音色が楽曲のスケール感を一段と高め、どれもライヴ映えしそうな楽曲ばかり。バンドは9mm Parabellum Bullet、avengers in sci-fi、THE BACK HORNなどから影響を受けているようだが、そのエッセンスを自分たちなりに昇華したハイブリッドな音像を作り上げている。泥臭さと近代的な音作りが融合した激情ロックを味わってほしい。 荒金 良介