INTERVIEW
The BONEZ×REBEL8
2016.05.12UPDATE
2016年05月号掲載
Member:JESSE(Vo/Gt) T$UYO$HI(Ba)
Interviewer:米沢 彰 Photo by Shin Ishihara
-ありがとうございます。かなりの本気具合ですよね。バンドの方の話に変わりますが、いよいよ梅田CLUB QUATTROを皮切りにワンマン・ツアーもスタートしますね。前作『Beginning』(2015年リリースのミニ・アルバム)のときと10公演という枠組みは同じですが、会場規模が確実に広がっていて、今回は台湾公演も追加されThe BONEZの着実な歩みを感じます。そういった実感はご自身でもありますか?
T$UYO$HI:キャパがどうこうっていうよりかは、バンドとしての密度が上がってるっていうのを感じますね。
JESSE:まぁ、ワンマンができるっていうのが、アツいかなって。今までは2マンとか、いろんなバンドに力を借りて、いろんな地域でライヴやらせてもらってましたけど、今回はワンマンができて、あとはソールド・アウトできるかどうか。相当なことがない限り、去年はライヴハウス・ツアーだったけど来年はホール・ツアーっていうステップアップはないんで。こればっかりは徐々に徐々にいくしかない。その"徐々に"って幅をどんだけ毎回縮めていけるのかっていうことかな。ライヴだったりツアーだったり、こういうインタビューも受けさせてもらったりして、The BONEZはそれなりに頑張ってやってると思うんですよね。自分らではあんまり思ってないけど、傍から見たらPTPとRIZEの2バンドでやってるように見えるかもしれないけど。うちは3〜4年経ってもここにいて、5〜6年経ってもぶっちゃけそんなに変わることのないスピードでやっていくと思うんだけど、うちらがあえて"The BONEZ"を選んだのは、バンドになりたかったからなんですよ。バンドになるには、ひとりひとりがどんだけすごい奴でも、ちょこっと時間がかかって。でも、これが正しい道だって思って、ちょっと大回りをしてる。例えば、"俺はCharの息子だ"って言ってテレビのバラエティに出た方が一気に有名になれるじゃないですか。それを最初のころから選んでないのと一緒で。それを選ばなかったからこそ、今の僕の立ち位置があると思うし。だから、The BONEZのこのスピードが遅く見える人もいれば、ちょうどいいって人もいる。自分たちでも遅いと思うときはあるし、ちょうどいいと思うときもある。で、ライヴ会場がちょっとずつデカくなったり、ワンマンができるようになったり、そういうちっちゃな変化を喜べないといけないなと思う。だから、目の前のツアーを――まぁソールド・アウトはご褒美だけど、そうなるようなセットリストを考えたり、その日1日のために頑張って、いろいろ練ってます。最初、5曲しか持ってなかったから、同じ曲を2回やったときもあったし。それが今では20数曲あって、さらにプラス10曲くらいあって。なんか、信じられないね。ホント最初は20分ライヴできればよかったもんな。
T$UYO$HI:今は曲もいっぱいあって、ツアーやったり音源出したりしてるんですけど。最初は全然こんな規模じゃなかったなとか、ふとしたときに思うんです。でも、やっぱりThe BONEZでやりたいことはまだまだあって。そこは観にきてくれる人や聴いてくれる人ありきで、僕らの力だけではできないので、とにかくライヴには来てほしいですね。
-では、最後に激ロック読者へのメッセージをお願いします。
T$UYO$HI:絶賛ツアー中なので、ライヴに来てほしいとしか言いようがないですね。"僕たちはホントにいます"ってことかな。昔、MicroのゲストでMステに出たことがあるんですけど、"あ! タモリさんってホントにいるんだ!"って思ったんですよ(笑)。テレビつければいる人だし、知ってるつもりでいるじゃないですか。でも、現実にはいないかもしれないし。だから、The BONEZもこうやって激ロックの表紙になったり、JESSEがいるとか、MV見て思ってるかもしれないけど、ホントに僕たちはいるので! 確認しに来てください。
JESSE:会った方が面白いぜ!
T$UYO$HI:僕たちはテレビの中の人たちと違って、来たらそこにいる人なんで。ぜひ来てください。
JESSE:この激ロックをタダだから読んでる人とか、音楽の情報をいろんな形でゲットしてる人とか、いろんな人がいると思うけど、ホントに、外に出ればもっと面白いことがあって。ネットとかでいろんなもの全部チェックして知った気でいることと、外行って、何かと出くわして知っちゃったときってまったく別モノで。外に出ると知りたくもないことも知っちゃうし。だからこそ、表に出て遊びに来てほしいですね。"脳みその中にしまったからハイ、次の情報"っていうんじゃなくて、ひとつ情報を入れたら、ホントにそうなのかな?とか、現物見たらどうなんだろう?とか。俺、激ロックの何が好きかっていうと、全バンドにどういうジャンルだとか、どういうバンド聴いてる人だったらこういうの好きですっていうのが書いてあるじゃないですか。そうやって自分のものとして寄せられる音楽マガジンだと思うんだ。俺らがガキのころは、スマパン(THE SMASHING PUMPKINS)っつってもヴォーカルがどんな人かわかってなかったし、いざ見てみると超キモいヴォーカルだった、みたいな(笑)。ベース女なの?とか、ギター日系なの?とか。初めて渋谷公会堂でスマパンのライヴ観たときに、"やべえ、本物がいる!"ってなって。"Billy Corgan(Vo/Gt)ってキモいと思ったけど超かっけぇ! あのシルバーのストラト買っちゃう!"みたいな(笑)。で、実際に買っちゃった俺もいたし。ひとつの情報をゲットして、"こうなんだぁ、なんか面白そうだな"って思ったものを実際に確かめに行ったらどう?って思うかな。ホントに2Dで見たものと3Dで見たものが......まぁ4Dだね、匂いとか汗とか。絶対満足させてやるし、ぜひ、うちらきっかけで表に出てきてください。
About REBEL8
REBEL8は2003年に設立されたサンフランシスコのストリートウエア・ブランド。スケートボード、グラフィティ、タトゥーなどのカルチャーに根差し、国際的に有名なブランドになった今でもなお、その出身コミュニティから唯一無二なライフ・スタイルを提案している。REBEL8のすべてのグラフィックは、タトゥーとグラフィティ・アートの伝説となったMike Giantの手描きイラストによるもの。コンピューターによる作成や修正は行われず、彼のオリジナル・アートを忠実に再現している。