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INTERVIEW

KREATOR

2012.05.10UPDATE

KREATOR

メンバー:Miland 'Mille' Petrozza (Vo&Gt)

インタビュアー:ムラオカ

-『Phantom Antichrist』完成おめでとうございます!完成された今の気持ちを教えてください。

今の時点では自分が手がけた一番いい作品だと思う。制作に時間と労力を注ぎ込んだんだ。1年以上も曲作りに費やし、その結果に非常に満足しているよ。バンドの新たな一面を見せることができたと思うし、今までと違う音作りにも成功できたと思う。いろんな面で挑戦したアルバムだから、強力な作品になったと思うよ。KREATORが好きなら、きっとこのアルバムも気に入ると思う。

-楽曲制作に入ったのはいつ頃からでしょうか?また、完成までにどのくらいの時間がかかりましたか?

実際曲作りを始めたのは2010年の終わりだった。2011年の始めにデモを作り、それからリハーサルを3月から始めて、スタジオに入ったのが2012年の1月だった。すべて計画通りに進んだ。2011年はフェス以外はあまりツアーに出ることはなく、制作に専念していたよ。

-よくメタル・バンドが新作を出す際に“ニュー・アルバムが今までで一番へヴィだぜ!”というトークはお決まりですが、『Phantom Antichrist』は真の意味で過去最高にへヴィなアルバムだと思いましたがあなた方自身はいかがでしょうか?

最高にヘヴィなアルバムって言ってくれると嬉しいよ。ヘヴィな作品を求めていたので、スラッシュ・メタルの生のエネルギーと自分たちが聴いて育ったヘヴィなサウンドを合わせるのが目的だった。スラッシュ・メタルに見られるハイスピード・リフにヘヴィ・メタルの要素を合わせて、バリエーションを入れて、感情やメロディアスな部分を多く取り入れたんだ。

-KREATORスタイルは貫きながらも、“現在進行形のサウンド”でもありますね。その点は意識したのではないでしょうか?

意識ではなく、本能だと思う。言われてみれば確かに曲を作っている時は新しいサウンドのことを自然に考えていた。心の中で感じているものを作るだけなんだ。自分たちが誰なのか、どこから来ているのか、どんな可能性を持っているのかも分かっている。そのベースがあるからこそ新しいものが追求できるんだ。新しいリフを考えた時に、自分たちが感動しなければ他の人も感動させられないと思っているから、その部分は特に大切にしているよ。

-『Phantom Antichrist』というアルバム・タイトルに込められた意味を教えてください。

ドイツのラジオ番組を聞いていたんだけど、その番組ではオサマ・ビン・ラディンが住んでいたシェルターで発見され、殺され、海に放り込まれたとか彼が殺害された日の話をしていたんだ。海に流すのは宗教的な“しきたり”だからと言っていたがそのラジオではイスラム教にはそんなしきたりや教えはないと言っていた。史上最も大きな惨事となった9.11を仕掛けた人物で、その人のせいで多くの人が犠牲になる戦争が起きて10年以上捜索しようやく発見した結果がこれでいいのだろうか?最も凶悪なテロリストを殺しておいて海に放り投げるものだろうか?そういった疑問からこのタイトルが思い浮かんだんだ。彼は本当に存在していたのだろうか、もう誰にも分からない。

-今作を制作する上でテーマやコンセプトがありましたら教えてください。

アルバム・タイトルのように、真実だと思っていたことが実は人を操るマスコミや支配者たちの手口だったらどうする、そういうことを考えた時に作ったアルバムなんだけど、特にコンセプト・アルバムとかではないんだ。

-今回はプロデューサーに初めてJens Bogrenを迎えましたね。彼をセレクトした理由を教えてください。

彼は同じビジョンを持つ人だって分かっていた。サウンドだけでなく、俺たちの感情も理解してくれる人だと思ったんだ。音楽は感情からできるものだが、その感情を音として捉え、リスナーに伝えるのはすごく難しいことだと思う。Jensにデモを送った時、とても彼は厳しい意見を言ってくれたし、俺たちをさらにレベル・アップさせてくれるプロデューサーだと思ったんだ。彼はこのアルバムを作っている時、彼は一度もデス・メタルとかスラッシュ・メタルとかジャンル名を口にせず、俺たちの“KREATOR”サウンドのことだけを考えてくれたんだ。彼を選んで本当によかったと思うよ。

-以前は数作でAndy Sneapを起用していましたが彼はどういったタイプのプロデューサーでしたか?

Andyのことは心から愛しているよ。今でも友達だけど、今回は前に一緒に仕事しなかったような人とやりたかった。彼は昔からの友達だから、甘えも出ると思ったんだ。彼は世界一のプロデューサーの1人だし、俺たちを成長させてくれた人でもある。でも今回、このタイミングはJensが一番俺たちに相応しいと思って彼を起用したんだ。Jensとの作業は非常に激しくて、早朝から夜遅くまで1日10時間仕事をさせられた。スパルタで軍隊のようだったけど、スケジュールを作ってくれて、俺たちはそれに動かされていたよ(笑)。