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LIVE REPORT

No Fear Festival 2016

2016.10.27 @台中市文心森林公園 圓滿戶外劇場

Writer 山本 真由

NO BRAIN
1日目に負けず劣らず、日本のバンドも交え国際色豊かなラインナップが揃った2日目。メイン・ステージに登場したのは、"FUJI ROCK FESTIVAL"出演経験もある韓国のパンク・バンド、NO BRAIN。20年近く活動しているベテランらしい、男気溢れる堂々としたパフォーマンスで盛り上げた。韓国パンク・シーンのゴッドファーザー的存在だけあっていかつい印象だったが、笑顔でコール&レスポンスする姿はなかなかナイスガイだった。


GLORY HILL
"HOPE STAGE"には、日本のメロコア勢を代表してGLORY HILLが登場。「Everything」で幕開け、持ち前のキャッチーなメロディで掴みはOK! 疾走感たっぷりの「GET UP」では拳を掲げて盛り上がるファンも。そして、夏フェスにぴったりの爽やかなナンバー「Bitchin Summer」では色とりどりのタオルが宙を舞った。ラスト2曲、「Take My Word」ではオーディエンスも巻き込んだコーラスで合唱し、ファスト&ショートな「Go for break!!」でTAKUYA(Vo/Gt)がフロアへ突っ込み、自らモッシュ・ピットを掻き回し、最後にはオーディエンスに担ぎ上げられクラウド・サーフで締めくくるという、激しいライヴとなった。


LOKA
そんなGLORY HILLの熱演の余韻を引き継いで、"HOPE STAGE"のトリとして登場したのはLOKA。まずはQUEENの名曲「We Will Rock You」で、オーディエンスにも合唱を促し、ウォーミング・アップ。そこから、"暴れる準備はできてるか!?"と、一気にヘヴィに落として「TSUBASA TRIGGER」へ。さらに、"もっと欲しいかー!"と煽って、「PERFECT ENEMY」を叩き込む。それにしても、気迫に満ちたフロントマン Kihiro(Vo)の求心力はすごい。初めはちょっと冷めた様子で観ていた後方のオーディエンスも、いつの間にかハンドクラップしながらダンスをしてる。存在感たっぷりのテクニカルなギター・パフォーマンスや、リズム隊のパワフル且つノリノリな熱演もまた、刺激的で引き込まれるものがあった。最後に"また戻って来ます"と約束し、ラスト・ソング「EDEN」では、オーディエンスが肩を組み、サークルを作って大団円を迎えた。


激ロック DJ CREW
そしてこの2日間終日、専用のステージで台湾のロック・ファンを踊らせ続けた激ロック DJ CREW。ロックのクラブ・イベントにはあまり馴染みがないであろう台湾のロック・ファンにも、好きな楽曲を爆音で聴いて踊る楽しさが伝わったんじゃないだろうか。
日本から飛行機で3、4時間。格安便を使えば、新幹線で地方のライヴに遠征するよりお手軽な台湾の"No Fear Festival"。今年、躊躇して参戦しなかった方はぜひ、来年は日本のバンドを応援しに、またはアジア圏の旬なバンドを発掘しに行ってみてはどうだろう。