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FEATURE

LOUD PARK

2023.02.17UPDATE

メロイック・サインを掲げる準備はできているか―― 日本最大のメタル・フェスティバルが待望の復活!

Writer 菅谷 透

"LOUD PARK"復活――この一報に思わず雄叫びを上げてしまったという人も多かったのではないだろうか。"ラウパ"の愛称で長年親しまれてきた日本最大のメタル・フェスティバルが、ついに2023年3月25日にインテックス大阪、3月26日に幕張メッセにて限定復活を果たすことが決まったのだ。

"LOUD PARK"は2006年に幕張メッセにて第1回が開催され、MEGADETHとSLAYERという2大ヘッドライナーが出演。2日間合計で約3万人の動員を記録した。Ozzy OsbourneとKORNが出演した2010年からはさいたまスーパーアリーナでの開催が定着しており、"ラウパ"と言えばたまアリ(さいたまスーパーアリーナ)を思い浮かべる人も多いことだろう。2011年は東日本大震災の影響により1日のみの開催となったが、LIMP BIZKITやARCH ENEMYなどのバンドが出演。2012年も1日のみの開催だったものの、たまアリでは初めて3ステージで実施され、SLAYER、HELLOWEENがヘッドライナーのメイン・ステージに加え、CHILDREN OF BODOMをはじめとしたバンドが並んだ"EXTREME STAGE"も設けられ話題を呼んだ。2013年は2日間開催が復活し、LINKIN PARKのChester Benningtonをヴォーカルに迎えたSTONE TEMPLE PILOTSと、Yngwie Malmsteenがトリを務めた。10回記念開催となった2015年はSLAYER、MEGADETHを各日のヘッドライナーに迎え、3ステージ×2日間で盛大に実施。2016年はSCORPIONSとWHITESNAKE、2017年はSLAYER、MICHAEL SCHENKER FESTをヘッドライナーに迎えて開催と、毎年多彩で豪華なラインナップが出演してきた。

こうして初年度より連続開催され、メタラーにとって秋の風物詩となっていた"ラウパ"だが、2017年を最後に開催が途絶えてしまい、近年ではコロナ禍でフェスやライヴなどのイベントが制限されたこともあって、半ば伝説的な、あるいは妄想上の存在と化していた。しかし、このたび限定復活という形ではあるが、待望の開催が実現! ヘッドライナーには同じく復活を果たしたPANTERAが決定している。クラシック・メンバーであるPhil Anselmo(Vo)とRex Brown(Ba)に加え、Ozzy Osbourneバンド/BLACK LABEL SOCIETYのZakk Wylde(Gt)とANTHRAXのCharlie Benante(Dr)が参加した布陣は、メタラーのみならずヘヴィ・ミュージックのファンなら見逃せないライヴになること必至だ。さらにジャーマン・スラッシュの帝王 KREATOR、不動の人気を誇るNIGHTWISH、最新アルバムを引っ提げての来日となるSTRATOVARIUS、モダン・メタルコアの注目株 BLEED FROM WITHINが東京&大阪公演に出演。東京公演のみとなるがCARCASS、AMARANTHE、OUTRAGE、H.E.R.O.、Jason Richardson & Luke Hollandといった強力なラインナップも発表されている。

近年は日本でも様々な大型フェスが開催されているが、ヘヴィ・メタルを軸に、トラディショナルからエクストリームまでバリエーション豊かなバンドが一堂に会するフェスは"LOUD PARK"をおいて他にないだろう。ぜひ当日は会場へ足を運び(間違ってたまアリに向かわないようご注意を!)、メタルの持つ多様性を肌で感じ、そして高々とメロイック・サインを掲げていただきたい。


多彩なメタル・バンドが一堂に会する"LOUD PARK"
記念すべき復活開催を飾る強力ラインナップを一挙紹介!



PANTERA

"グルーヴ・メタル"と呼ばれるジャンルを確立し、そのヘヴィなサウンドと強烈なパフォーマンスで名実ともに90年代のトップ・バンドとして君臨した4人組。1987年にDimebag Darrell(Gt)、Vinnie Paul(Dr)、Rex Brown(Ba)、Phil Anselmo(Vo)のクラシック・ラインナップが揃い、『Vulgar Display Of Power(俗悪)』、全米1位を獲得した『Far Beyond Driven(脳殺)』などの傑作をリリースするも、メンバー間の不和により2003年に解散。Dimebagが翌2004年に後継バンド DAMAGEPLANでのライヴ中に銃撃され死去、兄のVinnieも2018年に急逝し、活動再開は絶望的だと思われていたが、PhilとRexに加えOzzy Osbourneバンド/BLACK LABEL SOCIETYのZakk Wylde(Gt)、ANTHRAXのCharlie Benante(Dr)が参加した布陣での再始動が実現した。

PANTERA

"グルーヴ・メタル"と呼ばれるジャンルを確立し、そのヘヴィなサウンドと強烈なパフォーマンスで名実ともに90年代のトップ・バンドとして君臨した4人組。1987年にDimebag Darrell(Gt)、Vinnie Paul(Dr)、Rex Brown(Ba)、Phil Anselmo(Vo)のクラシック・ラインナップが揃い、『Vulgar Display Of Power(俗悪)』、全米1位を獲得した『Far Beyond Driven(脳殺)』などの傑作をリリースするも、メンバー間の不和により2003年に解散。Dimebagが翌2004年に後継バンド DAMAGEPLANでのライヴ中に銃撃され死去、兄のVinnieも2018年に急逝し、活動再開は絶望的だと思われていたが、PhilとRexに加えOzzy Osbourneバンド/BLACK LABEL SOCIETYのZakk Wylde(Gt)、ANTHRAXのCharlie Benante(Dr)が参加した布陣での再始動が実現した。


KREATOR

1982年にドイツで結成。日本ではSODOM、DESTRUCTIONとともに"ジャーマン・スラッシュ・メタル三羽烏"として知られており、後世のメタル・バンドにも大きな影響を与えたアグレッシヴなサウンドで人気を博している。2022年にはベーシスト Frédéric Leclercq(AMAHIRU/ex-DRAGONFORCE)が参加した初のスタジオ・アルバム『Hate Über Alles』をリリースした。

NIGHTWISH

世界有数のメタル大国として知られるフィンランドが誇る国民的人気バンド。映画音楽のようなシンフォニックなサウンドとオペラチックなヴォーカルで、1990年代後半より母国のみならず世界中で絶大な支持を集めており、2013年に3代目ヴォーカリストのFloor Jansenが加入してからも、不動の人気を確立している。来日公演はセミ・ヘッドライナーを務めた"LOUD PARK 16"以来、約6年半ぶりとなる。

STRATOVARIUS

1984年にフィンランドはヘルシンキにて結成して以来、メロディック・パワー・メタル/シンフォニック・メタルのオリジネーターの一角として活躍する重鎮バンド。7作目『Destiny』、8作目『Infinite』では母国で初登場1位を記録。2008年のメイン・ソングライター Timo Tolkki(Gt)の脱退など、数多くの困難を乗り越えながらも第一線で活動を続けており、2022年には7年ぶり通算16作目となる最新アルバム『Survive』を発表している。

BLEED FROM WITHIN

2005年にUKスコットランドで結成された5人組。初期はデスコアの要素が色濃かったが、近年ではモダンなメタルコアにメロディアスなフレーズを配したサウンドを特徴としている。ライヴにも定評があり、これまでにMEGADETH、LAMB OF GOD、TESTAMENTなどのツアーに参加した。2022年には名門Nuclear Blastより移籍第1弾アルバム『Shrine』を発表し、ファン・ベースを拡大し続けている。


CARCASS
(Tokyo Only)

多くのバンドに影響を与えた、通称"リヴァプールの残虐王"。グロテスクな世界観のグラインドコアを展開した初期作品で話題となり、正統派メタルの様式を取り入れた1993年の4thアルバム『Heartwork』はメロディック・デス・メタルのバイブル的作品として今なお高い評価を受けている。1996年に一度解散したが、2000年代後半に再始動を果たし、2021年には最新作『Torn Arteries』をリリースしている。

AMARANTHE
(Tokyo Only)

2008年にスウェーデンで結成。男女のクリーン・ヴォーカルにスクリームを絡めたトリオ・ヴォーカル体制と、エレクトロを大胆に取り入れたパワフルなメロディック・メタルで世界的な人気を誇り、ここ日本でも2011年、2014年の"LOUD PARK"や、"DOWNLOAD JAPAN 2019"といった大型フェスに出演するなど高い支持を得ている。2020年には6thアルバム『Manifest』をリリースした。


OUTRAGE
(Tokyo Only)

1982年の結成以来国内のみならず海外からも注目を浴びる、名古屋が世界に誇るヘヴィ・メタル・バンド。1992年にはPANTERAの初来日公演のサポートも務めている。デビュー35周年を迎えた2022年にはアニバーサリー盤『SQUARE, TRIANGLE, CIRCLE & FUTURE』のリリースやオーケストラとのコラボ・ライヴ、映画"鋼音色の空の彼方へ"の上映など精力的な活動を展開し話題を呼んだ。

H.E.R.O.
(Tokyo Only)

2014年に北欧デンマークにて結成された3人組。独特のメロディ・センスとキャッチーなサウンドで早くから注目を集め、同郷の大人気バンド DIZZY MIZZ LIZZYのサポート・アクトも経験。日本でもSLASH(GUNS N' ROSES)の来日公演のオープニング・アクトや、デビューから1年足らずでの単独公演を行っている。2022年には3rdアルバム『Alternate Realities』をリリースした。

Jason Richardson & Luke Holland
(Tokyo Only)

BORN OF OSIRISやCHELSEA GRINに在籍し、現在はALL THAT REMAINSの正式メンバーを務める実力派ギタリストのJason Richardson。2017年にはPOLYPHIAの日本ツアーに同行し初来日。2022年に2作目のソロ・アルバム『II』をリリースした彼が、アルバムにも全面参加した元THE WORD ALIVEのドラマー Luke Hollandとタッグを組み来日を果たす。ふたりの正確無比な超絶テクニックに注目だ。


EVENT INFORMATION "LOUD PARK"

3月25日(土)インテックス大阪
OPEN 12:30 / START 13:30
出演:PANTERA / KREATOR / NIGHTWISH / STRATOVARIUS / BLEED FROM WITHIN

3月26日(日)幕張メッセ
OPEN 10:00 / START 11:00
出演:PANTERA / KREATOR / NIGHTWISH / STRATOVARIUS /
CARCASS / AMARANTHE /
BLEED FROM WITHIN /
OUTRAGE / H.E.R.O. / Jason Richardson & Luke Holland

[チケット]
大阪 一般 ¥15,000(D代別) / GOLDチケット ¥22,000(専用観覧エリアあり/D付)
東京 一般 ¥19,000(D代別) / GOLDチケット ¥30,000(専用観覧エリアあり/D付)
公式サイトはこちら

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