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INTERVIEW

ROTTENGRAFFTY × The BONEZ

2015.06.17UPDATE

ROTTENGRAFFTY × The BONEZ

Member:ROTTENGRAFFTY:N∀OKI (Vo) 侑威地 (Ba)
The BONEZ:T$UYO$HI (Ba) ZAX (Dr)

Interviewer:荒金 良介 Photo by 大嵜 美穂

-というのは?

T$UYO$HI:俺はまだ接したことがない人たちもいるけど、そこが違う気がするんですよ。"こういう感じの曲をやろうぜ"という気持ちで集まってるように見える。

N∀OKI:気づいたらネットがあって、どんどん掘り返せるしね。俺らなんて音が聴きたいと思うと、レコード/CD屋に行って、ジャケ買いしてたからね。

T$UYO$HI:俺らは"バンドは人だよね"って言ってるけど、そう思ってる人は少ない気がして。このバンドの曲すげえいいじゃん!と思うけど、あまり人が見えてこなくて。

N∀OKI:なるほど。

T$UYO$HI:バンドも知ってるし、曲もわかるけど、メンバーの顔が見えてこないみたいな。その人が演奏している姿があまり思い浮かばない。だけど、曲はよくできてる。

-今の若いバンドは演奏も上手ですからね。そこは世代感ですかね?

T$UYO$HI:そんな気がする。いい悪いは別にしてね。

N∀OKI:スタンスがちょっと違うのかもしれへんな。

-逆にThe BONEZ、ロットンが人ありきという考えになったのは?

侑威地:バンドをやり始めたころはライヴするにも、かっこいいバンドが来る、観に行こうぜって。で、仲良くなりたい、仲良くなろうって。始めから人と人の繋がりで、今の僕らがありますからね。僕らの中ではそれが当たり前やけど、今はそうじゃないのかな。

T$UYO$HI:日本だけじゃなく、世界的にそんな気もするんですよね。AEROSMITH、MOTLEY CRUE、X JAPANと言ったら、そのメンバーが思い浮かぶ。今は音と人がリンクしてなくて、俺の中ではEMINEMで終わってるんですよね。それ以降はその曲が好きだから、その曲だけを聴くみたいな。だから、やってる人たちのことはあまり知らない人が多いんじゃないかな。以前に人から聞いたんだけど、そもそもアルバム1枚通して聴いたことがない若い人もいるんだって。

N∀OKI:俺らは3,000円でCDを買って、"クソや、このアルバム!"と思っても、頑張って好きになってたもんね。

ZAX:無理やり好きになってた(笑)。

N∀OKI:そうそう! "俺、絶対損してへん、損してへん"って、言い聞かせてた。貰ったものより、バイトして買ったCDの方がありがたみが違うやろうし。今は買わなくても転がっとるからね。

T$UYO$HI:ガンプラ世代でしょ?

N∀OKI:うん、ガンプラ世代(笑)。

T$UYO$HI:昔はガンプラ買えなかったんですよ、人気で。

N∀OKI:ああ、わかるわかる。エルメスとかしか残ってなかったんやろ?

T$UYO$HI:いや、もう武器セットしか残ってなくて(笑)。

N∀OKI:武器セットって、あったなあ。全部武器やろ?

T$UYO$HI:そうそう。

N∀OKI:ははははは。

T$UYO$HI:ある日ふとヤフオク見たときにガンプラがいっぱい出てて、すぐに注文して届いたわけですよ。そしたら、ただのプラモデルだったんですよね......。作りもしなくて。それはすごく覚えてる。

N∀OKI:自分で並んでゲットしに行った武器セットの方が価値あるみたいな(笑)。

T$UYO$HI:なんか、そういう感覚に近い気はするなあ。

N∀OKI:俺はそれはそれで今の世代としていいんちゃうかなって。その子たちから生まれるものは、俺らでは生まれてこないものだろうし、頭ごなしに否定するつもりはなくて。人の数だけ考え方の物差しがあるからね。