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INTERVIEW

AMARANTHE (Olof)

2014.10.16UPDATE

AMARANTHE (Olof)

メンバー:Olof (Gt/Key)

インタビュアー:米沢 彰

-今回のグロウル・パートのメンバー・チェンジは作曲の面で変化をもたらしましたか?

実はAndreasが脱退したと言ってもそれほどは変わらなかったんだよね。もともとあいつはソングライティングのうえで大きな位置を占めていた訳でもなかったし。ただ、Henrikはちょっと違ったタイプのグロウラーだから、グロウル・パートを作るときには結構影響はあったね。まぁでも、今回は今までとは違った音にしたかったから、いい意味での変化だったと思うよ。

-前作からわずか1年半ほどでのリリースとなりましたが、いつごろから今作の制作に入ったのですか?

曲を書き始めたのは去年の暮れくらいかな。いや、ちょうど1年くらい前、9月だったと思う。去年はものすごく忙しかったけど、何とか2~3ヶ月オフを取ることができたんだ。そのときはツアーに気を取られることもなく、作曲に専念できた。いいスタートを切ることができたね。そうして作曲を始めてから5~6ヶ月くらい経ったところで、結構早く仕上がるんじゃないかって気づいた。かといって半年間とか1年間とか、リリースをずらすという考えもなかったんだ。たしかに『The Nexus』からはあまり間が空いていないけど、クリエイティヴな意味でのピークを迎えた気が強くしたから、このあと1年オフを取ってから出すというのも変な話だと思って、とにかく出してしまおうという話になった。いい決断をしたと満足しているよ。

-フレッシュなうちに出してしまいたかったということですね。具体的な作曲の作業はどのように進めていたのですか?

最初は俺が自宅に数ヶ月こもって書いたものから始まっているんだ。ぴったりのキーボード・サウンドを探したりしてね。音符ひとつ書く前から作曲は始まっている。まずはキーボード・サウンドを模索したり、いろんなギター・チューンを試してみたりしながら、ソングライティングのいつもと違うアプローチを考えた。実際の曲作りが始まったのは11月初めくらいだったかな。JakeやElizeとじっくり取り組んで、ヴォーカル・ラインやいいコード進行を考えるんだ。いつもひとりで曲作りをしているのは孤独で嫌だからね(笑)。どちらかというと、一緒にやってくれる相手がいた方がいい。ElizeもJakeも素晴らしいソングライターだから良かったよ。

-2人が入れ替わり立ち代わりあなたの自宅を訪れて曲作りに参加するということですね。

そうだね。それから、大体は俺がその曲の土台となる部分を考えるんだ。キーボードのパートとかね。テンポや雰囲気作りになるから。でもAMARANTHEはヴォーカルにとても重きをおいているバンドだから、Elizeたちが加わって初めてそれらしい形になり始めると思う。ヴォーカル部分は一緒に書くからね。そこが曲の真髄になっていると思う。

-今作もJacob Hansenがプロデューサーを務めていますね。これでデビューから3作に渡ってほとんど同じ体制での制作となりましたが、体制ややりかたを変えようと考えたことは無かったのですか?

新しい方向性やサウンドを見いだそうとするバンドの多くは、プロデューサーを替える傾向があるよね。まあ、みんなそれぞれの考えがあると思うけど、俺とJakeで話し合ったときは、Jacob Hansenとはとてもいいコラボ関係を築いているし、俺たちのサウンドも熟知してくれているから、何かを変えたり発展させたりしようとするときは、それまでの状態をよく知っている人がいいんじゃないかと思った。彼はどんなことをしたら前と同じになるか分かっているからね。もし別のプロデューサーを起用していたら、その人は自分が聴いていたAMARANTHEのサウンドを再現しようとして、今までと同じようなものができあがってしまっていたと思う。何かをアーティスティックに発展させるのに1番向いている人というのは、それまで最も深く関わっていた人だと思うんだ。と言ってもJacob Hansenとこれからもずっと一緒にやっていくという意味ではないけど、今はこのコラボ関係がとても理想的な気がするんだ。彼と一緒にやれて本当にハッピーだよ。

-なるほど、"変わりたかったから替えなかった"のですね。彼ならあなたがたが今まで何をやってきて何をやっていないか分かっていますからね。

その通りなんだ!

-Jacobとの制作作業はどのように進めているのでしょうか?

作曲自体にはほとんど関与していないね。できるだけいいサウンドにするためにプロダクションの方を主にやってくれた。とても音楽的なプロデューサーで、耳がすごくいいんだ。例えばヴォーカルを録るときにElizeにインスピレーションをいっぱい与えて、パーフェクトな声が録れるまで何テイクも試してくれる。声をパーフェクトにするだけじゃなくて、ぴったりのエモーションを表現できるところまで持っていってくれるんだ。どちらかというと、曲自体よりもそういう形で関わるプロデューサーだね。というのも、俺たちの場合、スタジオに入る前にかなり細かいところまで作りこんでから臨むんだ。スタジオに入る時点で、キーボードなんかはほとんど完成した形になっている。今回はキーボードの部分はすっかり完成させていたしね。今回は今までよりも準備が周到にできていたような気がするよ。

-そうすると、Jacobはあなたがたがすでに作っていたものに肉付けをしてくれるような形ですかね。どういったことを手伝ってくれたりアドバイスをくれたりするのでしょうか?

そんな感じだね。ケーキのデコレーションの責任者みたいな感じかな。デモと最終版を聴き比べてみると、リフやキーボード、ヴォーカル・ラインなんかはほぼ同じだけど、最終版の方がずっとサウンドがいいんだ。彼は優れたミキサーでもあるからね。『Massive Addictive』のサウンド・プロダクションには本当に惚れ惚れするよ。俺たち全員、Jacobとのコラボ関係にはスーパー・ハッピーなんだ。

-共同プロデューサーとしてあなたの名前も記されていますが、今作でも作曲はOlof中心に進められたのでしょうか?

そうだね。今回は特にそうだったと思う。もちろんJakeもElizeも素晴らしいソングライターだし大きく貢献してくれたと思うけど、すべてを繋ぎ合わせてうまくいくようにするのは俺の役割でもあったんだ。JakeやElizeは、ドラムやキーボードのパートは書かないからね。その辺りはほとんど俺の仕事だから。俺の名前が共同プロデューサーとして書かれているのは、レコーディングのプロセス全体にも関わっているからなんだ。デンマークに2ヶ月間行って、Jacobと仕上げたからね。もちろん主要プロデューサーはJacobだけど、曲のことは俺が分かっているから、俺の意見をいろいろ入れてもらっているし。

-ということは、あなたはケーキを焼くだけでなくデコレーションまで携わっているんですね。すごい仕事量ですね。

うん、大変だよ。でもこのバンドのいいところは、全員がちゃんと自分の役割を持っているということなんだ。特に俺のブラザーのJakeは、ツアー・マネージャーとしての役割も持っているし、ショウのブッキングも担当してくれているんだ。ステージ上ですべてがうまくいくようにもしてくれるから、俺はあまり考えなくて済む(笑)。とてもいい連携だと思う。もし俺がライヴ関係の責任者だったら、ここまでうまくいかないと思うしね(笑)。みんなが貢献できるのはいいことだよ。