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LIVE REPORT

The BONEZ

2021.04.27 @Zepp Haneda(TOKYO)

Writer 荒金 良介 Photo by TAKAHIRO TAKINAMI

ただならぬ緊張感の中で無事に完遂した、The BONEZの"We are The BONEZ Tour 2021"ツアー・ファイナル Zepp Haneda(TOKYO)公演。なぜなら4月25日に緊急事態宣言が発令され、25日から27日の3日間は経過措置期間にあたり、27日の本公演は奇跡的に有観客にて開催されたからだ。

19時12分に暗転するとT$UYO$HI(Ba)、ZAX(Dr)、サポートのKoki(Gt)、"東京ー!"と挨拶してJESSE(Vo/Gt)が登場。オープニングはツアー名に刻まれている「We are The BONEZ」でショーの火蓋を切った。演奏が始まると同時に紗幕が落ち、照明の中で浮かび上がるメンバー4人は実にいい表情をしている。"ジャンプ!"と早くもJESSEが煽ると、観客がその場で飛び跳ね、新たなアンセム・チューンに会場は沸き上がる。「Revolution」におけるZAXの男臭いコーラスや、地を這う激重グルーヴで攻め立てる「GIMCRACK」と畳み掛け、この3曲を聴いただけでバンドは絶好調であることを肌で感じた。

"お前らの前に突っ立ってんのがWe are The BONEZ!"とJESSEは雄叫びを上げ、観客の士気を押し上げると、骨太ヘヴィな「Louder」、JESSEとKokiが正面を向き合う形からダウンロード・カードでデモ・テープ・リリースした「Broken Car」に雪崩れ込んだ。まさにブレーキが壊れた重戦車のごとき突進力を見せつける。

HOUSE OF PAINの「Jump Around」をThe BONEZ流に再構築したカバーで、フロアを活気づかせたあと、「Rude Boy」を経て、ここで4人が長めのMCを挟む。特に印象的だったのは"もう1回、俺に火をつけさせてくれってあの日言ったけど......。この4人でバンドをやりたい。やっぱり俺はお前とバンドをやりたいって実感したよ"とT$UYO$HIが赤裸々に告白し、JESSEと熱い抱擁を交わすシーンだった。

再び本編に戻り、ゆっくりJESSEが歌い上げると、「Until you wake up」へ。エモーショナルな疾走感で駆け抜け、「Bird 〜people with wings〜」と繋ぐ流れも個人的にはグッと来た。次の「Remember」を演奏中に"お前らのことを忘れたことは一度もない。これからもよろしくな!"とJESSEは呼び掛け、会場も最高潮の盛り上がりを呈す。

エレクトロな質感で迫る「"Good" Bye Song」、T$UYO$HIが鍵盤を弾く場面も見られた「LIFE」の2曲の流れも、ライヴに極上のフックをもたらし、いよいよショーも後半戦へ。

「Friends」、「Place of Fire」、「Thread & Needle」と鉄板曲が続き、観客は拳を突き上げ、バンドのタオルを頭上に掲げる人もいて、バンドとBONER(※ファンの総称)の強い絆を改めて感じる瞬間が多々あった。ラストは「SUNTOWN」、「Hey, You」とやり抜き、全17曲約2時間に及ぶステージは終了。ここに集まった多くの人たちを感動の渦に巻き込んだ。

ショー後半でお知らせがあったように、"We are The BONEZ Tour 2021 PLUS"と題された追加公演が5月29日に決定した。これはBONERにとって、何よりも嬉しいニュースだ。またThe BONEZのライヴを体感できる。それ以上の喜びは他にない。今、バンドは間違いなく新たな風に乗り、上昇している真っ最中と言っていい。彼らの快進撃はここから始まるし、もっともっと大きな景色を我々に見せてくれることだろう。現在のThe BONEZこそ最強なのではないか。腹の底からそう思えるほど、エモーションとパフォーマンスが密にクロスした濃厚なライヴであった。バンドの輝かしい未来を信じ、これからも応援し続けたい。

LIVE INFORMATION
The BONEZ

We are The BONEZ Tour 2021 PLUS
5/29(sat) Zepp Tokyo
17:00 open / 18:00 start
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