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INTERVIEW

JESSE (The BONEZ) × Masato (coldrain)

2018.06.06UPDATE

JESSE (The BONEZ) × Masato (coldrain)

LUNATIC FEST.

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The BONEZ：JESSE（Vo/Gt）
coldrain：Masato（Vo）
インタビュアー：荒金 良介

－そんなこともあったんですね。

JESSE：俺もKもMasatoに対しては一目置いてた。要チェック人物だなと思ってて。coldrainもすげぇタイトだから。練習量がめっちゃ多いか、メンバー同士で指摘し合って、コミュニケーションがちゃんと取れてるバンドなんだろうなと。それが音やプレイに出てますからね。

Masato：俺らは全員が全員に対して厳しいですね、良くも悪くも。だから、仲間のバンドから学んだことも多くて。どこをストイックにして、どこをルーズにするのかって。名古屋にいたときに週4回ぐらいスタジオに入って、練習に慣れすぎて、ライヴが楽しくなくなっちゃったときがあって。そんなとき、SiMが急にライヴが良くなってて"どうしたの？"と聞いたら、"練習なんてする？ ライヴがつまらなくなるじゃん"と言われて。それを聞いて、俺らも一気に練習をやめたんですよ。そしたらライヴが楽しくなったから。いろんなバンドがやってることを試したり、海外に行くことでまた感覚が変わったりもして、ワンステージに対して固く考えすぎない方がいいなって。その方が逆にステージのクオリティが上がるんですよね。

JESSE：リハ中、100本に1本のすげぇリハをやるときがあって、これはもうライヴで出せないと肌でわかるときがある。

Masato：ははははは（笑）。練習しなかったから良かったのにって。

－ここで話題を変えたいんですが、2015年に開催された"LUNATIC FEST."の第1回目に出たときの印象をMasatoさんから教えてもらえますか？

Masato：バンドとしては結構ビビッてましたね。正直、あそこに出ていたバンドたちの世代ではないんですよね。これはよくあることなんですけど、例えばTOSHI-LOW（BRAHMAN／Vo）さんに対しても怖いっていう意識があまりないというか。

JESSE：下の世代すぎてね。

Masato：まぁ、怖くないと言ったらウソですけど（笑）。BOMB FACTORYに対しても、10-FEETやROTTENGRAFFTYのメンバーはめちゃくちゃ"お疲れさまです！"みたいな感じだけど、うちらはわからないから"ウイッス！"みたいな感じなんですよ。"LUNATIC FEST."はスタッフを含めてみんなピリッとしていたけど、それをLUNA SEAのメンバーがすごく柔らかいものにしてくれていて。フェス自体はとてもいい空気でしたね。ステージに立ってみると、お客さんもオープンだし、ライヴもすごく良かったです。バンドとして普段は会えないお客さんの前でやれたという意味で、1年を通して一番やりがいを感じたライヴでした。

－coldrain演奏時に髪を赤く染めたバンギャが激しくヘドバンしている光景を見て、すごくいいフェスだなと思いました。

Masato：うん、貴重な体験でしたね。

－The BONEZは今回が初登場になりますね。

JESSE：俺は今年38歳になる年だけど、アメリカン・スクールに通っていたので、日本のヴィジュアル系と言われる人たちを通ってなくて。日本のバンドで唯一聴いていたのはBLOODY IMITATION SOCIETY、THE MAD CAPSULE MARKETSなんですよ。で、ヴィジュアル系を知ったのは、X JAPANでもhideさんでもなく、zilchから入ったんですよ。それで、この人はX JAPANのhideらしいよって聞いて。それから「ROCKET DIVE」（hide）を聴いたのがヴィジュアル系の入りでしたね。とにかくみんなバカテクだなって。僕らはミクスチャーをやっていたから、ジャンルとか関係ないし、いろんなジャンルを混ぜたものがミクスチャーだし。時が過ぎて、The BONEZでJさんのソロ・バンドと対バンしたんですけど、俺はリハで手を抜く奴ほど眼中にないわけですよ。逆に、対バン相手がリハ中にいたら、本気でやるんです（笑）。

－なるほど。

JESSE：俺らはそういう世代だから。リハで声を枯らして、本番はもっとダメでもいいんだって。それでリハ中にJさんがずっとこっちを見てて。見すぎだろ！ っていうくらい。じゃあ、俺も本気でやらなきゃいけないなと思って、Jさんのリハもずっと見てましたね（笑）。日本で"J"が付くのはひとりでいいだろうと思っていたけど、Jさんのライヴを観て、打ち上げで話したりして、最終的に"ふたりいていいべ！"ってなりました（笑）。

Masato：ははははは（笑）。

JESSE："Jさんかっけー！"と思って。ほんとに音楽好きだし、同じ席で酒を飲んで、ちゃんと話してくれたりして、スタンスが完全にバンドマンだったんですよ。しかもRIZEじゃなく、The BONEZを誘ってくれたことも対バンしたことがあるからだし。そういう人たちを誘っているんだなと。

－今回の"LUNATIC FEST. 2018"のラインナップに関しては？

JESSE：LUNA SEAはお客さんも多いと思うし、ヴィジュアル系だけで固めた方がいいように思うけど......そうじゃないバンドも入れているということは、今の時代はヴィジュアル、ラウド、ロックとか関係なく、こいつらが今イケているんだぜって、LUNA SEAのファンにも見せようとしているのかなと。深読みですけどね。