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LIVE REPORT

オメでたい頭でなにより

2022.08.29 @Zepp DiverCity(TOKYO)

Reported by 吉羽 さおり Photo by Megumi Iritani

恒例となっている周年ライヴが8月29日にZepp DiverCity(TOKYO)で開催された。4月には、メジャー・デビュー4周年を記念した初のリクエスト・ライヴ"オメコンベストテン とちょっと 2022"を開催し、5月には、カバー・アルバム『オメでたカバー横丁~一番街~』のリリース・イベントとなる、カバーしかやらないライヴ"オメでたカバー劇場"を大阪と東京で開催し、コンセプチュアルなライヴが続いていたオメでたい頭でなにより。メンバーもMC内で語っていたが、今回は久々となるオリジナル曲のライヴである。一年一年、年を重ね、こうして結成日となる8月29日にライヴができること、ファンとともに迎えられることは大きい。特に、コロナ禍を通して"当たり前"がどれほど難しいことかを体感するなかでの周年ライヴは格別だ。壮大なRPGか冒険活劇の始まりかというオーケストラ・アレンジによる「ザ・レジスタンス」が鳴り響くなか登場した5人。

そしてミト充のダイナミックなドラムからバンドによる「ザ・レジスタンス」に突入した。ピース・サインを掲げながら反撃の狼煙を上げ、快音とともに突き進む。レーザーによる演出も加わったド派手な快進撃に、今のバンドの心意気が窺えた。観客とともにタオルを振り回し歌う「海老振り屋」、"日頃溜めている鬱憤をここに置いていけ。俺らがそれを断ち切ってやる"(赤飯/Vo)という言葉から「えんがちょ!」とアグレッシヴな曲を連投。今回は舞台中央から客席に向かって長い花道があるステージで、フロアとの距離が近く、互いの熱量をより感じられるようになっている。

"お久しぶりでございます。オメでたい頭でなによりです。少し見ない間に編成が変わったなと思っている方、今日だけです"とあいさつしたぽにきんぐだむ(Gt/Vo)。このライヴを前に右手を負傷したぽにきんぐだむは今回ヴォーカルに徹し、赤飯との二枚刃でいつにも増して自由にステージの最前線で切り込んでいく役割となった。怪我の具合は心配ではあるが、レアなツイン・ヴォーカル・スタイルでも楽しませるライヴ。赤飯とぽにきんぐだむのわちゃわちゃとした絡みもより増え、またサウンド面やプレイの面では324(Gt)、mao(Ba)、ミト充がグッと攻めの姿勢で鋭い演奏を聴かせている。メロディ、ラップ、スクリーム、そして変幻自在に展開するヘヴィでハイカロリーなアンサンブルを堪能できる、「言葉のあやや」から「四畳半フォークリフト」への流れでは、バンドの躍動がよりソリッドに感じられた。

中盤"オメで大陸2022"と出したVTRが流れ、そこに続いたのは5人がローラースケートで滑走しながら歌う「推しどこメモリアル」。"待ってた"とばかりにフロアにペンライトが灯るのは、さすがこれまでバンドと一体となってライヴを作り上げてきたオメでた(オメでたい頭でなにより)ファンだ。「推しごとメモリアル」が続き、324のギター・ソロならぬ"パター・ソロ"で、観客がペンライトの色をゴルフのグリーンを模した緑に変える対応も見事だ。

9月28日には、メジャー3作目となるアルバム『オメでたい頭でなにより3』がリリースとなる。そこからここでは3曲が披露された。ファンキーなダンス・チューン「ダンシングオールナイトレディ」、SLIPKNOTばりの高速でブルータルなメタル&どキャッチーなサビを持った「超クソデカマックスビッグ主語」で、観客をジャンプさせる。バキバキのEDMチューン「HAKUNA MATATA」はこれからのライヴでも一気に場面転換させるフックになりそうだ。来たるアルバムの幅広さをいち早く味わえたところで後半は、カバー・アルバムに収録された「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」からスタート。イントロのアコギはぽにきんぐだむのパートだが、今回は赤飯が担う。"震えてます"と言いながらピンスポットが当たるなかで弾き語りをスタートすると、そこに観客の手拍子が重なる。静から動へと勢いやムードが爆上がりしていくこの曲から、そのまま灼熱の「スーパー銭湯~オメの湯~」へ。

またノンストップで「あれこれそれどれ」と続き、"騒げ!"と馬力を上げる。会場一体となったダブル・ピースでこの空間を祝福する「オメでたい頭でなにより」まで、怒濤のパワーで走り抜けたオメでたい頭でなにより。最後に、こうして集まってくれたことに改めて感謝を述べ、またアルバムのリリース、全国18ヶ所を回るワンマン・ツアー"~今 いくね くるね 3~"の開催を誓い、7年目に突入しさらに反撃していくことを宣言した。アンコールでは、そのツアーやこれからのライヴで育てていきたい曲だと言い、「すばらしい時代」を"試聴"。目からの情報が多いバンドでの演奏でなく、まずはじっくりと聴いてもらいたかったからとこのスタイルとなったが、観客それぞれの中で、またこれからライヴで演奏していくなかで、この「すばらしい時代」がどういう曲になっていくのか。期待もあり挑戦的でもあるこの予告で、オメでたい頭でなによりは7年目に突入した。


[Setlist]
1. ザ・レジスタンス
2. 海老振り屋
3. えんがちょ!
4. VIVA!ハピバ
5. 言葉のあやや
6. 四畳半フォークリフト
7. 推しどこメモリアル
8. 推しごとメモリアル
9. ダンシングオールナイトレディ
10. SIX ON THE PACK
11. 三百六十五歩のマーチ
12. 超クソデカマックスビッグ主語
13. HAKUNA MATATA
14. WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~
15. スーパー銭湯~オメの湯~
16. あれこれそれどれ
17. オメでたい頭でなにより
ED. すばらしい時代


セットリスト・プレイリスト

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