INTERVIEW
The BONEZ
2019.04.08UPDATE
2019年04月号掲載
Member:T$UYO$HI(Ba)
Interviewer:山本 真由
あの曲を自宅の自分の部屋で作ったときの気持ちみたいなものがメンバーの歌と演奏と、みんなの想いとで表現できた気がします
-Kさんとの思い出もたくさん共有してくれて、そういったところもファンにとっては心に残るものになったんじゃないかと思います。「Sun forever」は、やはりThe BONEZにとって重要な楽曲ですね。
まぁそうですね。アイツが死んで最初に作った曲なんで。別にThe BONEZでやるために作ったわけでもないし、自分の気持ち、想いを曲としてかたちにしておきたかったんで......。あの日のあの曲は、エンディングにアレンジをさらにつけ足したんですけど。あの日演奏することによって、やっと完結というか......あの曲を自宅の自分の部屋で作ったときの気持ちみたいなものが、メンバーの歌と演奏と、みんなの想いとで表現できた気がします。
-アンコールでは、それまで使っていなかった映像による演出もありました。ほんの少しだけの演出でしたが、なぜアンコールだけ映像を?
映像や演出的なことはThe BONEZとしてやっていきたいこととしてあるんですけど、あの日のライヴは"一番表現したい部分だけに要約した方が伝わるだろう"ってことでああなりました。
-また、今回のライヴ映像は、本当にThe BONEZというバンドの生い立ちから今までの軌跡を辿るドキュメンタリー作品のようにも見える映像となりました。制作段階でそういう意図はあったのでしょうか?
まぁそうですね。ひとつの区切りのライヴになると思ってたんで。個人的には「Sun forever」から「Thread & Needle」の流れのためにあの日のライヴがあったと言っても過言ではないので。5年前のこのバンドが始まったころの想いをZepp Tokyoで現実にするっていう。
-そして今作では、映像を撮っているのもThe BONEZファミリーだからこそという、実際にライヴにいても見えないような、細かいメンバーの表情や姿勢も見ることができる内容になっています。特にドラマーの足元まで見えるようなアングルは、普通のライヴ作品ではなかなか見られない迫力のあるレアなアングルです。バンドの一番カッコいいところを知っているクルーならではの目線で、ライヴを実際観るのとはまた違った楽しみ方ができました。
そう思ってもらえたなら嬉しいです。
-オーディエンスの表情の撮り方もいいですよね。できあがった映像を観て、どういったところが印象に残りましたか?
やっぱり本人たちも同じで、"あ! JESSEはこのときこんな表情で歌ってたんだ?"とか。なんなら"俺こんなだったんだ?"とか、ライヴの最中ではわからなかったズームの部分が見えて面白かったですね。
-さらに、本作のDISC 2にはThe BONEZファミリーがThe BONEZについて語るという内容のツアー・ドキュメンタリーが入っています。こちらはどうやって決まったのでしょうか?
これはですね、The BONEZはクルー含めてバンドの一員的な、"みんなで乗ってる船"的な感じで見せてる部分があるんですが、顔は見たことあるけど、なんて名前の人で実際どういう仕事をしてるのかまではわからない人はたくさんいると思うんですよ。なので、"そういう部分にフォーカスを当てたいな"っていうのがあってアイディアを出しました。
-できあがったスタッフ・インタビューを初めて観たときの感想は?
カズワン(※マネージメント社長)の言ってることが、漠然としてるんだけどなかなか的を得ていて"さすがだなぁ"と思いましたね(笑)。
-今作のリリース後、5月から6月にかけての"We Control - Suburban Tour 2019 -"、6月から7月にかけては"We Control -Zepp Tour 2019-"とツアーが決まっていますね。早くも再びZeppに帰ってくる、というのも話題となっています。東京公演は即ソールド・アウトとなって、Zepp DiverCity(TOKYO)での追加公演(6月30日開催)も発表されていますが、こちらの追加公演はどの段階で決まったのですか?
Zepp Tokyoの応募が最初からすごい数字になっていたので、"これはもう一発やろう!"って感じで決めましたね。
-前回観られずに悔しい思いをしたファンも、前回ツアーでの約束どおり再会を果たすファンも、今回の映像作品でThe BONEZのライヴに興味を持った方も、もちろんいると思います。ぜひ今回のツアーにかける意気込みをお願いします!
ぶっちゃけ、全箇所ソールド・アウトしなくても別にいいんすよ。とにかくThe BONEZを少しでも気になってる人には迷わずワンマンのライヴを観に来てほしいので。"扉は開けとくからあとで後悔する前に来いよ"っていう。対バンやフェスでの30分セットでは味わえないフルコースのThe BONEZをぜひ味わってください。"3食カレーだけ"じゃないから(笑)。
-最後に、激ロックの読者へメッセージをお願いします。
PTP(Pay money To my Pain)で激ロックに登場してたころとは、時代も世代もバンドもいろいろ変わったなぁと思うけど、いつの時代もバンドはファンのサポートがないと続けていくのが困難になっていくから。音源はSpotifyやApple Musicで聴くでも全然いいと思うから、ライヴに行ったりバンドのオフィシャルのマーチ買ったりして直接バンドに還元していってほしいかな。ちなみに俺は気に入った音源はレコード買います。