INTERVIEW
G-FREAK FACTORY × SiM "山人音楽祭 2019" 対談
2019.08.21UPDATE
2019年08月号掲載
G-FREAK FACTORY:茂木 洋晃(Vo)
SiM:MAH(Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 上坂和也
自分が骨を埋める場所で胸を張って生きたいから(茂木)
-ここからはお互いの主催フェスに対する質問に移りたいんですが、"DEAD POP FESTiVAL 2019"はすでに終わりましたけど、野外に移って5回目ということで、今年の感触から聞かせてもらえますか?
MAH:毎年言ってきたけど、今年こそ一番良かったなと思ってます。1回目はわりと簡単なんですよ。で、3回目からどこにモチベーションを持っていいかわからなくて。
茂木:わかる!
MAH:1回目は"やるぞ!"という気持ちでやれるし、2回目はそれを続けるぞと。3回目は、今年もやるけど、どう気持ちを持っていこうかなと思うんです。だから、3回目はそこと闘っていたけど、4回目の去年はいつも通りにライヴをやろうという気持ちになれて。今年はそれが極まって、いつも通りに悪態をつき、ふざけて、笑い転げながらライヴをやるみたいな。すごくいい感じだったんですよね。出てくれたみんなが"すごく良かった"と言ってくれたし。これぞ"デッドポップ(DEAD POP FESTiVAL)"と言える回になったから、今までの中で一番手応えがありました。
茂木:雨って今まで降った?
MAH:降りましたね。
-今年の初日(6月22日)は雨が激しかったですよね。
MAH:結構降りましたね。梅雨真っただ中だったので。振り返っても雨は今までで合計1日、2日ぐらいですね。
-"デッドポップ"は雨の印象はほぼないですね。
MAH:そうなんですよ。俺らほんとに降らないんですよね。フェスでも俺らの出番になると晴れるんですよ。
茂木:うらやましいわぁー。
MAH:ははははは(笑)。G-FREAK FACTORYは、なんなんでしょうね?
茂木:なんだろうね(笑)。一昨年の"KESEN ROCK FESTIVAL'17"で(7月15日の)トリをやったときに、俺らの前までずっとピーカンだったのに、俺らのときにものすごく雨が降って......CGみたいな雲が迫ってきたからね。で、本番が終わってバックヤードに戻ったら、晴れたの。
MAH:はははは(笑)。
茂木:で、アンコールでステージに出たら、また雨が降ってさ。もう全員笑うしかなくて。
MAH:ヤバいですね(笑)。雨の力はすごいから、それを期待するところもあるんですよ。朝起きて、雨が降ってて、"よっしゃ伝説を作れるわ"と思ったら、俺らの出番で晴れるんですよね。
茂木:うわっ! 俺らと逆だわ。
MAH:でもやれているだけ幸せですね。あと今回、俺的にはTOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)さんが大満足してくれたのがデカくて(笑)。2015年のときに"もっと面白くしなきゃダメだよ"と言われて、それが引っ掛かっていたんですよ。でも今年はこれ以上ないお褒めの言葉を貰って、"あぁ、間違ってなかったな"と。
MAH:自分の状況が変わったのもあるけど、小さい子をケアしてあげるとか。あと、精神性というか、実際のMCでも言ったんですけど、この2日間も命を懸けてやっているけど、フェスは遊び場であって、みんなでライヴハウスに帰ろうって。それがTOSHI-LOWさん的に響いたみたいで、"今フェスに出れてないバンドたちも希望を持てたんじゃない?"って言ってもらえたのは自信になりましたね。
-そして、"山人音楽祭"は今年で4回目を迎えます。最初と比べて、ここが変わったという部分は?
茂木:小学生以下の子供たちは(保護者同伴のもと)無料にして遊びにきてもらうとか、そういう試みはやってます。内容としては、ただデカくて空っぽなものより、小さくても濃縮されたものが好きだけど、大きくて濃縮されたものを求めていきたいというか。不格好でもいいし、スタイリッシュでなくてもいいけど、地元の人に愛されるような場所でありたいなと。
-町おこし的な気持ちもあると?
茂木:町おこしと言うときれいですけど、全国にいるかっこいいバンドマンを集めて、それが結果的に町おこしになればいいなと思うくらいです。とにかく、自分が骨を埋める場所で胸を張って生きたいから。"山人"にたくさんの仲間が力を貸してくれて、うわーっ! と沸き上がらせてくれる。熱量のあるものが全国に届くのは夢があるなぁと思うし、これが正解だったと感じたいですね。
-あと、バンドのライヴはその人たちの地元で観るのがベストだと個人的には思っているんですが、両バンド共に毎年素晴らしいライヴを見せてくれますからね。
茂木:地元でコケたらどこにも行けないから。自ずと力むよね?
MAH:そうっすね。
茂木:力むことがいいことかどうかわからないけど。バンドはバチバチにやったり、ふわっと仲良くやる場面もあったり、切磋琢磨するけど、最終的にはみんなをライヴハウスに連れていきたいと思ってますから。
-生き様を刻みつけるようなライヴをやってくれるのも主催イベントだから?
MAH:やっぱり出てくれるバンドに対する恩返しというか、そういう気持ちは強いですね。このバンドに2日間預けて良かったなと思う説得力のあるライヴをしなきゃいけないから。プレッシャーはヤバいですけどね......。
茂木:"いつも通りやろう!"と言い聞かせてるくらいテンションはおかしくなってる(笑)。
MAH:ワンマンやツアーは好きなように時間を使えるけど、自分たちのフェスは気づいたら30分前だ! って感じで。しかも朝からずっと走り回っているから、体力も気力もないはずなんですけどね。
茂木:普段のライヴとは比べ物にならないキツさだけど......まぁ、自分たちが出るのはフィナーレだから、ほぼほぼエモくなるじゃないですか。
MAH:はははは(笑)、それはそうですね。
茂木:それをどこまで色づけるかですよね。
MAH:演者は、それを差し引いて見るから。そこで(エモいことを)言うってことは、そのフェス自体が自然に言わせてるってことです。そうじゃないと、みんな出てくれないですよ。俺らは"山人"になってまだ出てないんですけど(※2012年から2014年までは"GUNMA ROCK FESTIVAL"という名称で開催していた)、変わったところはあるんですか?
茂木:フードコートが道を挟んだ公園の方にあって。
MAH:あぁ、なるほど。地元の人もふらっと行けるんですね。そういうのいいですよね。
茂木:公園にある3つ目のステージに、去年からオブジェを作ったりして雰囲気を作っていて、それをより強化しようと思ってます。
MAH:G-FREAK FACTORYならではの特色が出るし、いいですよね。
-SiMは今年"山人"に出演しますが、どんなライヴをやろうと思ってます?
MAH:主催のG-FREAK FACTORYだけではなく、出ているバンド全員に対してライヴをやっているし、それが結果的にお客さんも"ヤバかった!"と言ってもらえるものになると思うから、当日は何を喋ろうかなとずっと考えてます。群馬をいじるのはありきたりですからね(笑)。出させてもらう以上は全員を倒しますよ。
茂木:よろしくお願いいたします。またライヴハウスでやりたいよな?
MAH:そうですね。G-FREAK FACTORYのメンバーは"COLOSSEUM vol.002"から観てもらっているので......僕らもバンドとして成長してきたし、"SiM、強くなったなぁ"と言われたいです。
EVENT INFORMATION
"山人音楽祭 2019"
9月21日(土)、22日(日)ヤマダグリーンドーム前橋
OPEN 9:30 / START 11:00
【出演アーティスト】
■9月21日(土)
Ivy to Fraudulent Game / 石崎ひゅーい / 打首獄門同好会 / ザ・クロマニヨンズ / サンボマスター / G-FREAK FACTORY / 四星球 / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / 竹原ピストル / DJダイノジ / NAIKA MC / NakamuraEmi / NAMBA69 / ハルカミライ / HAWAIIAN6 / フラワーカンパニーズ / HEY-SMITH / 夜の本気ダンス / locofrank
■9月22日(日)
ACIDMAN / Age Factory / ENTH / OAU / OVER ARM THROW / Creepy Nuts / Survive Said The Prophet / G-FREAK FACTORY / SiM / SHANK / ストレイテナー / Spinna B-ILL / 高木ブー / 10-FEET / FOMARE / ヤバイTシャツ屋さん / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / ROTTENGRAFFTY
[チケット]
1日券 ¥8,000 / 駐車場付1日券 ¥9,000 / 2日券 ¥15,000 / 駐車場付2日券 ¥17,000
※小学生以下のお子様は、保護者1名の同伴があれば無料で入場可能
■一般発売中