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INTERVIEW

オメでたい頭でなにより

2018.01.01UPDATE

2018年01月号掲載

オメでたい頭でなにより

Member:赤飯(Vo) ぽにきんぐだむ(Gt/Vo) 324(Gt) mao(Ba) ミト充(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-バンドとしては、お遊びに振り切ったバンドだと見られたくない想いもどこかにありますか。

ぽにきんぐだむ:見る人によっては、それでもいいんです。それだけで終わりたくないというのは、もちろんあるんですけどね。感じ方はそれぞれで大丈夫です。

-お客さんはそれでもいいですが、それが対バンドとなるとどうですか? "この人たちはどういうマインドでバンドをやっているのか"と、穿った見方をされてしまうこともありますか。

赤飯:あぁ、たしかに。ただ、バンドのみなさんは現場至上主義の方がたくさんいるので。現場できちんと、"こいつらすごいんだぜ"っていうのを他のバンドが伝えてくださっていて。舐められるみたいなことは少ないんですよね。

ぽにきんぐだむ:逆にすごく理解してくれてますね。そういう人たちは、曲を聴けばわかると思うんですよね。アー写を見たらお遊びバンドに見えるかもしれないですけど、実際に曲を聴いたり、ライヴを観ればちゃんと伝わるので。そこは、舐められたことはないですね。

赤飯:ゆえに、理解者が増えていって。ライヴをやったぶん"オメでた、いいよ"って言ってくれる人が増えてきて。

ぽにきんぐだむ:味方になってくれてね。先輩のバンドもそうですしね。

324:僕らが一緒にやらせてもらっている先輩は、いろんなものをいろんな目線で見ている人たちなので。僕たちがどういう想いでやっているのかを、一般層に届かないところまでしっかりと汲んでくれています。

-自分たちの音楽が受け入れられるだろうという自信も、持っていた?

赤飯:でも特に意識をしてなかったんですよね。

324:そこまで気を回してなかったんですよね。最初は"俺たちがやりたいことをどうやろうか"しか見えてなかったので。それがどんな見られ方をするのかとか、同じシーンのバンドの人たちがどう思うのか、舐められちゃうんじゃないかなっていうのは、そこまで考える余裕がなかったのもあって。

赤飯:とにかく、素直にやりたいことを100パーセント出してやってきたので。それが良かったのかなと思います。

-そして最後の曲が「笑うユメの生活」という曲で、これもまたすごくエモい曲になりました。

ぽにきんぐだむ:今回、エモみありますね。

-その前の曲が「オメでたい頭でなにより」で、ライヴ定番曲であり、大団円となる曲で。そのアウトロとして聴くと、すごく哀愁感が心に沁みますね。

赤飯:哀愁はテーマにありました。上京してきて、故郷を思い出すという哀愁もあるし、この歌詞に書いていることも本当に思っていることで。それをストレートに、この哀愁漂う楽曲に背中を押されながら、吐き出したというか。なおかつ、オメでたい頭でなによりの根本にある苦しい想い、苦い想い、苦労、みたいなものはもちろん持っているし、みんなが持っているのもわかっているよと。今までこうしてやってきて、そのうえで楽しいものをみんなで共有していこうよ、これからも一緒に歩いていこうよというメッセージを出せたんじゃないかなと思ってます。

mao:今まで応援してくれた人への感謝と、今後を見据えた曲というか。一緒に歩いていこうね、置いていかないよっていう意味も込めてます。

-それを、あえてラウドではない曲でしっとりと伝えるのが新鮮で。

赤飯:パワー・バラードじゃないですけど、僕の中では、AEROSMITHのバラード3部作くらいの気持ちでやってるんですよ。「Cryin'」とか、「Amazing」、「Crazy」とかあのへんの感じなので。だから、ハーモニカも僕が入れたんです。

-324さんはラウドな曲ばかりでなく、こういう曲も書けるんですね。

324:そうですね。こういう感じの曲が欲しいとなって、じゃあ、このギターだって言って、直前に買ったちょっと古臭いギターを持ってきて、ジャラジャラと口ずさみながら作った感じですね。いつもはドラムから打ち込んで、メロディをMIDIで入れてってデモを作るんですけど、この曲に関しては、弾き語りしながらそれをバンド・アンサンブルにして......という曲で。

ぽにきんぐだむ:きっと、タイトルからしたらまた悪ふざけの曲かっていうのはあったかもしれないですけど(※1998年~1999年に放送していたコント番組"笑う犬の生活"を彷彿とさせるタイトル)。

赤飯:絶対"ウッチャンナンチャンやん!"っていうね。

ぽにきんぐだむ:でもそうじゃないという、引っ掛けです。