INTERVIEW
ALL OFF
2016.08.25UPDATE
2016年08月号掲載
Member:so-hey(Vo)
Interviewer:山口 智男
-昨年11月にメジャー・デビューしてから2枚のシングルをリリースし、ライヴも含め、新しいことにいろいろ挑戦してきましたが、さらに幅広いリスナーに届いているという手応えもあるんじゃないでしょうか?
もちろんあります。「One More Chance!!」(2015年リリースのメジャー1stシングル表題曲)も「Never Gave Up」(2016年2月リリースのメジャー2ndシングル表題曲)も、すでにインディーズのころとは比べものにならないくらい、たくさんの方に聴いていただいているんですよ。単純にYouTubeの再生回数も桁がひとつ違うくらい。今回の「リフレインボーイ」(Track.1)もそれを超えるんじゃないかという手応えがすでにあるんです。"より広い世界へ"っていうのは昔から心掛けていましたけど、今のフィールドでやらせてもらうようになって、本当に目に見えてリスナーが増えてきたと実感しています。
-すでに大きな手応えを感じているという今回の「リフレインボーイ」を作るにあたって、どんなことを考えたんでしょうか?
今までは日本語詞と英語詞が交ざってたんですけど、今回は初の全編日本語詞なんです。なおかつこれまでの中で一番歌いやすいキャッチーな曲になっています。歌いやすさ、口ずさみやすさって大事なポイントだと思うので、そこでひとつ、新しい扉を開けたのかな。「One More Chance!!」と「Never Gave Up」のときも、100パーセントかっこいいと思えるものを送り出せたと思っているんですけど、そのままの路線で3作目を作ったところで、すでに全力投球でやってますから、あれを超えるものはできないとわかってたし、やるつもりもなかった。今回は、アニメ"モブサイコ100"という出発点になった作品があるので、そことのリンクも考えたうえで、これが一番、自分たちをかっこよく見せられる方法なんじゃないかってことを実践しました。
-全編日本語詞の、これまでで一番歌いやすいキャッチーな曲になったという「リフレインボーイ」にはちょっと驚いたんですけど、エバタヒロカズさん(THE UNIQUE STAR)という外部の方による作詞作曲なんですね?
メロディと歌詞の原案を持ってきてくれたのがエバタ君なので、作詞作曲のクレジットは彼になっているんですけど、実際はアレンジも含めて完全に共作という形で、作っては壊してという作業をエバタ君とメンバーとでやったんですよ。エバタ君は過去2作、僕らのアルバムにも曲を提供してくれていて、今回が3作目なんです。僕たちのライヴにもよく来てくれるし、仲もいいし、僕たちのことを理解してくれているし、お互いに信頼している関係なんです。"モブサイコ100"のエンディング・テーマを担当することになったんだって話をしたとき、もちろん自分たちでも20曲ぐらい作ったんですけど、1曲だけ一緒に作ってみたいってことになったんですよ。それで、僕らが作った20曲とエバタ君が持ってきた1曲を並べてみたら、彼の曲が頭ひとつ抜きん出ていて、スタッフも含めみんなで"これ、めっちゃいい曲だね"って話になって。"モブサイコ100"という作品のことを考えると、誰が作ったかは問題ではなかったんです。ただ、いい曲を提供したかった。それが作品にとっても僕らにとっても、お客さんにとっても幸せだろうってことで、今回はエバタ君の曲でいくことになりました。
-これまでで一番歌いやすいキャッチーな曲というのは、バンドだけで作っていたときからテーマとしてあったんですか?
"キャッチーな曲"っていうのは、このバンドのテーマなんですよ。そもそもキャッチーな曲こそが、結成したときからのこのバンドの正義なんです。だから、僕らはただ売れたいからという理由でキャッチーな曲をやっているわけではない。そこだけはずっとブレていないと言うか、そういうものが好きだからブレようがない。その中でも今回は、"爽やかさ"というキーワードがひとつあって――