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COLUMN

オメでたい頭でなにより 赤飯のオメでたいコラムでなにより 第二十七回

オメでたい頭でなにより 赤飯のオメでたいコラムでなにより 第二十七回

サウナに行くならロッカー必ず19番 それがなければ40番 でおなじみ ハロハロ赤飯だす(オマージュ)。

わしは今、目の前に広がる大自然に酔いしれながら、この文章を書いております。
キラキラと輝く海の水面、緑の生い茂った山々、野鳥の鳴き声、不規則なのが心地好いさざなみの音。
ここが天国か......と思わず心の声が漏れてしまいそうになる環境。
昭和の大文豪たちはこんなところで作品を生み出していたのかしら......なんて遠いところに想いを馳せながら
PCをカタカタしております。


今回どうしてそんなところに居るのかって話なんですけど。先日とあるサウナイベントで知り合った
サウナフレンドが声をかけてくれまして、知り合いがやってる別荘みたいなところでサウナしようぜーと。
ほいほいありがとうございます、と来てみたらば、想像を遥かに凌駕するthe 天国でした。

そこのお庭にはテントサウナがありまして。薪をくべて火を起こすサウナストーブ。
その上にサウナストーンがギュギュっと乗っかっていて。そこにヴィヒタでセルフロウリュして
じゅ~~~という高揚感のある音とアロマたっぷりの蒸気でテントが満たされるわけです。
湿度が高いサウナは熱くても全然辛くない。むしろ心底気持ちが良いです。
これでもかというレベルで汗をかいて、よっしゃあああ!!!と心でガッツポーズ。
なぜならサウナはととのうための下準備。そう、あくまで下準備です。
テントを離脱し、そのままシャワーも浴びずに海に直接どぼん!ああなんてギルティ。普通のサウナ施設でやったら
非難轟々、二度と来るな!と周りの人に目だけで訴えられるやつだなぁなんて思いながら
海の上を完全脱力大の字で揺蕩うのです。ぷかぷか~......。ぷかぷか~......と。これまた心底気持ちいい。
水風呂の代わりに池やら川に飛び込んだことはあったけど、海はさすがに初めてだったぜ......。
こんなこと普段絶対できない......よ......。とすでにいい意味で事切れそうになっておるのですが。
次こそがメインディッシュ。本番です!まだ終わってはいけません!
海の上にある木製デッキ、つまりその家のベランダに横たわって外気浴。これ。これなんです。
頭の後ろにさざなみBGM、爽やかな潮風に全身を優しくマッサージしてもらい、大自然を眺めていると、
自分の内側から
「あぁ......自分はなんてちっぽけなことに悩んでるんだろう。」なんて感じの声が聞こえはじめます。
そのままどんどん脱力して、大自然に身体を委ねていると、だんだん口角が勝手にあがってきて
身体も気持ちもふわふわしてまいりました。そしてついに例の"ととのい"が訪れます。
「ああ、生きていていいんだ。当たり前に生きていていいんだ。」と声が聞こえたとき
お恥ずかしながら、感極まって泣いてしまいました。あまりにも気持ち良すぎて、幸せで。

これだけ見ると、マジでやべーやつの戯言としか思えないですよね。でも実際に体験してもらえれば
だいたい嘘じゃないってことが実感してもらえます。(感じ方の個人差は当然あれど)

今回はサウナはもちろんなんですけど、それ以上に大自然がそこに加わると
とんでもないことになるなぁというお話でした。

普通に生きているとわかんなくなるんですけど、普段自分たちがいかに狭いところで生きているのかってことに
気付けた気がします。狭いところっていうのは居住スペースだとかフィジカルだけの話じゃなくて、もっと心が感じてる世界というか
世界の捉え方というか、そういうやつです。

心が疲れている人には、精神安定剤を処方するより、こういう体験を"処方"と銘打って味わってもらえば
もっと回復しやすくなるのでは?とじんわり考えてしまいました。

気分がよいのでこのまま曲作りします。ではまた次回。

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