MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

オメでたい頭でなにより

2018.01.01UPDATE

2018年01月号掲載

オメでたい頭でなにより

Member:赤飯(Vo) ぽにきんぐだむ(Gt/Vo) 324(Gt) mao(Ba) ミト充(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

2017年元旦に1stシングル『SHOW-GUTS/ダルマさんは転ばないっ』を、そして夏にはミニ・アルバム『○』をリリースして、"日本独自のオメでたい文化"をキャッチーにユーモラスに轟音に乗せて、ラウド界に飛び込んでいったオメでたい頭でなにより。実直なライヴ活動で中毒者を増やしている彼らが、早くもベスト的内容のまとめ盤『オメコレクション』を2018年元旦にリリース。「スーパー銭湯~オメの湯~」他、新曲も収録され、活動を重ねてきたなかでの想いを素直に吐露する、新たなアプローチも見える。改めて"オメでたいコア=オメコア"を凝縮し、お茶の間に向け新年のご挨拶をするような1枚だ。

-1stシングル『SHOW-GUTS/ダルマさんは転ばないっ』から1年というところで、早くも"まとめ盤"がリリースとなります。

ぽにきんぐだむ:そうですね、出し切ったということで(笑)。嘘です。"まとめ盤"とは言っているんですけど、"入門編"という形なんです。

mao:初心者入門編というかね。

赤飯:活動開始(※2016年8月29日)から今までで、急激に我々の名前を知ってくれる人、ライヴに興味を持ってくれる人が増えたんですね。その人たちにも、自分たちのライヴをもっと気軽に観に来てもらいたいなというところで、入門編みたいなアルバムがあれば、よりそれが身近になるのかなと思って。"ベスト盤"と言うにはまだおこがましいぞということで、入門編の"まとめ盤"ということでリリースさせていただきます。

-振り返ってみても、濃い内容の曲たちですね。1曲目の新曲「スーパー銭湯~オメの湯~」は、8月のワンマン・ライヴ(※8月13日に下北沢GARDENで開催した"レコ発「◯」ワンマン~夏の大宴会~")での"空調機器が故障をしてライヴを中断せざるを得なかった"というアクシデントからできた曲ということですが、いつごろにできた曲ですか。

ぽにきんぐだむ:ライヴ後すぐに、会議が始まっていて。このこと自体を曲にした方がいいんじゃないかっていうので、話自体はその日のうちにしていますね。

赤飯:8月13日は、我々の熱い想いを込めてセットリストを組んでいて、最後までやり切ったことで(みんなへ)想いを伝えたかったんですけど。それが叶わなかったと。すごく苦しい状況にはなってしまったんですけど、つらい、悔しい、悲しいという気持ち以上に得たものがあったなと僕は思っていて。というのは、ああいう悲惨な状況になったのにもかかわらず、フロアのみんなが協力して、なんとかこのライヴをいいものにしようと力を貸してくれたんです。それぞれが助け合ったり、みんなで1個のライヴを素敵なものにしようという、我々が思っている気持ちをちゃんと共有できていて。素晴らしい空間を一緒に作ってくれる仲間になってくれたんです。それにすごく感動しちゃって。この想いを、そのまま曲に落とし込んでしまおうと。で、考えた結果なぜかお風呂屋さんの曲になっちゃいました。

-フロアからの風呂屋、ですかね。

赤飯:ただのダジャレなんですけどね(笑)。僕がお風呂大好きなのもあって。好きなもの同士を掛け合わせることって、素敵なことじゃないですか。もともとオメでたい頭でなによりって"ハッピー度100パーセントで、イエーイ"みたいに見られがちなんですけど、そうではなくて。根底にはhate(嫌悪)や悔しい気持ち、見返してやりたい気持ち、悲しかったことやつらさもあるうえで、ポジティヴなものを発信していこうというバンドなので。「スーパー銭湯~オメの湯~」にも、きちんとそれが反映できているんじゃないかなと思いますね。まさに我々のスタイル、スタンスが込められた曲になったと。

-作品を重ねてきたからこその曲でもあって、説得力がありますね。

赤飯:なおかつ、「スーパー銭湯~オメの湯~」では、メンバー各自の見せ場が今までのどの曲よりも明確に出ていて。それが曲芸とか、ただのショーケースではなくて、きちんと曲に落とし込まれて、"これがオメでた(オメでたい頭でなにより)なんだよ"ってまとまっているので。そういう意味でも、すごくいい曲になったなと思います。

mao:わかりやすさですよね。曲に込めたストレートな想いをわかりやすく、オブラートに包まずに言っているというところですね。

-こういうメンバーがいて、それぞれこういうスキルがあって、こういう想いがあって今バンドをやっているんだというのが、この1曲に収まっていますね。

324:全部入れようというのはありましたね。

赤飯:好評でした。