INTERVIEW
a crowd of rebellion
2016.06.17UPDATE
2016年06月号掲載
Member:宮田 大作(Vo) 小林 亮輔(Vo/Gt) 丸山 漠(Gt) 高井 佑典(Ba) 近藤 岳(Dr)
Interviewer:米沢 彰
-1stフル・アルバム『Xanthium』の完成おめでとうございます。できあがった今の感想を教えてください。
小林:ヤバいです! やっとできました。
宮田:やっとですね。たぶん、こいつ(丸山)が一番ヤバかったです。
高井:顔が真っ白になってたもんね。
-いつごろから制作に入られてたんですか?
宮田:去年の11月ぐらい?
高井:ツアー(※2015年10月より行った["Daphne tour"~激烈神話!エロスの全国大暴走編~])の最後の方には作り始めていて、去年の秋ぐらいからデモができ始めて。
宮田:途中から"これヤバくない?"、"間に合わなくない?"って言い始めて。
一同:(笑)
丸山:後半はハイパー急ピッチで作っていって。
小林:正月すべて返上して、みんなで完成させました。1月3日までは、スタジオはどこもやってないので、4~8日にかけて仮歌を一気に9曲録ったのが本当にキツかったです。
-5日間で9曲......。
宮田:そうですね。新潟のスタジオに3人でこもって。あーでもない、こーでもないってやって。たまに意味わかんないメロディもつけて。
小林:帰宅してから聴くと"何だこれは!?"って。
一同:(笑)
宮田:"全部ナシだ!"っていうのを繰り返して、やっとできました。
-では、その5日間の中でも、後ろの方で一気にできてきたということですか?
小林:そうですね。
宮田:本当に後半は怒涛だったよね。記憶がないくらいヤバかったです。
高井:よくわからなくなってたよね。昨日も確認したのに、次の日にも"これはこれでいいんだよね?"みたいなことを毎日言ってたり。
一同:(笑)
-もともと、展開が多い曲がほとんどなだけに余計わからなくなりそうですよね。
小林:どこに歌をつけていいかもわからない。
宮田:ここの場所に歌は必要なのか必要じゃないのかという。こんなごちゃごちゃした曲のどこに歌を入れて、どこにシャウトを入れるのかというところからかなり考えて作るので、頭が疲れます。もともと、1曲にものすごい時間をかけるのにも関わらず、1ヶ月で4~5曲作らなきゃいけなくなったという感じです。
-本当は、もっと最初の方に頑張っとけばよかったなという思いもありますか?
小林:そうですね。これ、毎回言ってるんですよ。
一同:(笑)
宮田:毎回作るたびに言ってるんですけどね。
小林:逆に時間が空きすぎると、"ここはもっとこうしておけばよかったんじゃないか"っていうことが結構あるので。無理矢理ガッとやって、"これは間違いない"と思えるものが作れたのがよかったんじゃないかと思います。
-今回が1stフル・アルバムというのも意外な気がしますが、みなさんの実感としてはいかがですか?
宮田:周りからは"またミニ・アルバムかよ"っていつも言われてて。
一同:(笑)
宮田:"そうですよねー"って思いながら。9年くらい活動してて、それで今回が1stフル・アルバムっていうのは、ちょっと遅かったのかなって思ってます。
-ここまで時間がかかった理由ってどういうところにあると思いますか?
小林:歌詞?
宮田:うーん、歌詞もあるけど、やっぱり1曲1曲ものすごく時間をかけて作るタイプのバンドなので、それが関係してるのかなと思います。1年に1回は何かしら出してたかな? その中でライヴもしつつってなると、俺らの楽曲制作の都合上、6、7曲が限界だったのかなと。それで、今回はその限界を突破したということですね。
一同:(笑)
高井:作曲パターンも今までとは違う方法でやったんですけど、最初に曲の1番をたくさん作って、これがいいんじゃないかというヤツを後半も作っていくというパターンで完成させていきました。今までは、丸ごと1曲作っていく感じだったので、それも曲の制作ペースに関係していたと思います。
小林:ある程度完成した曲を持って来られても、手をつけていい場所がわりと限られてしまうんですよね。でも1コーラスだけだと、そのあとをみんなで考えられるのがすごく大きくて、作りやすかったですね。
近藤:いいね、1コーラス。
小林:いいね。
一同:(笑)
丸山:だから"どうサビを活かすか"ということも考えやすくて、その点は楽でした。
近藤:後半の考え方が変わるというか。
丸山:"ここのサビがあるからこうなる"、みたいな部分は新しく成長できたんじゃないかなと思いますね。
高井:"そんなんふざけんじゃねぇ!"とか言ってたのにね。"全部作っての曲だろ!"とか言ってて、実際波に乗ってきたら"コレ、いいね"って。
一同:(笑)