INTERVIEW
Zephyren代表GEN氏
2017.01.10UPDATE
2017年01月号掲載
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by 木場 ヨシヒト
-あのときの、Zephyren Tokyoの移転決定からレセプション、オープンまでは本当にあっという間に感じました。
あれは、店を閉めるって決めた、その日にSAKAEYAさんに電話して、次の日にSAKAEYAさんに内装屋さんと行って、"このスペースを貸してほしい"って話をして。そこから1ヶ月しないでオープンさせたかな。たぶん20日くらいとかで。まぁ、俺っぽいなっていう(笑)。
-レセプションの週にSAKAEYAさんにうかがったらまだ何もなくて、本当にオープンするのかハラハラしてました(笑)。
でも、ほんとはあれ、もう1週間早くできたんだよ。無理すれば15日くらいでできたんだけど、さすがに、なんとなくちょっとだけ寝かせようって思って(笑)。
-そうなんですか!?
なんなんだろうね(笑)。急に店を閉めたっていうのもお客さんにとってはビックリだろうし、また急にオープンするのもビックリだろうし。それが、最初から移転するつもりだったって見られるのもな......っていうか、やっぱり"間"って大事だなと思って。1週間遅くした理由もそこかな。やってもよかったんだけど、やっぱり少しは余韻が欲しいというか。
-なるほど。そのときのKEYTALKとの対談とAWコレクションでのZephyrenの方向性がすごくマッチしていたのも、戦略的な仕掛けじゃないんだったら驚異的な野生の勘だとしか言いようがないぐらいの方針展開だと感じていました。
それもそうだね。自分でブランドやってて、そういう"やっぱり変えていかなきゃいけないな"、みたいなのが結構あって、自分の好きなものも変わってきているというか。昔好きだったデザインとかも、また1周、2周しているような感じで。それは、自分自身が全部身につけるかって言ったら、当然中には身につけるものと身につけないものがあるんだけど、もともと自分が着て見せる側っていうよりは、作り手っていうのが本当に強くて。だから自分を基準として服を作ってなくて、アーティストだったり、仲間に"こういうふうに着たらいいんじゃないか"って思いながら作っていて。最近だと、ステージの衣装として考えることも多かったりするので、"こういう感じでやった方が、より映えるのかな"って思ったりとか。そういうのもあるかもしれないですね。
-これまでもよく"誰々に着てほしいって思って作った"っていう話が出てきますよね。
それがやっぱ一番多いかな。そうやって新しい服を作って、みんなが着てくれるので(笑)。たぶん、みんなもそうやって変わっていった方が楽しんで着れるんじゃないかなと。もともと3ブランドを手掛けてたときは、3ブランドそれぞれのテイストを変えて作るっていう作業をしてたのを、ひとつにまとめて全部自分のブランドっていう感じでやるようになったんで。そういった意味では、いろんなものを作るのはごく自然なことでもあったし。
-幅が出てきたというか、あとはみんな大人になったというのもあると思います。もちろん、若い人も着るんですけど、一方で年齢が上の人でも着やすいというか。
意識はしてないんだけどね。でもまぁ、俺がもう大人なんでね。
-ROTTENGRAFFTYのときは下北での街ロケ撮影もやりましたね。
あの雨の日の(笑)。
-ものすごい雨でしたね(笑)。ロケでは下北の街を使って、対談も下北のお店で楽しかったですね。実際にやってみていかがでしたか?
もともと、ロットンとは必ず何かのタイミングで対談したいなって、ずっと思ってたんで。"ポルノ超特急"の前が一番いいんじゃないかなと思ってやらしてもらったんだけど、やっぱ話してて一番楽しいというか。ロットンのためなら何でもやってあげたいっていうのもあるし、なんかそういう妙な関係にまでなってきてて(笑)。いつもそうなんだけど、飲むのがやっぱ楽しいんだよね。お茶飲みながらみんなで楽しく話すっていうのが。個人の本当の姿を知って、ライヴを観るっていうのが好きで。こないだもポルノ超特急を観てきたんだけど、そのときに、この人はどういう人なんだってわかってるとライヴを観ててもより楽しいね。良い時期も悪い時期も、ずっと見てる仲間なので、こうやって楽しくできたのはよかったし、動画もホントは喋りたくなかったけど、ああ言われちゃね。喋らざるをえないと(笑)。そうやって喋ったのはロットンのこの動画と、10-FEETのラジオくらい。基本的には喋ったことないからね。
-どちらも、不意打ちですね(笑)。
あとは、こないだのMY FIRST STORYの映画もか。そこでもちょっとインタビューしてもらいましたけど、基本的には動く姿とか生で喋ってるとこは見られたくないですね。キャラがバレちゃうんで(笑)。
-それにしても、あの動画は即興と思えないぐらい面白かったです(笑)。
どちらかと言えば、やればできる子なんで(笑)。この連載だって、本当は"毎月は無理だからね!"って言ってたんだから。忙しいし、本当に大変なんで。
-そうですよね。これだけのバリエーションを飛ばさずにできたのはすごいと思います。
すごいかどうかわかんないけど、よくやってるよね(笑)。