MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第四十六回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第四十六回

これは残暑というか周知の通り終わらない猛暑。ペナントレースが30試合で終了するならば首位だったドラゴンズも、140試合を終えてみれば例年の定位置を守っている。これも我々にとって秋の風物詩だと言えるのだが、日照時間が短くなったことだけは実感するけれども南国と化した日本の四季の感覚や間隔が大きく崩れてしまった。

そんな中で突入した山人音楽祭 2024。疫病により縮小せざるを得なかった数年間からようやく山人らしさを表現できる可能性を孕んだ年を迎えた。今年はローカルフェスの首謀をやるにあたって地元の人たちとの時間を多く割くことができた。と共に、タダでは起き上がらないと決めてコロナからのお土産であるアコースティックのチャンネル。素晴らしかった。ブーさんの代打をたった一人で特大ホームランを打てる漢にも脱帽だ。重ねてきた強さと音楽的なスキルが露骨に出る手法で皆を沸かせた。凄すぎる。キャンセルの穴を補うこともコロナがくれた柔軟性なのかもね。問題はあれど、なんとか終えることができたが、不甲斐なく至らなかった点も多々あったこと、力不足は悔しく本当に申し訳ない。今後の対策として挑んでいきたい。

そして、当日はニュースを見る間もなく、同じ国の数百キロ先で災害に苦しんでいる人たちが大勢いる中でここに向かっていた事実を知った時、なんともいたたまれない気持ちになった。段取り八分と言われているイベントのセオリーで、この形を何度も経験して準備してきている筈なのに、やはりどれだけあっても時間が足りない。9月に入ってからというもの平均睡眠時間4時間以下で当日を迎えた。屈強な仲間の出演者。山人を盛り上げてくれたブースや媒体。群馬に集まってくれた多くのオーディエンス。毎度のことながら奇跡とも言えるこの民間の挑戦に文句も言わず笑顔で携わってくれたスタッフ、協力者。新旧問わず出会ってくれた地元の血の通った有志たち。本当に感謝しかない。

4年ぶりにフルアルバム「HAZE」をリリースすることができた。いつにも増して難産だったが、曲のそれぞれに特徴があって良いと思えるようになってきた。時間が経つにつれ愛着が湧いて可愛さを感じるものだ。その子たちを連れて数ヶ月を全国35ヶ所の旅をする予定だ。順調にいく保証は一つもない。ローカルを、その町をもっと知りたい気持ちが昂る日々。バンド歴27年。いつまで続けられるか、どこまで行けるかは誰にも分からない。最近では精神論や根性論という言葉は忌み嫌われるそう。しかし昭和の人間なので、どんなに上質なものであっても、その背景に精神や根性のないものに興味はなく響くことはないという結論に至ってしまった。そいつらがたくさん詰まっているライブハウスに是非とも遊びに来てほしい。PEACE & YAH-MAN

  • 1