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INTERVIEW

The BONEZ×REBEL8

2016.05.12UPDATE

2016年05月号掲載

The BONEZ×REBEL8

Member:JESSE(Vo/Gt) T$UYO$HI(Ba)

Interviewer:米沢 彰 Photo by Shin Ishihara

-今回はREBEL8×The BONEZのスペシャル・コラボレーションということで、このような機会をいただきましたが、おふたりがREBEL8を知ったきっかけをうかがえますか?

JESSE:バンドマンが着てることが多かったかな。タトゥーしてる奴かスケボーしてる奴か、あとはグラフィティ・ライターがメインのブランドですよね。もともとサンフランシスコだっけ? サンフランシスコはゲイかアートだから(笑)。ストリート・カルチャーだったら普通はLAとかだけど、REBEL8はサンフランシスコっていうのが好きで。オリジナリティがあると思う。

T$UYO$HI:俺は、沖縄に行ったときに友達の洋服店に置いてあって、そこにあったポスターで知って。女の子を描いた絵があるじゃないですか。あれをふたつ買って、今も家にありますよ。

JESSE:最初キャップがすげぇ出回ったじゃん。coldrainのベースとか、みんな被ってて。

T$UYO$HI:RxYxOね。

JESSE:そう、RxYxOとかバカみたいに被ってたじゃん(笑)。

-"8"ロゴのキャップは流行ってますよね。もともと、その独自のスタイルで世界中に熱狂的なフォロワーを持つグラフィティ・アーティスト/タトゥー・アーティストのMike Giantが手掛けるブランドですし、タトゥーとの親和性も高いと思いますが、そういう視線で見たREBEL8のイメージをうかがえますか?

T$UYO$HI:洋服っていうより、タトゥーがいっぱい描いてある女の子の絵のイメージが強いですね。

-どちらかというとタトゥー・アート寄りのイメージですね。西海岸カルチャーのイメージが強いブランドだと思うんですけど、西海岸のカルチャーに関して、特に好きなポイントや取り入れているところ、おふたりのバックボーンとなっていることなどありましたらうかがいたいです。

JESSE:西海岸かぁ......まぁ、すべてが西海岸だよね。音楽も。

T$UYO$HI:俺もそうかな。あんまりニューヨークとかそっちの方はないかな。

JESSE:2003年に、LAにKOTTONMOUTH KINGSのD-Loc(Vo)とRICHTERっていうラッパーん家に住んでたんですよ。そのとき、D-Locは庭にミニ・モトクロス場を作って、RICHTERの方は、キッチンにあるタトゥー・コーナーに彫師を呼んで、ジャック・コークばっか飲みながらタトゥー入れて、プールでは裸の女がシャンパン飲んでて......みたいな"ザ・西海岸"っていうのをやってるんですよ。すっげぇ豪華な家じゃなく、普通の家にタトゥーのデザインのポスター貼ったり、ヒップホップでいう"金、銀、ダイヤじゃりじゃり"って感じじゃなく、ボロボロのジーパンで、みんなでワイワイガヤガヤしながらモトクロス乗ったり、タトゥー入れたりっていうのがカルチャーになってて。それを日本でやっても、もともとそういう文化がないから、そんなふうにならないじゃないですか。だから、俺はそこが羨ましいし、自分たちに合ってるって思うんだよね。向こうだと、朝起きて、グラサンつけて車乗って、ビーチまで行ってスムージー買いに行く、みたいなことが普通にあるけど、日本でグラサンつけてるとカッコつけてると思われちゃう。まぁあっちは日差しが本当にまぶしいしね。で、時間があるからちょっと波乗ろうかなとか、スケボーしようかなとか、西海岸の朝起きてから寝るまでの時間があっちサイドに染まっちゃって。音楽の聴き方も、日本とは違うと思うし。好きな曲を聴くんだけど、あっちはラジオから流れる曲もいいからみんなラジオ聴いてるし。で、そのラジオから、例えば"REBEL8、FAMOUS STARS AND STRAPSプレゼンツ、どこどこのビーチでパーティーやるから"とか、そういういろんなストリート・カルチャーの情報がラジオから流れてくる。日本では、クリス・ペプラー(※ラジオ・パーソナリティー)しか出てこない、みたいな(笑)。

一同:(笑)

T$UYO$HI:俺もKOTTONMOUTH KINGSが好きだったから、それがすっげえ羨ましかったし、CRAZY TOWNとのコラボ(※CRAZY TOWNが2003年にリリースしたシングル『Hurt You So Bad』収録曲「Deja Vu」にてJROC a.k.a. JESSE名義で参加)とか、マジかよ!って。そのあと、俺もK(Pay money To my Pain)と一緒にアメリカ行って、夜7時でも全然明るかったり、庭でバーベキューしたり、そのライフ・スタイルというか、同じ24時間でもこんなにすごし方が違うのか、ズルい!って最初思った。だけど、何度も行くにつれて、白人に生まれなかったら、人種によってはそっちはキツいんだなってすごく思った。あとは、西海岸の服装もすごく好きだし、憧れる部分もあった。自分もモロにそんな恰好ばっかだったときもあったけど、日本には冬があるってところが難しいですね(笑)。結局、あっちの人って厚着しないじゃないですか。だから、夏はそういう恰好になるんだけど、秋から冬になると急にスタイルが変わっちゃうんですよね。

JESSE:まあね。俺、LAにいるとき山嵐の武史(Ba)と半年くらい一緒に住んでたんですけど、あっちにいるとオシャレの"オ"の字もなくなっちゃうんですよ。武史と俺は、ネックレスしたり、帽子と靴は絶対合わせたりしてオシャレしてたけど......。

T$UYO$HI:たしかに。あっちは基本そんなオシャレじゃないよね。

JESSE:あっちにいると、基本はビーサン、Dickies、ハイソックス。ハイソックス履いてもビーサン履く、みたいな。足袋みたいに(笑)。で、俺らもタンクトップ、キャップ、サングラスしかしなくて、武史と"俺らヤバくね? オシャレのオの字もなくてタトゥーばっか増えてく"みたいな。でも外から見ると、そうなりたい人たちもいっぱいいると思うんだよ。ただ、その根が良くないと、Dickiesにビーサンにタンクトップでカッコよく見えないじゃないですか。日本だとだいたいみんな聖闘士星矢のアーマーみたいに着飾って"よし、強えぇぞ、俺"って感じですけど。服だけで3キロくらいもある、みたいな(笑)。あっちは服全部で800グラムくらいしかないっていう、それが無理がなくてカッコいいのかな。けど、日本だとやっぱ冬が。