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INTERVIEW

The BONEZ

2019.04.08UPDATE

2019年04月号掲載

The BONEZ

Member:T$UYO$HI(Ba)

Interviewer:山本 真由

2018年11月19日、Zepp Tokyoでワンマン・ツアー"The BONEZ TOUR『WOKE』- ENCORE -"のファイナル公演を行ったThe BONEZ。そんな彼らが、発売開始1分で完売し超プレミアム公演となった同ライヴの模様を収録した映像作品『The BONEZ TOUR WOKE ENCORE @Zepp Tokyo』をリリースした! ファンにとっては、まさに"待望の映像化"ということになるが、本作はそのライヴを23曲ノーカット150分フルで収録しているだけでなく、The BONEZクルーのインタビューで構成されたツアー・ドキュメンタリーも収録。この1作で、The BONEZがいったいどんなバンドなのか、音楽だけでなくバンドの成り立ちから、メンバーの人間性まで垣間見ることができる充実の内容になっている。今回は、その映像作品のリリースにあたり、実際のZepp TokyoでのライヴやDVD収録内容についてなど、メンバーのT$UYO$HIにインタビューで語ってもらった!

-昨年5月に最新アルバム『WOKE』をリリースし、半年にわたってアジア公演を含む30ヶ所でワンマン・ツアー"The BONEZ TOUR 「WOKE」"を開催したThe BONEZですが、このたびそのファイナル公演を収めた映像作品がリリースされることとなりました。Zepp Tokyoを発売開始1分でソールド・アウトした本公演、周囲からの反響もすごかったのではないでしょうか。

そうっすね。自分たちのライヴで来れなかったバンドマンたちが"すげー観たかった"って言ってくれていたという話もよく聞くし、CrossfaithのTeru(Prog/Vision)なんかは、移動日だったからって、お金払ってリアルタイムで中継を観てくれてましたね。熱い奴なんですよ(笑)。でも単純に観に来てくれた人たちに"行って良かった"って思ってもらえたなら、それが一番嬉しいです。

-同公演の経緯としては、もともと予定されていた9月30日の公演が台風で開催できず、振替公演という形でした。ファンとしては1ヶ月半ほど待つことになってしまったんですよね。そのぶんの渇望というか、待っていた方の熱気はすごかったんじゃないかと思いますが、バンドとしては心境の変化などはありましたか? MCでもありましたが、時間ができたことでK(Pay money To my Pain/Vo)さんの思い出を辿ったりする機会ができたということでしょうか?

うーん......そこは日にちが変わってしまったことによって来れなくなってしまった人たちもいるのでなんとも言えないんですけど、正直時間が空きすぎてしまって、個人的には"今まで回ってきたツアーのファイナル"って感じはちょっと薄れちゃったっていうのはあります。"Zepp Tokyoでやる特別なワンマンのライヴ"って感じだったかな。Kのことに関しては、MCでも言ってるけど、横浜で撮影を行うタイミングがあって、そのときにみんなで墓参りに行って、それからKの実家にもみんなで行けて......。あの時間はすごく良かったですね。

-セットリストは『WOKE』の収録曲をメインにみっちり23曲、2時間半以上にも及ぶ充実の内容でした。完璧な流れに感じられましたが、セットリストで悩んだところはありましたか?

そこはツアーで培ってきたセットリストをメインにちょっと変えただけなんで、そこまで悩んでないですね。

-ラウド系のバンドのライヴだと、どうしても激しい曲の間に挟むメロディアスな楽曲はどうしてもオーディエンスの休憩タイムになりがちですが、The BONEZのライヴは緩急があっても、どこもここが休憩っていう感じがしないんです。みんなが一瞬一瞬を逃したくないようにバンドと呼応しているのが伝わってきて。メンバーご自身では、The BONEZのライヴは違うなっていう意識はありますか?

自分たちはラウド・バンドと思ってないし、いろんなタイプの曲をやりたいんですよ。"朝から晩までカレー"ってのは飽きちゃうタイプなんで(笑)。"3食違う美味しいものを食べれば飽きないでしょ?"みたいな(笑)。

-一体感という意味で象徴的なのは、JESSE(Vo/Gt)さんの始めのMCの最後、曲に入るところで"We are The......"、"BONEZ!"っていうコール&レスポンスですね。あれは映像で観ていてもゾクゾクするシーンでした。Zeppを埋め尽くすオーディエンスのパワーを感じられた瞬間でもあったのではないでしょうか。

どのシーンに限らず、フロアからのパワーはいつも貰ってます。演者だけではライヴは成り立たないんで。例えば地方で見た顔が演奏中に見えたりすると、"時間とお金を使ってここまで来てくれてるんだなぁ"ってことも思いますよ。

-また、「Adam & Eve」ではJESSEさんがみんなの肩を借りて、フロアの真ん中で歌うというシーンもありました。そういうところも自然体に見えるんですよね。JESSEさんの人柄もあるんじゃないかとは思いますが、The BONEZはRIZE、Pay money To my Painよりもさらにファンとの距離感というか、壁のない印象があるのですが、そういったことは意識していますか?

JESSEは、特に"RIZEだから"、"The BONEZだから"でファンとの距離感は意識してないと思いますよ。ああいう奴なんです。

-MCでメンバーそれぞれが思いを語るシーンもファイナル・ワンマンならではですね。普段はバランスをとる役割というか、クールな印象のNAKA(Gt)さんの、実は内にある熱いものが伝わってくる場面なども印象的でした。

普段クールな立ち振る舞いをしてるからって何も考えてないわけではないですからね。それを言葉や態度にできるタイプもいれば、俺もまぁそうだったりするけど、うまく表現できないタイプもいるから。でもNAKAはバランスをとる役割ではないっすよ(笑)。かなりの我が道を行くタイプですからね。