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INTERVIEW

Paledusk

2018.03.12UPDATE

2018年03月号掲載

Paledusk

Member:Kaito(Vo) Daisuke(Gt) 283(Gt) John(Ba) Seiya(Dr)

Interviewer:荒金 良介

若手ラウド・シーンで徐々に頭角を現しているPaledusk。彼らのニューEP『Blue Rose』は、従来のヘヴィネスをそのままに、フェスや先輩バンドのツアーに呼ばれた経験値を生かし、ライヴ向けのストレートな作風へとシフト・チェンジしている。また、今作からアメリカ帰りのDaisukeを迎え、新5人体制で再スタートを切った第1作目でもあり、バンドの士気も高まるばかりだ。新たな名刺代わりとなる今作をきっかけに、彼らはますますシーンを駆け上がっていくだろう。そう期待させるだけのポテンシャルを秘めたメンバー5人に話を訊いた。

-そういえば、昨年開催されたCrystal Lake主催の"TRUE NORTH FESTIVAL"(2017年10月21日に新木場STUDIO COASTにて開催)で、Kaitoさんはcoldrainのライヴに飛び入りしてましたね?

Kaito:ずっと聴いてきたcoldrainのライヴで、まさか(自分を)ステージに上げていただく日が来るなんて思っていなかったので、びっくりしたけど本当に嬉しかったです。今までで一番大きなステージでのライヴでしたし、ただ遊びに行っていた日だったのでさすがに緊張しましたが、本当に貴重な経験でした!

-こないだのcoldrainの日本武道館公演(2018年2月6日に開催された"FATELESS JAPAN TOUR 2017 in 日本武道館")にもみなさん行かれたみたいですね?

Daisuke:僕的にはcoldrainが激しい音楽の入口だったので、武道館でやってる姿を観て、とにかく感動しました。こういう音楽を日本でやって、武道館まで辿り着くのはすごいなと。

Kaito:死ぬ気で頑張ればあそこまでいけるんだ! って思わせてくれましたからね。

-ええ、本当に夢がありますよね。そして、今回からDaisukeさんが新加入しましたけど、そもそもの出会いは?

Kaito:(※当時のチケットを財布から取り出して)2013年3月14日の"(MONSTER ENERGY)OUTBURN TOUR 2013"にSiM、coldrain、FAKE FACEが出演してて......。

Daisuke:そのライヴの前日に僕も同じハコでライヴをやって、彼(Kaito)は当時僕がやっていたバンドのお客さんだったみたいで。"OUTBURN TOUR 2013"に自分でチケットを買って初めて観に行ったら、"昨日もライヴ観に行きました!"って声を掛けてくれたんですよ。当時、僕は高校生だったんですけど。

Kaito:当時、自分は中学生でした。

-そこが最初の出会いなんですね。

Daisuke:中学生でライヴに来るんだって、まずその若さにビックリしました。で、このバンドには約3ヶ月前に加入したんですけど、それまではアメリカに4年間住んでました。

Kaito:彼はひとりでアメリカに行ってて、その4年間ほぼ毎日連絡を取り合ってたんですよ。それで、前任のギターが抜けるとなったときに、彼も(音楽活動を)アメリカでやるか、日本でやるのか悩んでいたから誘いました。

-Daisukeさんはアメリカで何をしていたんですか?

Daisuke:ハリウッドにあるMI本校(※世界最大級の音楽学校"Musicians Institute")に4年間通ってました。ギターはもちろん、英語の勉強もしたかったし、あと海外の音楽にもっと触れたかったので。それから卒業して、日本に戻ろうと思っていたときに彼から誘われたので、タイミングも良かったんですよ。

-Paleduskの音楽性についてはどんな印象を持っていましたか?

Daisuke:Kaitoとは聴く音楽も似ているので、もともとそれで意気投合しましたからね。Paleduskはシンプルだけど力強くて、モダンな激しさも取り入れているし、僕の好きなサウンドだな、という印象でした。

Kaito:これまでメンバーが3人替わって、それに苦しめられてきたから、今のメンバーがひとりでも欠けたら(バンドを)やめようと思ってます。だから、前からよく知っていたDaisukeに声を掛けたんですよ。

283:今回、7曲中6曲はDaisukeが書いたもので......。

-そんなに曲を書いているんですね。今作の曲作りで意識したこととは?

Kaito:実際はDjentのつもりでやってないし、プログレッシヴなものもあまり好きじゃなくて、ストレートなものが一番かっこいいと思っているんですよ。今作で一番変わったのは引き算ですね。

-Daisukeさんが作る曲に対して、みなさんはどんなイメージを持ちましたか?

Seiya:Daisukeが作る曲にはパワーを感じるし、同期の世界観も独特で広いなぁと思いました。

John:"とりあえず同期入れました"という感じでもないし、Daisukeが作る曲はオリジナリティがあるなと。ボツになった曲もあるけど、誰もやってないような斬新すぎる曲も作るから。

-というのは?

John:"これはリスナーに受け入れてもらえるフレーズなのかな?"と思う曲があって(笑)。でも、もっとオリジナリティを出そうという考えになったのは、Daisukeの加入が大きいですね。ライヴの動きもDaisukeは自分を大きく見せるようなステージングだし、バンド全体もシャープというより、男らしい感じに変化したと思います。

Kaito:そこは僕らのリスナーだった人(Daisuke)が曲を作っていることが大きいのかなと。今作を経て、ボツになった斬新な曲も今後はやるかもしれないですからね。

-今作はそこまで突飛なものは入れずに?

Daisuke:そうですね。自分は斬新なものが好きだけど、それを入れすぎるとリスナーを突き放すことになるから、シンプルな中に斬新なものを入れようというのを意識しました。

Kaito:今回は今回で本気なんですけど、まだまだこんなものじゃないぞ! って。あと、斬新すぎるものを取り入れない理由として、去年フェスとか、coldrainのツアーに参加したとき(※"FATELESS JAPAN TOUR 2017"の11月21日福岡DRUM LOGOS公演に出演)に思ったんですけど、ライヴを想定したときにこっちからお客さんに歩み寄って、入り口になるような音にしたくて。