DISC REVIEW
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昨年11月にベスト・アルバムをリリースし、12月に復活ライヴをZepp DiverCityにて行ったSPYAIRがとうとうニュー・シングルをリリース。セルフ・プロデュースで自分たちのサウンドを追求していた彼らが、新たな風を吹かすべくアレンジャーにMAN WITH A MISSIONやKNOCK OUT MONKEYなどを手掛ける大島こうすけを迎えた意欲作である。シンセやホーンや効果音などが取り入れられた華やかなアレンジ、地に足の着いたドラムが生むダンス・ビート、ヒップホップ的なループが心地よいギターもさることながら、普段サウンドを支えているMOMIKENのベースが動きをつけてグルーヴを牽引しているところは彼らの新境地だ。IKEのヴォーカル含め4人の発する音がすべて堂々としている。復活の狼煙に相応しい。 沖 さやこ