INTERVIEW
魔訶不思議変革者 -デスデス- × 小柳(夕闇に誘いし漆黒の天使達)× 丸山 漠(a crowd of rebellion) 座談会
2024.10.16UPDATE
2024年10月号掲載
魔訶不思議変革者 -デスデス-:藍夢 霙 NANAI 月姫 澪乃 依杯 おをい なまけ・もの 不二子 天嶺 まお
夕闇に誘いし漆黒の天使達:小柳(ブス担当/Vo)
a crowd of rebellion:丸山 漠(Gt)
Interviewer:宮﨑 大樹
Photographer:Kanda Yukiya
-デスデスの楽曲は先にテーマを決めてから作っていくんですか?
小柳:そういう曲もありますね。「DARK HERO」(『初めまして、デスデスです。』収録曲)とか、あと「アースマンション」(2024年9月リリースのデジタル・シングル)もそうかな?
丸山:そうだね。あれはカロリー高いなと思いながら作った。
小柳:一曲一曲のカロリーが高いんですよ。これはマジで言っておきたい。楽曲は転調したりテンポが変わったりいろいろあるし、人数が多いから歌詞の量が多い。1曲で4曲分ぐらい書いている気持ちなんだよね。もう俺的には30曲くらい書いている気分。だからテーマが狭いときはしんどいときがある。もう書くことない......って。血液型で1曲(「BLOOD HUMAN」/2024年11月リリースのデジタル・シングル)とかエグいもん。1番、2番でA型、B型とO型、 AB型で分けたのは英断だったと思うわ。
不二子:血液型なんですけど、MTRさんから"何型ですか?"って聞かれて、そうしたらみんなO型、O型、O型――。
霙:全員O型で、私だけA型なんです。ハブられた(笑)。たぶん歌割を考えたかったんだと思うんですけど、偏っちゃったので全然自分と関係ない歌詞を歌うことになって(笑)。
小柳:あれはビビったよね。"そんなことある?"って。「BLOOD HUMAN」は作詞が大変な曲だったけど、逆に歌っていて一番大変な曲は何?
不二子:「超寝てない」かなぁ。BPMが急に変わるところが超大変です。
霙:でも変態は大喜び。
NANAI:ダンスもサウンドにつられて激しいので大変なんですよ。
小柳:そうなんだ。「アースマンション」あたりかと思った。あれは俺が夕闇(夕闇に誘いし漆黒の天使達)でやろうとしていて、でもバンドじゃ無理だってなったやつなの。一番のお気に入りというか、一番キタわ! って思ったのは「アースマンション」なんですよ。漠さんは?
丸山:俺も「アースマンション」かな。
小柳:ライヴで観るのが楽しみ。
霙:デスデスの音楽はサウンドがフェス映えしそうだって感じるんです。フェス映えも、野外映えもしそう。私はリベリオン(a crowd of rebellion)さんのライヴを初めて観たのが石川の"ミリオンロック(百万石音楽祭~ミリオンロックフェスティバル~)"で、そこからドハマりしたんですよ。夕闇さんの野音(日比谷公園大音楽堂/"めっちゃ外 ~卒業~")にも行っていて。そのときにめっちゃ外が映えると思って聴いていました。それで、そんなお2人が参加してくださると聞いて、悪い事務所なのかなと思ったんです。
小柳:悪い事務所?
霙:自宅にバンドTを持っているような人が提供なんてありえないだろ、騙されているのか? って(笑)。でも本当でした。ありがとうございます。
丸山:ただのライヴキッズじゃないですか(笑)。
おをい:ここ2人(霙&おをい)がライヴキッズだったんですよ。
小柳:逆にバンドに興味ないのは誰なの(笑)?
NANAI:グループに入るまでは詳しくなかったですね。
もの:あいみょんさんとか宇多田ヒカルさんとか聴いていました。
小柳:そうなんだ。じゃあデスデスは速すぎて付いていけないんじゃない?
もの:初めて聴いたときはビックリしました(笑)。
小柳:まぁ、みんな分かれているほうがいいよ。みんな同じだとつまんないバンドになるから。俺もあんまりバンドは聴かないし、ラウドは知らないに近い。でも、だからこそ"この曲のこういうところにそれ入れちゃうんだ"みたいなことができるんだよね。ラウド・バンドってセオリーが多くて、そこを脱却したいみたいなところもある。俺はラップが好きだからデスデスでは当たり前にラップを書いているけど、あれヤバいよね。
NANAI:ヤバいです、難しすぎて。「DARK HERO」とか「BLOOD HUMAN」の低めのラップが難しいです。でも、カッコ良くてパンチラインもあって濃いので、歌っていて気持ちいいですね。
小柳:それは良かった。前提として、メンバーの情報を全然くれないのね。ただ唯一"ラップはイケてます"って情報だけは貰っていて。それは"下手なJ-RAPを書くなよ"、"適当に踏むんじゃないぞ"みたいなメッセージなのかなと思って、それがマジでプレッシャーだった。だからラップは一番丁寧に、一番最後に考えていて。でも、再現性が高いし完璧だよ。
NANAI:ありがとうございます!
おをい:デスデスはメロディもいいですよね。たまにとんでもなくピッチが高いサビとかもありますけど(笑)。
丸山:あれはリベリオンの名残です(笑)。
霙:「BLOOD HUMAN」の最後のところとか、すごくリベリオンさんを感じました。
丸山:そうなんだ。あんまり意識はしてないんですけどね。
NANAI:高いところは"地声で張れ"と言われるんですけど、最初は全員出なくて......。
小柳:でも、やっていれば出るようになるよ。そればっかり歌っているとそれになってくる。昔のキーが低い曲とかは、そのときは高いと思っていても、今だとマジで低いなと思う。