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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第十七回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第十七回

気がつけばもうすぐ2020年、もう今年が、令和の初年が終わります。元号が年度の途中で変わった今年は、大雨による自然災害が全国的に一段と増えたのを体感したりして、とても目まぐるしい一年に感じました。オリンピック前年。無抵抗の消費税増税。格差社会の少子化。そして現実的に走り過ぎた時代のなんとも言えない寂しさや虚しさも、きっとみんな感じてしまっているかと思います。どう過ごしてますか?

俺の令和元年はツアー三昧の一年でした。ツアーが始まるとどうしてもツアーに合わせたスケジュールになるから、寂しいけど少しだけ自分主体のわがままな活動になります。その中で古くからの友達とジャレあったり、新しい仲間と触れ合ったり、何よりもローカルを張るバンドや仲間と試合できていることなど、総じてとても良い旅ができています。どこか物寂しい夜も、目の前のライブに思い切りブチ込むことが恐らく俺にとってのデトックスのようなもので、ギリギリまでの追い込みと開放感でバランスをとっているのかもしれません。

災害大国と化してしまった日本にあって、隣県が大変でも被災しないという実話をずっと語り継がれてきた群馬県も、今年は台風19号の被害にあって、その神話は破られました。もう他人事ではなくなった末、これだけボコボコになっても、未だ備えるには至らないという妙な風潮があって、まるで何もなかったかのような日常が広がってます。それだけに、いざ災害に直面した際には最も弱い戦闘能力しか持ち合わせてない県民性を露わにすることになるでしょう。もちろん、危機意識なんて持たないで暮らせる方が楽しいし幸せだなんてことは当たり前。でももうそういう時代じゃなくなってしまったんです。備えながら未来を意識して繋いでいく。これがこの先この国で生きていくための我々世代の使命だと思います。

災害は毎年、もう地面から空から容赦なく起こるようになりました。来年もまたどこかで直面するのでしょうか。ならば備えとしてその都度、未来の心配とその土地にマッチしたローカリズムの重要性を意識するようになりました。もちろん情報化社会の良い部分を操作されることなく存分に寄り添いながら、人間という生き物が作ってきた古き良きアナログの暮らしの種。どちらかに偏ることなくその双方を持ち得た暮らしをしていくことでもう一度、まずは顔の見えるローカルから幸せや現実を実感していけたら、災害というとても大きな気まぐれな敵と遭遇した時に、正面からヤリ合うことができるのかなと信じてます。令和2年へと駒を進めるタイミングで、思い出して忘れずに。無闇に壊さずに大切に繋げて。この寂しさを子供達に味わわせないために。肌で感じた新しい術でまた闘えるように。令和の2年目、最高な年を!PEACE & YAH-MAN

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