DISC REVIEW
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アルバムとして2年2ヶ月ぶりのリリースとなる3作目。新たな世界の始まりに胸が躍るオープニングからラストを飾る壮大なバラードまで、ラウドロック・シーンのツワモノたちが顔を揃えながら、決してそれだけに止まらない彼らの懐は、より一層深いものになった印象だ。メタル/ハードコア/ミクスチャーに加え、アンセミックなロック・ナンバーも彼らには欠かせない持ち味のひとつだが、Track.4「Louder」、Track.7「Remember」からはメロウネスも感じられる。だからって、それがやわに聴こえないところがThe BONEZだ。ストーナーなTrack.5「1905」でものにしているルースなノリに思わずニヤリ。Track.9「Incredible」はハード・ロッキンなミクスチャー・ロックと思わせ、実はアンビエントな音作りも聴きどころ。ガツンとくるだけがThe BONEZの魅力ではない。今回の彼らはリスナーを爆音で包み込みながらさらなる景色の広がりを見せる。 山口 智男