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DISC REVIEW

Ill

a crowd of rebellion

『Ill』

Release Date : 2018-07-11
Label : ワーナーミュージック・ジャパン
¥2,700

3rdフル・アルバムにしてバンドが新たな境地に到達したことを感じさせる充実の1枚が完成した。叙情系ハードコアを彷彿とさせる「Prologue -Insomnia-」で幕を開け、エモーショナルでキャッチーなハイトーン・ヴォーカルと、アグレッシヴで疾走感に溢れるスクリームが絡み合うように展開していくMV曲「Ill」から「Sign.」、「Raccoon Dead」へと流れていく展開には、聴く者を作品の世界に一気に引き込む"オーラ"がある。ともすると唐突にすら感じられた、これまでのような強引な展開とは異なり、今作では事前に、入念に設計された展開が仕込まれ、今まで以上に大きな展開もすんなり聴けてしまうあたりに大きな飛躍が感じられた。中盤でのややテンポを落とした楽曲たちには、磨きをかけた表現力を余すことなく詰め込みつつ、「Interlude -Akinesia-」を挟んでからは、再びギアを入れアグレッションを開放しながら作品の結末を締めくくる「THE TESTAMENT」へと丁寧に連ねていく。アルバム全体がひとつの物語のように繋がっていく感覚が心地いい。自らのアイデンティティはしっかりと守り育てながらも、同じところには留まらず常にアップデートを繰り返し、より良い作品、より洗練された表現を追い求める姿勢が感じられるリベリオンの最新版。 米沢 彰