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INTERVIEW

神使轟く、激情の如く。

2019.11.14UPDATE

2019年11月号掲載

神使轟く、激情の如く。

Member:実久里ことの 生牡蠣いもこ 涙染あまね 二日よいこ 妖精かなめ 三笠エヴァ TiNA

Interviewer:宮﨑 大樹

-それはこちらとしても嬉しいです。さて、Zeppでは10月から「不器用HERO」、「Supernova」、「神奏曲テンペスト」の3ヶ月連続デジタル・リリース、2月にはミニ・アルバム『RAGNARøCK』の発売が発表されました。「不器用HERO」についてはすでにリリースされていますが、ライヴを通して育ってきている感じはありますか?

いもこ:自分はあがり症なんですけど、だんだんと曲に馴染むように言葉を乗せられたり、どうやったら感情が伝わるかなって試行錯誤をしたりして、曲が曲になってきたかなっていう段階です。

-あがり症なんですか?

いもこ:人前に立つだけで足が震えるレベルの緊張しいで、Zeppに立ってるのは奇跡なんじゃないかっていう。昔は小鹿って言われてました。

一同:(笑)

あまね:神者のみんなもこの曲に馴染んできた感があります。こういうときは拳を上げて、こういうときは叫ぶ、みたいな。

エヴァ:神激はフロアの自由度がすごく高いんですけど、「不器用HERO」はドラムンベース・ステップとかスカダンとかのキッズノリをやっている人もいれば、アイドルオタクでも覚えるのが難しいくらいのコールとかをやっている人もいます。バンド文化とアイドル文化がカオスに交ざって、でも、それぞれが認め合って確立しているフロアっていうのがこの曲では顕著だと感じるんですよ。全然違う楽しみ方がひとつのフロアで成り立っているのがこの曲だと思います。

ことの:そういう人たちがシンガロング部分で一斉に歌いだすっていうのもエモいです。さっきまで自由にしていたみんなが"ウォーウォー"のところで拳を上げて歌いだすところは、ステージから見ていても感動というか、すごくいい景色だなって思います。

-エモさで言うと「Supernova」もすごいですよね。

エヴァ:泣きますね。神者と神激の絆を歌った曲みたいな。

いもこ:作詞をするときに、神激チーム全体のグループLINEにポエムルームみたいなノートを作ったんですね。私たちメンバーももちろん書いたんですけど、スタッフさんの言葉やファンの人の言葉とかも入れて、携わっている人を含めての神激っていう歌詞を書きました。私の主観でもなければ、誰かひとりにスポットライトを当てたわけでもなくて、全員にスポットライトを当てて書いた歌詞ですね。最初は"例えばこの先にさよならが待とうとも"って、悲しい言葉から始まるんです。"Supernova"は"超新星"っていう意味で、星が進化する際に起こる爆発によって今までよりも何千倍の光を放つ現象を指します。その意味に付随して、その光がゆっくりと弱まり最終的に星自体が消え去る儚い過程までも考えて、私たちは結構なスピードで進んで、死ぬ気でやっているからこそ、突然最後が来るかもしれない。そういうことを感じながら、ライヴの一回一回を大事にしたいなっていう意味を込めてました。

かなめ:歌っているメンバーひとりひとりのことを思って、歌割が考えられているのがわかるかなと思います。歌詞を聴くことによってその子の想いを乗せているのがわかるかなと。

-先ほど、ファンの言葉も入っていると言っていましたよね。

いもこ:Twitterとかで貰った言葉や手紙に書いてあった言葉を入れました。自分は夢を諦めてしまったけど、自分の夢もすべて神激に託したい、みたいな言葉とかが入っています。

-サウンドとしては、激しさは抑えめで、ピアノやストリングスがそういう歌詞のエモさを引き出してます。

エヴァ:そうですね。そして、エモいところに突如入ってくるTiNAのボイパ(笑)。

いもこ:TiNAがボイパを担当したきっかけは、普段からなんとなくやってたからなんですよ。新しい曲にボイパが入るよって聞いたので、"TiNAじゃないですか?"って。

TiNA:今回、初めてボイスパーカッションに挑戦させていただいて、まったく未経験だったんですけど、Zeppで初披露ということで"もうやるしかない!"って気持ちで猛練習をしました。アイドル・シーンで、曲中にボイパを挟むことって過去にもなかったんじゃないですかね? 誰も予想してなかった展開というか、まさか1サビのあとにボイパが入るなんて誰も思ってないじゃないですか? そこでみんなのボルテージがさらに1段階上がって、また新しい神激というものを見せられたのかなって思いますね。

-ボイスパーカッションはこの曲だけじゃなく今後の新しい武器になるかもしれませんね。

TiNA:もっと出せる音を増やして、違う曲でまた進化した姿を見せられるように練習していきたいと思います。

ことの:すでにある曲にも入れられたら面白そうですね。

-それも楽しみですね。そして、よいこさんのラップもまた進化した感じがします。

よいこ:「夏声蝉時雨」(2019年8月リリースの配信シングル)と「不器用HERO」のラップと、「Supernova」では自分なりに分けていて。前者はカッコいい系を意識したんですけど、「Supernova」ではハッピーとか流れる感じを意識しました。ワンフレーズごとにひとりひとりと私が歌っていくんですけど、そこでもみんなの想いを歌っているイメージです。カッコいいだけじゃない、新しいラップができているかなって思います。

エヴァ:この曲はみんなで肩を組むんですけど、何がいいって神者の顔がめちゃくちゃよく見えるんですよね。

ことの:私たちも踊ってないから神者の顔をゆっくり見えるんですよ。つい微笑んじゃう。