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INTERVIEW

AMARANTHE (Elize Ryd)

2013.03.16UPDATE

AMARANTHE (Elize Ryd)

Member:Elize Ryd (Vo)

Interviewer:米沢 彰

-今作のコンセプトやテーマがありましたら教えて下さい。

“未来”がコンセプトだったわ。

-今作でも高い完成度はそのままに、正常進化と言えるAMARANTHEらしさを存分に引き出した素晴らしい作品に仕上がっていますね。今作を制作するに当たって前作を踏襲した点、前作から変えようと意識した点などがありましたら教えて下さい。

今回はもっと強いものが作りたかったの。前作は初めてだったし、無我夢中で制作をしたところがあるけれど、今回は何がしたいかしっかり分かっていたから、次のレベルに行けたと思う。コンセプトがあらかじめあったから、その中でいろんなことを考え出すのも楽だったし、ツアーの経験やパフォーマンスの経験が大いに役立って、音楽作りへの自信につながったと思うわ。3rdアルバムがどうなるかとても楽しみよ。

-高い完成度の作品を作り上げる“秘訣”はどこにあるのでしょうか?ご自身ではこの完成度はどのようにして作り出されていると思いますか?

ありがとう!“秘訣”はあるかしら。Olofが天才だからだと思うし、スタジオも素晴らしかったわ。スタジオのエンジニアと相性が良くて、完成度の高い作品につながったと思う。プロデューサーのJeppe Anderssonは前作も手がけてくれた人なんだけど、今回はサウンドを少し変えたいと思ったので、別のプロデューサーも検討したわ。でもJeppeがあまりにも完璧な音にしてくれたので、今回もお願いすることにしたの。彼は私たちのスタイルも音も理解しているから、彼のスタジオでレコーディングしたわ。おかげで音が壮大になったと思う。

-Track.09「Future On Hold」が特にそうですが、今作では前作にも増してパワフルでハイトーンを活かしたElizeのヴォーカルが印象的でした。ご自身のヴォーカル・ワークについて変化を自覚していることはありますか?

♪(歌ってくれる)毎日歌っているし、ツアーでの経験があったから声の質が良くなったと思うの。でも今回は、ライヴで演奏しているように歌いたいってリクエストしたわ。より感情を込められたと思う。いろんな声の出し方も試してみたの。すごくいい雰囲気が出せたと思うけど、どうかしら?

-作品全体を通して、Elizeのメロディアスなヴォーカル・ラインが前作より強調され、キャッチーな印象もまた強まったように思います。前回のインタビューではあなたもヴォーカル・パートの作曲に加わっているという話でしたが、ヴォーカルのメロディについて作曲の面で意識したことはありましたか?

作曲面で1番意識したことはライヴ・パフォーマンスだったわ。ライヴで歌ったらどんな風になるかいつも意識しているの。

-今回もまた映画のようなハイ・クオリティのMV「The Nexus」が公開されましたが、あの映像のストーリーや意味を教えて頂けますか?

前作は私たちが捕まるところで終わるの、知っているかしら?捕まって、悪者が私たちを冷凍庫で冷凍保存するんだけど(笑)。あれから57年経って、私たちは脱走しないといけないの。それが今回のアルバムの始まり。未来での目覚め。だからさっき未来のことって言ったの。悪者と戦わないといけないの。

-悪者ってエイリアンですか?人間ですか?

……(沈黙)。あら、いい質問ね(笑)。人間とも言えないエイリアンとも言えない“悪”なの。私たちのアイデンティティを奪い、芸術を奪おうとしている人たちよ。

-そのストーリーは3rdアルバムでも続くのですか?

多分。もしまだそれに興味があれば続けたいわ。今度はさらに200年先に行こうかしら。

-トリプル・ヴォーカルでツアーを続ける中で新たな発見などもあったのではないでしょうか?ライヴを重ねる中で自分たちのスタイルについてやパフォーマンス面で何か見出したことがあったら教えて下さい。

そうね。とても面白いし、いろんな表現ができるので素晴らしいと思うわ。1人じゃできないようなグラウルとかができて、音楽に新たな一面が出てすごく大事だと思う。ツアーをしている時も、誰かが調子悪くてもカバーできてお互いをサポートできる。ショウをキャンセルする必要もないし、したことがないの。でも難しいのは自分の立ち位置よ(笑)。最初の頃、どこに立てばいいの?って思っちゃった。でも今は自分の歌を歌っている時は中央に立つようにしているの。今度ライヴを見る時、私たちがどこに立っているか、面白いから見てみて!