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INTERVIEW

AYATOMO(MAYSON's PARTY)× 猪狩秀平(HEY-SMITH)

2021.08.10UPDATE

2021年08月号掲載

AYATOMO(MAYSON's PARTY)× 猪狩秀平(HEY-SMITH)

MAYSON's PARTY:AYATOMO(Vo/Gt)
HEY-SMITH:猪狩 秀平(Gt/Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 上坂和也
取材場所:The Shake & Chips Tokyo

-今作については、猪狩さんのほうからプロデュースを打診したそうですね。

猪狩:しましたね。自分が関わったほうがかっこ良くなると思ったんですよ。このタイミングで持てる力を注いでほしいし、俺も注ぎたいなという。

AYATOMO:たしかZoomで飲んでいるときにそういう話になったんですよ。猪狩君から"俺で良ければどう?"と言われて。僕らからしたら有難いことなので、すぐにお願いしました。

-猪狩さんは実際にプロデュースを担当して、MAYSON's PARTYのどんな部分を伸ばせたと思います?

猪狩:自分が伸ばせたなと思うのはコーラス、ホーンのハーモニー、曲構成ですかね。最初に曲を聴いたときに長いものが多かったんですよ。3~4分もある曲が増えると、ライヴで映えないというか。その意味で、ライヴで使える構成になるように揉みました。だから、どんどん短くしましたね(笑)。

-たしかに今作は1~2分台の楽曲ばかりですからね。

猪狩:改造しまくったけど、0から1にしたつもりはないんですよ。作ってくれたものを広げようと。そこにはこだわりました。

AYATOMO:猪狩君のアドバイスで生まれた曲もありますからね。

猪狩:「Yummy Yummy」とか、そうやもんな。

-「Yummy Yummy」は今作の中でもポップに振り切った楽曲ですよね。

猪狩:アホでも歌えるワードというか......。

-言い方っ!

猪狩:はははは(笑)。バンド名に"PARTY"と入っているから、似合うんちゃうかなと。

-MAYSON's PARTYならば、スカ・ポップ的な曲調も合うだろうという。

AYATOMO:これは最後のほうにできた曲かもしれない。

猪狩:ひたすら曲を作ってくれて、「Yummy Yummy」が出てきたときにこれがいいなと思って。まぁ、もう1曲ヤバいものがいると最後まで言ったんですけどね。

AYATOMO:そこまで辿りつかなかったですね(笑)。

-「BAM BAM BAM BOOM」も猪狩さんのリクエストに応えて作った楽曲ですよね?

AYATOMO:そうですね。僕らはマイナーの曲自体が少なくて、もっとこんな曲調ないかな? と言われたんですよ。で、俺とMIKI(Gt/Vo)ちゃんが作ったものをひとつにしたんです。

猪狩:そうや! マイナー進行の曲を作ってと伝えたら、ふたりが1曲ずつ作ったから、AメロはAYATOMO、BメロはMIKIちゃん、サビはAYATOMOが作ったものをくっつけたら、いい感じになったんですよ。

AYATOMO:こんなことあるんだ! と思って。

猪狩:それはメンバーだけだったら、やらないでしょうね。

-「BAM BAM BAM BOOM」は今作の中でもズバ抜けてキャッチーな楽曲だなと。

猪狩:ライヴで絶対盛り上がると思う。

AYATOMO:セッションしながら、アレンジも進めたので、一緒に作っているような感覚でした。メロディを変えた曲もありますからね。

-猪狩さんがプロデュースしていることもあり、HEY-SMITH的な雰囲気も曲の随所に感じました。例えば、スコーン! と抜けるホーンの音色とか。

猪狩:あぁ、ホーンの抜け方は一番気にしましたね。言うてもメロディ主体だと思うけど、その中にホーン・セクションを入れるのはすごく難しいんですよ。スカでホーンがガンガン行くバンドは、実はメロディがあまりないんですよね。どうしてもメロディとホーンがぶつかるんですよ。そうならないように徹底的に気をつけました。

AYATOMO:猪狩君の耳がとんでもなく良くて、すごく勉強になりましたね。自分で聴くと、ふっと通り過ぎるところも聴いているし、音が当たっている場所やホーンの出方もレコーディング中の猪狩君は、立体的に見えているんだろうなと。違う能力を持っている人みたいな。

-今回は大阪で10日間ほどレコーディング期間を設けたそうで、それも猪狩さんのアイディアですか?

猪狩:そうです。HEY-SMITHもやってもらっているエンジニアさんがいて、自分が目指している音の方向性を理解してくれている方なので、レコーディングはそのエンジニアさんとやることがマストでした。

-音の方向性はMAYSON's PARTYの意向に合わせるのか、あるいは、猪狩さんのほうでこうしたいと提案したんですか?

猪狩:それはMAYSON's PARTYに合わせました。自分の中でMAYSON's PARTYはギターがシンプルなんですよ。でも、ベースとドラムは難解なので、そこを聴かせたいなと。HEY-SMITHはギターの音量がデカいけど、MAYSON's PARTYはベースとドラムをドン! と聴かせたくて。ギターはイェイ! ぐらいの爽やかな音量にしたいなと思ってました。

-そこはバンドの個性が明確に表れる形でやったんですね。

猪狩:そうです。ホーンが3人いるので、ギターがジャージャー言っていると、誰がどこにいるのかわからなくなるから。全体的に音は下に持っていって、中域は歌でカバーしようと思って。

-その音のバランスは猪狩さんが聴いてきた音源の引き出しからイメージするんですか?

猪狩:それが半分ぐらいで、あと半分はまだ聴いたことがない自分の頭の中で鳴っている"こういう音でしょ!"というものを合わせる感じですね。

AYATOMO:このスカの裏打ちはかわいい感じとか、随所にアドバイスしてくれましたからね。

猪狩:ベースはパンクで普通に使うローじゃなく、ヌーッというローを増やしたりして、結構派手に下に行ってますね。

-「Break down!!」、「Don't Bring Me Down」あたりはポップ・パンク色が強くて、それもこのバンドの持ち味ですよね。SUM 41、NEW FOUND GLORY的なニュアンスを感じます。

猪狩:そっち好きやもんな?

AYATOMO:そっち系の曲のほうが得意なんですよ。だから、マイナー系の曲ができないのが悩みなんですよね。

猪狩:AYATOMOはとにかくポップな方向で楽しませるのが性に合っていると思うんですよ。ほとんどの曲が3コードで、めっちゃ簡単なんですよ。それがいいところだと思うんですよね。3コードでいろんなメロディがあるから、それはすごいなと。

AYATOMO:コードを知らなすぎて、猪狩君に言われて、そっちの手があったか! と思うこともあります(笑)。

-HEY-SMITHにも言えることですが、MAYSON's PARTYのような音楽性は現在のシーンにおいても希少な存在ですよね。

猪狩:そう! 生のホーン・セクションが入っているバンドはほぼいないので、こういうバンドのライヴを観て、生演奏がどれだけヤバいかを現場で確かめてほしいですね。

-では、猪狩さんからMAYSON's PARTYに望むことはありますか?

猪狩:そりゃ爆売れしてもらって、ギャラを上げてもらうという。

AYATOMO:ははははは(笑)。

猪狩:自分たちの上に行ってもらって、一緒に何かできたら最高ですよね。

AYATOMO:HEY-SMITHと同じポジションで対バンして、"最高!"ってやりたいなと。そうしたら、今よりも熱いハイタッチができるんじゃないかと思います。

MAYSON's PARTY RELEASE INFORMATION
1st MINI ALBUM

MAYSONs_PARTY_al_jkt.jpg

『MAYSON's PARTY』
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HEY-SMITH RELEASE INFORMATION
NEW SINGLE

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『Back To Basics』
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