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LIVE REPORT

"iLiFE!×Fear, and Loathing in Las Vegas「COSMIC CIRCUS vol.4」"

2026.01.19 @豊洲PIT

Writer : 宮崎ちゃーみー大樹 Photographer:浜野カズシ

スペースシャワーエンタテインメントプロデューシング株式会社が主催するイベント"COSMIC CIRCUS"。そのコンセプトは、[無限に広がる宇宙のように。推しもジャンルもすべてを超えて、固定概念をぶっとばした先には、きっとあなたの新しい"大好き"が待っているはず。心躍る音楽が繰り広げられる夢の競演]というものだ。今回、そのvol.4として、Fear, and Loathing in Las Vegas(以下:ラスベガス)とiLiFE!のツーマン・ライヴが行われた。ラウドロック・シーンの雄と、アイドル・シーンのメインストリーム的存在がツーマンを行う、なんと奇天烈なイベントだろう。

先攻はiLiFE!。ファンが掲げるカラフルなペンライトに迎えられ、SEと共に登場した彼女たちは、ロック色の強い黒を基調とした衣装を身に纏っていた。iLiFE!は、ピコピコ・サウンドのイントロが印象的な自己紹介ソング「会いにKiTE!」でパフォーマンスをスタート。ファンと共に作り上げる圧倒的な熱量で、iLiFE!初見のオーディエンスへ挨拶代わりの一発をお見舞いする。さらに「サイクロンライフ!」、「アイドルライフエクストラパック」と高BPM楽曲を連発。「初恋リバイバル」からは、グループ史上2度目、日本武道館ワンマン以来であるバンド・セットに変身し、セットリストでもサウンドでも、これでもかと攻めっ気を見せた。

MCではバンド好きを自称する青色担当の空詩かれんが"今日のツーマン・ライヴが告知されたとき、「え、そことそこがやるの!?」って思ったと思うんですけど、私たちもみんな思いました。本当にジャンルが全く違うじゃないですか。なのに今日はこんなにたくさんの人が集まっていただいて本当に嬉しいですね"と話す。そうして後半戦を「メロメラ」で始めたiLiFE!は、「LOML」、「#ラブコード」、そして「メッセージ」の4曲連続披露でライヴを締めくくる。iLiFE!のロックな強い一面を中心に見せて、颯爽とステージを後にした。

後攻のラスベガスがステージ上に姿を見せ、観客を煽るとそれだけで地鳴りのような歓声が上がる。バンドは「Return to Zero」で口火を切って轟音を響かせると、フロア一面はオーディエンスが上げた右腕で満たされた。リズム隊が作るビートに上物の楽器が乗り、ヴォーカルが乗り、1つの巨大な渦になってフロアを巻き込んでいく。これぞロック・バンドと言わんばかりの圧巻のパフォーマンスだ。さらにSo(Clean Vo)とMinami(Vo/Key)が見せるお馴染みの振付では、アイドルとそのファンも顔負けの一体感をステージとフロアで生み出していく。その演奏力、歌唱力の高さと強固な楽曲だけでなく、この絶対的な一体感。ラスベガスというバンドがいかに唯一無二にして無双の存在であるかをたった1曲でまざまざと見せつけられた。

MCでSoが"さっきもペンライトあったやん。あれ、めっちゃ好きやねんな。出してくれたら嬉しいな"と話すと、会場からは大きな歓声と拍手が送られる。そうしてiLiFE!ファンの心をも一発で掴んだSoは、"見た目はiLiFE!と俺等は正反対なんですけど、音楽としてはハイテンションなところ、ハッピーなところが似ていると思うので。初見は怖いと思われがちだけど全く怖くない。ただただハッピーな場所なので、もっともっとハッピーに一緒になって全員で楽しんでいこうぜ!"と煽った。

そんなSoの言葉でさらに熱気を帯びたフロアへ向かって、バンドは「Until You Die Out」を投下。ラスベガスのエレクトロニコアな要素もあってか、彼等の音楽とペンライトの光は驚く程に相性抜群だ。カラフルな光の海の中、Minamiのスクリームと、ボコーダーを掛けたSoのクリーン・ヴォーカルが縦横無尽に駆け巡る。ラスベガスの音楽は、観客を躍らせ、跳ねさせ、誰が誰のファンだとか関係なしに観る者をただただ楽しませていく。後半で「Just Awake」を披露した頃には、ジャンルの壁も形態の壁も全て壊して、豊洲PITは1つになっていた。最後に彼等は「Twilight」、「Massive Core」の2曲でラスト・スパートを仕掛け、暴風雨のように去っていった。

発表を見たときは目を疑った2組の対バン。だが、終わってみればイベントのコンセプト通りに"心躍る音楽が繰り広げられる夢の競演"だった。再び相まみえることはなさそうに思えるラスベガスとiLiFE!だが、実はラスベガスが地元神戸で開催する主催フェス"MEGAVEGAS 2026"にiLiFE!の出演が決定している。そういう意味では、その前哨戦とも言える熱い一夜になったわけだ。

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