MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

a crowd of rebellion

2018.07.11UPDATE

2018年07月号掲載

a crowd of rebellion

Member:高井 佑典(Ba) 近藤 岳(Dr) 小林 亮輔(Vo/Gt) 宮田 大作(Vo) 丸山 漠(Gt)

Interviewer:米沢 彰

Zepp DiverCity TOKYOでの結成10周年記念ワンマンを成功裏に終え、勢いに乗るa crowd of rebellion。メジャー・デビュー以降も変わらず自分の言葉と自分の音で表現を極める姿勢を崩さない彼らが、充実の3rdフル・アルバムを完成させた。初期衝動を超えた緻密な作品作りの領域へと到達したと言える今作について、5人に語ってもらった。

-3月に行われた結成10周年を締めくくるワンマン・ライヴ[10th Anniversary "Special Setlist ZeppDC One-man Show"](3月8日にZepp DiverCity TOKYOにて開催)にも行かせていただきましたが、まずは結成10周年、そして、周年ワンマンの成功おめでとうございます。

一同:ありがとうございます!

-幅広いファン層の方が来ている一方、若い方が目立つすごくいい形になっていて、会場もすごい熱気で、勢いを感じました。実際にライヴをやってみての手応えはいかがでしたか?

宮田:思っていたより会場が小さく感じましたね。HOOBASTANKが来日してcoldrainとOLDCODEXが出たライヴ(2017年9月に行われた"ONE THOUSAND MILES TOUR 2017")のときに観に行って、"うわぁ、でけぇなぁ......"って言ってたんですけど、いざ自分たちがライヴやるってなって、そこに立ったときは"あれ、こんなもんか?"って(笑)。

-意外と(笑)。

宮田:そうなんですよ。なので、結構落ち着いてライヴができたし。なんか、"あぁ、成長してんだな、俺ら"っていう印象でした。

小林:僕は、もともとただの緊張しいだったんですけど(笑)、たぶんあのライヴがその終止符を打ったような気がしますね。ライヴの後半になるにつれて、自分の中のモヤモヤが晴れていくという感覚がすごくあって。自信をつけさせてもらった日というか。正直めちゃめちゃ怖かったし、生放送もあって、それが映像として残ったりすると、間違ったときにそれも残っちゃうっていう、すげぇプレッシャーがあって(笑)。でも途中からギアか入ったというか、余分なものが抜けたというか、とりあえずスイッチが"カチッ!"ってなった瞬間がありましたね。そこからはもう全然平気で、自分にとってはそういう変化の日でしたね。単純に、楽しかったです。

丸山:演出とかも、今までできなかったようなことができて、楽しかったですね。

高井:まぁ、売り切れなかったんで、まだまだな感じはありますよね。でも、"いつかいけるな"とは思ったので、それを早く実現できるように頑張りたいと思います。

近藤:あの日が、ひとつの目標というか節目みたいな感じだったので、演出もやりたいことをやって、セットリストも久々にやる曲とかもあって、本当にスペシャルな1日になりましたね。紗幕があったので、ステージ袖にいても客席が見えなくて、あの規模で客席が見えないと、紗幕が落ちてから会場が見えたときにどう感じるかっていうのがわからなかったんですけど、いざ幕が開くと、さっき見た空っぽの会場がお客さんいっぱいで、感動的でした。

-ライヴのスタートで流れた動画には初期のころの映像も使われていましたね。

近藤:僕が入ったのが2012年、ですかね。そっから6年経ったんですけど、入った当時からデジカメ持ってたんで、それで動画撮ってて。当時はそういうチャラけた動画をYouTubeに上げたりしてたんですけど(笑)。そういうのもあって、撮り溜めてた映像があったので、それを観るとなんか"あぁ、なんかみんな垢抜けたなぁ"って(笑)。

一同:(笑)

高井:逆に言うと、昔がダサすぎて(笑)。サブイボ立っちゃう。

近藤:レコーディングとはいえ、あの格好か......っていう(笑)。

宮田:そういうのも経て今があるんだなって。それでも、あっという間の10年間だったので、気づけばこれから先も5年、10年経ってるんじゃないかなって。

-お客さんにとっても、あれはグッときたんじゃないでしょうか。こうやって長く続けてきて今があるんだっていうのを改めて感じることができたというか。僕も結構、観ててグッときました。

宮田:俺もグッときましたよ。リハとかでも普通に観てたんですけど、そのときは別に何とも思わず。でも、出番前に袖であの映像が流れ出したときに、改めて観てたらウルウルしちゃって。バッて(幕が)下りたとき、たぶん泣いてて"いかん、いかん!"と思って(笑)。

-パフォーマンスも磨きがかかって、バンドにオーラが出てきたようにも感じました。

宮田:嬉しいですね!

-音源を超えるライヴってあるじゃないですか。そういう感覚がすごく出てきたなって。

小林:ありがとうございます!

-やってる側としては、そういう"ノッてきたな!"みたいな感覚ってありますか?

宮田:俺はパフォーマー・タイプなんで、いつも"もっと盛り上げなきゃ"みたいな感覚があるんですけど、あのときはそれがまったくなくて。俺ら5人がどれくらい楽しめるか、どれだけ気持ちのいいライヴができるかっていうことだけ考えてやってて、だからこそ緊張もまったくなかったし、落ち着いてパフォーマンスできたのかなって。

-僕が観てて感じたのも、そういうところだったのかもしれないですね。

宮田:そうですね。あのときみたいな感覚ってたぶん、どういうライヴでも大事なんですよね。自分たちが一番に楽しむっていう。俺たちがどれだけ満足できるライヴをやれるかっていうのが、音源を超えるライヴに繋がると思うんですよ。