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INTERVIEW

三笠エヴァ(神使轟く、激情の如く。 )

2022.07.13UPDATE

2022年07月号掲載

三笠エヴァ(神使轟く、激情の如く。 )

Member:三笠エヴァ GODちゃん

Interviewer:宮﨑 大樹 Photo by 上坂和也

自分が変わりたいと思ったら、音楽の力を借りて、周りの力を借りて、自分から変わらないと意味がない


-三笠さんが言ったように同じ悩みを持つ人は少なからずいると思いますけど、そういう人はその悩みにどう向き合ったらいいと思いますか?

エヴァ:"自分を変えるには、神激の曲を聴いてください"という感じです。神激の曲を聴くことで、みんなの心に"このままじゃいけないかもしれない"という気づきを与えることができると思います。でも、できることってそこまでなんですよね。結局、自分が変わりたいと思ったら、音楽の力を借りて、周りの力を借りて、自分から変わらないとマジで意味がなくて。自分で自分の檻を壊さないと新しい世界に行けないし、自分から探し出さないと誰にも救ってもらえないと思っています。悩んでいることは大事なんですよ。悩んでほしい。"死ぬほど悩んだうえで、神激の曲を聴いて、そこからどうするかはあなた次第でしかないですよね"というところですね。人生の選択を決めるうえで、何かの指針が欲しいときには、次に出る「ワールドブレイカー」を聴いてほしいなと思います。"誰の言葉でもなく、自分のことは自分で決めていけよ"と伝えたいですね。

-7月に出る新曲のことですね。

エヴァ:新曲、ヤバいです。泣きますよ? 今の私より泣きます。めちゃくちゃいい曲です。メッセージ性も強いし、曲も本当にすごいんですよ。"「神奏曲:ライトニング」(2021年12月リリースの21thシングル)が神激のできる限界だったんじゃないか"とみんなで言っていたんですけど、その認識を覆すくらいにいいものができたなと思っています。2段サビが特徴の曲で、超エモいサビと、疾走感のあるサビが組み合わさっているところが、"こんなの初めて聴いたんですけど"みたいな気持ちになって。メロディは2回聴いただけで口ずさめるくらいになったので、神激のメロがいいというところを体現しています。前回(※2022年6月号掲載)GODちゃんが言っていたと思うんですけど、よいこ(二日よいこ)のラップがめっちゃカッコいいんですよね。ことのちゃんの歌い出しってエモい感じがしてもちろん好きなんですけど、よいこのラップってアガるというか。よいこがパッと出て歌い出す、喋り出すだけで、なんかひるんじゃうんですよ。そんなよいこの良さがめちゃくちゃ出ている歌い出しだと感じていて。あとはTiNAのソロ・パートがいいんですよ。曲を聴いていると、ブレイクダウンとかサビ以外で、"ここを聴くためだけにこの曲を聴いてる"みたいなことってあるじゃないですか? そういうパートが私にとっては今回のTiNAのパートなんですよね。そこを聴いてほしい。早くライヴでやりたいです。

-ところで、三笠さんは神激でシャウトのパートを担当していますよね。シャウトを任されたときはどう感じていたんですか?

エヴァ:クリーン、シャウト、スクリームがあるので、初めて観た人はみんな"シャウトってなんなんだろう?"と感じると思うんですよね。音楽的な用語だと、シャウトって広いじゃないですか? デスボのことをシャウトと言ったりもするし、それこそスクリームのことをシャウトって言ったりもする。じゃあ果たして、自分の"シャウト"ってなんなんだろう? となるんですけど、あまね(涙染あまね)のスクリームはガテラルとかグロウル、技術面のスクリームなんですよ。自分に自信がないからなんですけど、実は、スクリームの下位互換みたいな気持ちになっちゃったことがあるんですよね。でも、それって自分のゴミカス勘違いで(笑)。私がパートとして貰っているシャウトって、本当にそのままの"叫び"なんですよ。魂の叫びとか、感情をそのまま音にする、声にするパートをいただけていると知ったときに、"これが自分の立ち位置なんだ"と、胸にストンと落ちました。もともと誰よりも感情が激しいタイプではあったので、シャウトという枠組みを貰ったことですごく腑に落ちた感じがあって。だから嬉しかったですね。これでいいんだと自分の中で納得できたというか。

GODちゃん:三笠はもともと声がかわいいんですよね。なのでライヴ中の煽りやMCをするときは、常にエッジを掛けた状態になっているんですけど、言っていた通り、技術的な話じゃないんですよ。"あまねと三笠、両方ともスクリームでいいじゃん"という話になるんですけど、あえて"シャウト"と言っているのは、文字通りの"叫び"、魂を吐き出すみたいな感じで。こちらの意図としては、技術うんぬんではなく、曲の中でのことだけでもなくて、ライヴのすべてをトータルしたうえでの"シャウト"というか、いもことは違うメッセンジャーみたいな立ち位置ですね。いもこはパートに"Clean"、"Lyrics"と入っているんですけど、そろそろプロフィールにメッセンジャーを追加したほうがいいんじゃない? って言ってるくらい。三笠もある種のメッセンジャーだと思いますね。

エヴァ:YouTubeを観たって、音楽を聴いたって、私の言っていることって100パーセントは伝わらないと思うんですよ。でも実際にライヴハウスに来て、目の前で"君"に言ったときに一番伝わると自負していて。「オキシバギー」(2021年10月リリースの20thシングル)という曲に、音源で聴いていると走り回りたくなる、燃えるような感じのところがあるんですけど、ライヴで聴くとみんなめっちゃ泣くんですよ。そういうところの違いとかは、自分じゃなきゃできないなと思います。私は何に対してもそんなに自信がないんですけど、これだけはマジで自信があるんです。目の前の人に何かを伝える力だけは誇れるので、そういうところを見てくださって、シャウトというパートをいただけたのかなと思っています。

-では最後に、今回も各メンバーへのコメントをお願いします。まずはTiNAさんから。

エヴァ:TiNAは根性があります。パッと見、陽キャだしギャルだし、なんでも軽く考えそうじゃないですか? でも、めちゃくちゃ根性がありますね。あとは落ち込んだときとか、何かがあったときに、次の日には何もなかったようにケロッとしていて。精神がブレていても、ニュートラルに戻すんですよね。それもすごいなと思っていて。たぶん彼女も引きずっていないわけじゃないと思うんですよ。でもそれを外に出さないって、めっちゃ根性があるなと。そういう意味で尊敬できる人ですね。

-続いて、よいこさんについて。

エヴァ:よいこは、神激に吹いた神風みたいな(笑)、本当に逸材だと思いますね。みんながいるから今があるというのは当然なんですけど、よいこがいるから今の神激というスタイルが確立されたと感じていて。ラップを神激で初めてやったとか信じられないですよ。よいこはもっとカッコ良くなると思います。初めのポテンシャルも高かったんですけど、まだポテンシャルを秘めていると思うので、そういう意味でめちゃくちゃ楽しみだなという気もするし、何より心からカッコいいです。普通にしゃべっていると等身大の女の子なんですけど、ステージに上がるとポテンシャルを発揮する。そういう意味で、ギャップもあり二面性もあると思います。

-あまねさんはどうでしょうか?

エヴァ:あまねは天才ですね。天才と言っても、努力をしなくてもなんでもできるという意味での天才ではなくて、努力家なのでそこは勘違いしないでほしいんですけど、人と視点が違うんですよ。それだけで才能だと思います。"穢れなき魂"みたいな感じなので、そのままでいてほしいですね。私とあまねは"狛犬システム"と言っているんですけど、バンドのギターとベースみたいに上手と下手が固定になっていて、そこでお互い対になってシャウトしたりスクリームしたりすることが多いんです。そういう意味ではライヴの面で相談することがすごく多いので、本音で話せるようになってきましたね。でも、人のことを煽ってくるのはやめたほうがいいと思います(笑)。

-ことのさんはいかがでしょうか?

エヴァ:ことのちゃんは、核って感じですね。マジで重要な立ち位置だと思っていて、ことのちゃんがいなかったらラップに振り切れていたり、スクリームに振り切れていたりすると思うんです。神激って絶妙に、全部のいいところをすべて併せ持った存在なんですけど、そこは、ことのちゃんがいるからできていることなんですよね。ことのちゃんという芯があって、そこから派生している、みたいな。神激のメンバーって、みんなケルベロスなんですよ――1匹はポメラニアンなんですけど(笑)、その鎖をギュッと引っ張っている役、ブリーダーがことのちゃんみたいなイメージで。ことのちゃんが自由なメンバーをまとめてくれています。逆に言えば、私たちはことのちゃんがいるからこそ安心して超自由にできるというか。全員と背中合わせしているようなイメージですね。

-最後はポメラニアンこと、いもこさんについて。

(笑)あれは本当にポメラニアンですね、見た目は。でも中身を解剖するとすごいんですよ。深淵みたいな(笑)、いろんなものが入っています。あんなに小さくて細くて、いつ折れるかわからん脚で、でもそこからは想像できないくらいの努力をしていて。本人は"ない"と言うんですけど、私は才能もあると思っているんです。期待と不安、本当にいろんなものが詰まっていて、たぶん一番葛藤している人ですね。でもそういう人だからこそ言葉に深みも出るし、説得力もある。だから私はいもこの書いた歌詞が好きなんです。いもこって、見た目ももちろん麗しいですけど、いいところが本当にありすぎて。一番尊敬しています。だから支えたい。いもこが頑張る姿とか、いっぱい悩んで、それでも立っていく姿、何かを叶えようと頑張る姿、そのずっと横で"頑張れよ"と背中を叩いてあげたいと思っていますね、激オモ感情なんですけど(笑)。あ、私は神者(※神激ファン)ならいもことあまね推しでお願いします(笑)!

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"5th Anniversary ワンマン「轟音」"

9月11日(日)豊洲PIT
※詳細後日発表