DISC REVIEW
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今年2月にはPERIPHERY東京公演のサポート・アクトを務めた福岡発の5人組。平均年齢20歳という彼らから3rd EPが届いた。音楽的にはメタルコア/Djent経由のゴリゴリしたヘヴィネスを主軸に、オーストラリアのメタルコア NORTHLANEに通じるアンビエントな要素を盛り込んでいる。さらにメンバーはハードコアやヒップホップも好んで聴いており、そのへんのニュアンスを感じ取れるパートもあり、若さだけではない柔軟なアプローチもいい。その象徴が「Dark Eyes」でラップ調のヴォーカルや女性コーラスまで導入し、楽曲にフックと広がりを持たせている。人間の感情に焦点を当てたという今作は歌詞カードをじっくり読むことで、曲への理解も深まるだろう。ラウド・シーン、期待のニューフェイスだ。荒金 良介