INTERVIEW
オメでたい頭でなにより × 激ロック × バイトル
2018.04.10UPDATE
2018年04月号掲載
Member:赤飯(Vo) ぽにきんぐだむ(Gt/Vo) 324(Gt) mao(Ba) ミト充(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香
オメでたい頭でなにより × 激ロック × バイトル キャンペーン情報
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-それでは、ここからドリームバイトの鍋島さんにバトンタッチします。
鍋島:改めましてよろしくお願いします!
一同:お願いします!
鍋島:では、最初の質問です。みなさんは、他のバンドの方のライヴに足を運んで、研究をすることはありますか。
ぽにきんぐだむ:基本的に一番ライヴに行くのが多いのが、赤飯かな。
赤飯:現場至上主義やから、気になるバンドや好きなバンドがおったら、速攻ライヴに遊びにいって。フロアで他のお客さんと交ざって、このバンドの魅力は何かっていうのを体感するっていうのをよくやってる。
mao:僕は、フロアには参加しないけど、後ろで見て、いいところと悪いところを自分のバンドに持ち帰るというのはやってるかな。
鍋島:実際に、オメでたい頭でなによりにも、そこで得たものが取り入れられているんですか。
赤飯:いい点は取り入れるし、あかんところは、こういうところは気をつけようとかね。
mao:オメでた(オメでたい頭でなにより)なりに変換して、取り入れたりしてますね。
ぽにきんぐだむ:赤飯に関しては、サーキット・イベントとかがあると、時間が許す限りひとりで回ってるしね。
赤飯:そこで初めて観て、いいなと思ったバンドがいたら、話し掛けに行って仲良くなったりしてますね。
鍋島:ありがとうございます。次の質問です。人々に音楽を届けるときに、これだけは絶対に曲げられないと強く思うことはありますか。また、大切にしていることはありますか。
赤飯:嘘はつかない。思ってもいないことは言わない、ということですね。思ってもないことを歌詞にして歌っても、ほんまに自分がこう思って歌ってるんやでっていう気持ちになれないと意味がないし。俺がこのバンドを組みたいなと思ったのは、自分の言葉をちゃんとみんなに伝えたいと思ったからなんです。これまではずっと人の曲で、人の言葉で歌ってきたけど。そうじゃなくて、自分たちのメッセージを発信したいと思ったから、このバンドを組んで、自分で作詞をしてるわけやから。そこに嘘を入れたらあかんって思うし、自分の中にないものは出さないっていうのは心掛けてます。
鍋島:たしかに、赤飯さんの歌詞は、胸に入ってきます。
ぽにきんぐだむ:土足でね。
mao:珍しいタイプだね(笑)。
赤飯:でもなんか、入ったものがあったんや(笑)。
鍋島:はい。本当にそうだなって思うことや、歌詞で元気づけられたりすることがあります。
ぽにきんぐだむ:好きな曲ある?
鍋島:一番好きなのは、「生霊の盆踊り」(『オメでたい頭でなによりです!』収録曲)です。
一同:おぉ~。
mao:あと、最近みんなで再確認したのは、自分たちが楽しむことが大事ということ。自分たちが楽しんだものを、お客さんに提供できるようにというのは、意識していますね。
ミト充:自分たちが楽しめないものでは、お客さんも楽しませられないからね。
鍋島:わかりました。では、次の質問です。曲作りやライヴの演出を考えるうえで、メンバー同士で話し合って進めていくと思うんですが、そこでどうしても意見が合わない場合は、どうやってひとつにまとめていますか。
324:それは指スマ(※指が何本上がるか予想するゲーム)かな。
ぽにきんぐだむ:俗に言う"ちっち"ね。
mao:"いっせーのせ"じゃないの?
赤飯:だよな。
ぽにきんぐだむ:今のでも意見が食い違う(笑)。
mao:まぁでも、基本的に我々は民主制なので、人数が多い意見の方にいくかな。あとは、赤飯の意見を基盤にして、民主的に決めるという感じだよね。言葉をお客さんと共有するのは赤飯がメインだから。
赤飯:俺のカードを使うのは、ほんまにいくつもあるうちのひとつだけで。基本的には多数決なんやけど、どうしてもここだけは俺の言うことを通すっていうのが、たまに発動するかな。
324:たまにね。ライヴの演出も、ここはこうしたらいいんじゃない、とか出し合う感じで。みんなまともだから、納得する意見が出る。悩むとしても、これも納得できるし、こっちも納得できるしなっていう。
ミト充:じゃあ、今日はこっちのアイディアをやってみて、次はこっちで試してみて、ということもあるかな。
324:だから、納得しないっていうことはないかな。
鍋島:ありがとうございます。次の質問です。メンバーで音楽を作るときに、聴く人やファンがどんなふうに受け取るのか、何を求めているのかということは、考えますか。
赤飯:フロアの光景をイメージするよね。こういうネタを投下すると、こういう遊び方ができるよねとか。こういうリズムにしたら、お客さんはこうノッてくれるよねとか。そういう想像をして、形にしていく作業かな。
mao:例えば「wosushi ~ウォールオブ寿司~」だったら、このパートでこういう感じにして、ウォール・オブ・デスにしようとかね。
324:オメでたい頭でなによりは、言ってみれば、音楽で自己表現するアーティストじゃないから。何か哲学を持って、この音楽はめっちゃかっこいいから、プライドを持ってやってますというタイプではないんですよね。これが楽しいよ、こうやって遊ぼうよっていうタイプのバンドなんですよ。お客さんありきだし、その目線に立つこともあるかな。それが、例えばcoldrainとかだったらまた違うと思うけどね。
赤飯:ああいう(かっこいい)のもやってみたいけどな。できないんだよ。
mao:1回やってみる? ギャグで。
ミト充:急にコンセプチュアルな感じで。衣装も変えてね。
赤飯:"死ぬほどかっこいい曲"っていうタイトルで作ってみる?
mao:そういうことで大丈夫ですか(笑)?
鍋島:はい、ありがとうございます(笑)。では、最後の質問です。私は就活を始めたのですが、初っ端からあるミスをしてしまいまして、落ち込んでしまっているんです......。みなさんが、音楽をしているなかで、落ち込んだことや失敗したことがあったとき、どう自分たちを励ましてきましたか。
赤飯:さて、私はどんな失敗をしてきたでしょうか!?
ミト充:大喜利タイムね。
324:いや、真面目に! どうしたらいいですかって助けを求めてるんだよ。
mao:失敗は成功のもとということでね、反省してそれをポジティヴに生かせたらいいなと思います。
ぽにきんぐだむ:それ、辞書引いたら出てくるやつ(笑)。
ミト充:僕は落ち込むことをしないようにしてるので、逆にミスを犯した自分にイラついたりすることの方が多くて。自分を見返すという感覚でやってるかな。それを次への活力にするように心掛けてます。
ぽにきんぐだむ:そうだなぁ。わかりやすい例で言うと、昨年の8月13日のワンマン・ライヴだよね(※下北沢GARDENで開催した"レコ発「○」ワンマン~夏の大宴会~"。会場の気温が上がりすぎてしまい、途中で中断となった)。それが途中で中止になってしまって、そのやりきれない想いを曲(2018年1月リリースのまとめ盤『オメコレクション』収録曲「スーパー銭湯~オメの湯~」)にすることによって、その想いを共有して、昇華するというか。