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INTERVIEW

G-FREAK FACTORY × 激ロック × バイトル

2018.08.10UPDATE

2018年08月号掲載

G-FREAK FACTORY × 激ロック × バイトル

Member:茂木 洋晃(Vo)

Interviewer:杉江 由紀 Photo by 上溝恭香

G-FREAK FACTORY × 激ロック × バイトル キャンペーン情報

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-というわけで、思わず本音が出てしまったようですが(笑)、ここにいらっしゃる石川雄規さんは本日のドリームバイトでインタビューをしてくださる現役大学生さんとなります。せっかくですので、ここからは彼にバトンタッチしてインタビューを続行していただこうと思います。それではどうぞ。

石川:石川です。今日はよろしくお願いします!

茂木:初めまして。石川君は何歳なの?

石川:23歳です。

茂木:ってことは、ネットがあって当たり前のアフターインターネットな人だな。今日はどんな質問を持ってきてくれたんだろう?


"やりたいことがあるのに、仕事があってうまく回らない"ということを言い訳にしない


石川:まずは、茂木さんが音楽活動を始められたきっかけを教えてください。

茂木:高校生のときにもバンドはやっていたことがあるんだけど、本格的に始めたのは日本に帰ってきてからだね。パンク・ロックとレゲエが大好きで、自分でも曲を作るようになって、曲ができたら人に聴いてもらいたくなるし、"じゃあ、ライヴをしよう"ってなったあと、今度はCDも出したいよねという気持ちが出てきて、作ったからにはツアーもしたい、っていうすべては連鎖的に繋がっていったんですよ。ただ、バンドを始めた当初はそれだけでどうにかなるわけでもないので、僕は実家の仕事を手伝いながらそれに必要な資格も全部とって両立してました。

石川:音楽と仕事を両立させるのは大変じゃなかったですか?

茂木:そりゃ大変だよ。だけど、大事なのは仕事をやってようが"とにかくいい音楽を作って、いいライヴをやれよ"っていう話だからね。と同時に、仕事の場では僕がバンドをやってようが、そんなことはまったく関係ないわけでしょ。そういう意味で"仕事があるから、やりたいことを思うようにできない"とか、"やりたいことがあるのに、仕事があってうまく回らない"ということを言い訳にしないようにする、っていうことを僕は意識するようにしてたな。

石川:それから、G-FREAK FACTORYの楽曲は歌詞にとても深い意味が込められているものが多くて大好きなんですが、茂木さんはいつも歌詞をどんなところから発想して作詞しているのか教えてください。

茂木:基本的には、時間に追われまくって書いていることが多いです(笑)。それと、机に向かって書こうと思って始めても、いきなり思い浮かんでくるものではないから、普段の生活の中で"おっ、これは!"と気になったことをそのたびにメモしておいて、そこから詞の世界を広げていくようなやり方をしてます。

石川:社会問題などについて歌うようになったのは、アメリカに行ったことがきっかけだったということでしたが、今もいろいろとアンテナを張っているということですか?

茂木:忙しいと、アンテナが鈍くなってしまったりすることもあるけどさ。でも、僕は今の日本で歌を歌い主張していくことがすごく重要なことだと、ひとりで勝手にだけど思ってる。自然災害もそうだし、今っていろいろなことが狂ってきてるでしょ。それをどこかではわかりつつも、なんとなくやり過ごすしかないよね、となってしまっている世の中に対して、"いやそうじゃなくて。そこにどう立ち向かって準備をしていくのかを考えようぜ!"っていう闘いのマインドを持たないとダメだな、と思うんですよ。東北でのあの震災以降、その意識はより高まったよね。

石川:なるほど。そんな茂木さんが、ここまで活動を続けてこられた中で最も苦労したのはどんなことでしたか。

茂木:それはいっぱいあるよ。バンドを続けられなくなってしまいそうなタイミングなんていくつもあったし、曲がどうやっても出てこない、書けなくなってしまったみたいな時期もあったから、冷静に考えたら今だって"よくやれているな"と思うときがたまにあるもん。とはいえ、その都度その都度曲に救われるんだよね。苦労しながらでもやっていい曲ができたら、その曲がライヴでどう育っていくか、どう受け入れられていくかを見続けていきたいじゃん。その気持ちありきで、なんとかここまで続けて来られたんじゃないかなぁ。

石川:ライヴといえば、今年も9月22日と23日にG-FREAK FACTORYの地元である群馬で"山人音楽祭 2018"が開催されることになっていますよね。もちろん、僕も観に行こうと思っているのですが、そこに向けた意気込みをぜひ聞かせてください。

茂木:本当なら2デイズでも足りないくらい呼びたい仲間がたくさんいるんだけど、今年もまた群馬でこのイベントをできることが嬉しいね。ある意味、これもアメリカでの経験が生きているものでローカル・プライドというのかな。日本人としてのジャパニズムであるとか、郷土愛とか、そこを大事にしたくて始めたものなんですよ。決して便利な場所ではないけど、とにかくあの場所でやることに意味があるものなので、今年も充実した2日間にしたいと思ってます。楽しみにしててな。待ってるぜ!

石川:いつもG-FREAK FACTORYのライヴを観ていると"熱くてカッコいいな!"ってすごく感じますし、気持ちがガンガン伝わってくるところが最高なんですけど、茂木さんはステージでどんなことを考えながら歌っていることが多いんでしょうか。

茂木:何も考えてないよ。というか、考えてはいるんだろうけど覚えてない。場合によっては、ちょっとしたトランス状態になっているのかもね。ちゃんと覚えているのは、お客さんたちの表情だけ。だから、結局はいつも出たとこ勝負になってます。

石川:じゃあ、MCとかもその場で?

茂木:あらかじめ準備したり、打ち合せをしておくことはほとんどないね。なんなら、雰囲気によってはMCがないライヴっていうのも俺はアリだと思うし。もしくは、MCだけしかしないライヴっていうのも今度やってみようか?

石川:あははは(笑)。トーク・ライヴになっちゃいますねぇ!

茂木:そうだね(笑)。他にも何か訊きたいことがあったらなんでもどうぞ。

石川:音楽とは全然関係ない話なんですけど、僕は就活が終わって来年から新社会人になる予定です。そういうこれからを担っていく今の若者に対して、"こうあってほしい"というメッセージはありますか。

茂木:すぐにできそうなことでいえば、3分の1ルールを実践してみるといいかもね。すべての人に1日24時間が与えられてるとして、3等分すると8時間ずつになるでしょ。それをひとつ目は睡眠にあてるべきだろうし、もうひとつは新社会人であれば働いて納税する社会生活にあてるべきだよね? そして、あともうひとつの8時間。これをどう使っていくかで、人間力が大きく変わってくるんじゃないかと僕は思ってる。ところが、この8時間を確保するのが意外と難しいんだよ。だから、1回そこを記録してみたことがあるのね。自分が何をしたのか、日々書き出してみたわけ。

石川:どういう結果が出たんですか?

茂木:時間を無駄にしているつもりはないにせよ、もっと削れたらいいのになという時間が結構あるのに気がついたね。例えば移動時間とか。あるいは、"この時間を他のことに使えていたらもっと効率的だったのにな"ということが明確にわかるようになったよ。これを20代でやり始めたら、きっといろんなことができるようになるんじゃないかな。俺なんかは、睡眠時間平均3時間まで圧縮しても時間が全然足りないけど。要は、1日1時間でも作曲の時間をとることができれば1週間で7時間。月でいったら28時間もとれることになる。20代からそういう時間の使い方をしてたら、俺も今よりもっと充実した人生になってた気がするよ(笑)。

石川:今からやってみた方が良さそうですね。試してみます!