DISC REVIEW
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フロアと一体となって盛り上がるオメでたい頭でなによりのライヴが戻ってきたなかで完成した4作目。1曲目「鼓舞激励」からステージへと誘い、すでにライヴで仕上げてきた「着火繚乱ビンビンビン」で高まる熱をかき回す。作品を重ねながら貪欲に多ジャンルを飲み込んでサウンドの枠を広げてきたが、それをオメでた節としてユーモラスにテクニカルに、そして予測不能な曲の展開へと、蓄えた力を全開放したラウド・チューンが並んだ。喜怒哀楽もしっかりとその音に練り込まれた重みだ。"後悔しない生き様を"と「ADVANCE TiME」で高らかに歌い、やりたいことを全力で形にした5人の気概と、初期衝動的な無鉄砲さも掛け算され、辿り着いたのは地球の裏側のブラジル!? という、アルバム全体の物語も楽しんでほしい。 吉羽 さおり