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INTERVIEW

SPYAIR

2013.11.08UPDATE

2013年11月号掲載

SPYAIR

メンバー:IKE (Vo) UZ (Gt/Pro) MOMIKEN (Ba) KENTA (Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

-まずシングルの話を伺う前に、3ヶ月前にリリースされた3rdアルバム『MILLION』がいま皆さんにとってどんなアルバムになっているのかお聞かせ頂けますか。

MOMIKEN:今までのSPYAIRの全知識が詰め込まれた作品にはなったと思っています。その上で今回新しい1歩を踏み出すシングルを今回は作れたんじゃないかなと思っていますね。

IKE:ここまで続けてきた1個の証だと思っていて。言葉通り“アルバム”だなと。メジャー・デビューしてからのものをパッケージングした集大成ですね。

KENTA:今後もSPYAIRの名刺代わりになるアルバムだなと思うし、この3年でみんな技術的にも進歩して、それをしっかり詰められたものになっていると思います。プレイヤーとしてここからどう変わっていくかの足がかりにもなったし、いま聴くと“もっとできたな”という反省もあって、そういうものも含めいい作品になったと思います。

UZ:『MILLION』は最初から、作るコンセプトにしても、今まで……特にメジャー・デビューしてからの3年間を詰め込むようなアルバムにしたいということで作っていって。その出来自体に自分自身納得できて。それを世の中に出して、それが今まで以上に受け入れられて。そこはすごい……ほっとした感じがありましたね。“間違ってなかったんだ”って。だから次がより見えたアルバムになりました。

-“次が見えた”というと?

UZ:俺らの同世代のいろんなバンドがデビューして、(今の音楽業界の状況で)3枚出せることでも奇跡なのに、それが次は4枚目ともなると、やっぱり難しいことなんですよ。そういう意味で『MILLION』が受け入れられたことによって、次が迎えられる。活動できるなと思ったんです。意外と俺らも崖っぷちで、追い詰められてたというか……去年の年末くらいから、特に音楽作っているときは普通の精神状態じゃなかったし。常にすり減っている感じはあって。事務所の社長とも“みんなで士気を高めて、次のアルバム、マジ頑張ってひとつ上行こうや!”という話をしていて。それを何とか実現することができたから次が見えたというか、そういう安心感を『MILLION』はくれましたね。追い詰められている状況が必ずしもいいとは限らないけど、ああいう時期もないと作れないときもあるんでいい経験はできたなと思っています。でもこの先二度と味わいたくはないな(笑)。

MOMIKEN:間違いない(笑)。

-(笑) ご自分たちで満足がいくものを作れて、オリコンウィークリーチャート初登場2位という結果が出たのはとても嬉しいことですよね。

UZ:(激ロック8月号の表紙を指しながら)このバンドがいなければ1位だったんですけどね(笑)。

-はははは、マキシマム ザ ホルモンの『予襲復讐』が1位でしたね。

KENTA:でもこのバンドが1位で本当に良かったと思う(笑)。清々しいよね。

UZ:うん、この時代6年ぶりのアルバムが1位になることがすごいし、ロック・バンドに負けたのは正々堂々勝負して負けた感じがあるから逆に嬉しい。“俺らもまだまだだな、でももっと行けるよな”と思ったし、『MILLION』で“俺たちは俺たちだな”と思うこともできたんです。前は“あいつらこんなに行ってるのに、俺らもやってやる”というライバル心というか嫉妬心が結構強い人間だったんですけど……『MILLION』で1個完成させられたから。ちゃんと自分がかっこいいと思う音楽をまっすぐに続けていけば、それは届くと思うし。

-『MILLION』の楽曲を実際お客さんの前で演奏してみていかがでしたか?

UZ:ツアーやライヴを経験して、そういうものを想像しながら作った曲が多くて。でも実際お客さんの目の前でやったときは自分の想像以上の景色をくれたんで、今後もこの曲たちは育っていくんだろうなとライヴをするたびに感じます。

IKE:曲はUZが作ってるから、俺らより“こういうライヴになるんだろうな”という画が見えてると思うんです。それで実際ライヴの現場でその風景を見て“ああ、こういう曲になったんだ”と初めてわかったりする場合が多いので……実際『MILLION』を演奏したときの感動がでかかったです。

MOMIKEN:今までのアルバムのものよりも、よりライヴを想像してUZが作ってたと思うんですけど、実際にライヴをやったときもイメージしていたようなところにスッとはまっていったような……『MILLION』にはそういう感覚があります。今後やればやるほどよりそのイメージに近づいていくんじゃないかな。夏フェスとかを回って、“自分たちのライヴの味は何だろう?”と思ったときに……(お客さんの)声は他のバンドよりも出てるんじゃないかな、歌ってくれてるんじゃないかなと。一緒に合唱して一体感が出る――騒ぎ倒して楽しいのもいいかもしれないけど、俺個人としては後ろのほうまで一体感が出るのは合唱した瞬間だなと感じていて。今後は後ろのほうの人まで気持ちを解放していけるような曲をやっていければいいなと思いますね。

KENTA:俺の目の前にいるのはフロント陣で、3人がどれくらいのテンションでやっているのかというのが自分には届きやすくて。テンションが高いときはすごくわかるし、そういうときはイヤモニをしていてもお客さんの声が俺の耳まで届いてくるんですよ。そういうものがすごく多かったのが『MILLION』の曲たちだなと思うので……こういう景色が見られるようになったのはこれまでの積み重ねだと思うし、今後も続けていきたいなと思える光景でした。