DISC REVIEW
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前作から10カ月で届いた3rdミニ・アルバムは、ポップ・パンクを下地に、エモ/スクリーモのラウドな要素も消化した表情豊かなロック・サウンドに仕上がっている。もちろん、彼らが持つ天性のポップ/メロディ・センスはさらに開花した印象だ。前作やライヴ経験を踏まえ、よりリスナーに多様な楽しみ方や乗り方を提供した楽曲の数々にバンドの成長が刻まれている。打ち込みを用いたダンサブルな「Just Tonight」、ボトムに響くベース・ラインが特徴的な「Brekaway」、怒りを前面に押し出した「Fuck Up」、静謐なバラード曲「Song For You」など、1枚通して飽きさせない魅力がぎっしり。また、初の日本語詞導入や英語詞のチョイスもフックがあり、演奏や曲展開も凝っている。ONE OK ROCK辺りが好きな人にはお薦め。 荒金 良介