DISC REVIEW
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ドラマチックなピアノとエレクトロ・ノイズの「Intro」から、これからのアンセム・チューンになりそうな「In Shadows」へとなだれ込んで、重い雲を払う晴れやかな高揚感で始まっていくアルバム『Re:sound』。タイアップのシングル曲など、疾走感のあるメロディックなサウンドを基調にしつつ、今回はスケール感に溢れた、瑞々しいロック・サウンドも魅力の1枚になった。COLDPLAYなどがイメージされるようなシンプルでいて広がりのあるバンド・アンサンブルに、たおやかに伸びていくメロディやエモーショナルなヴォーカルが乗り、大きなサウンドスケープを持った曲が多く収録されている。5人のロック・バンドとしての気概や、ここまで実直に音を磨いてきたプライドも感じる、重厚なハーモニーが響き渡る。 吉羽 さおり