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INTERVIEW

SPYAIR

2015.07.16UPDATE

2015年07月号掲載

SPYAIR

メンバー:IKE (Vo) UZ (Gt/Prog) MOMIKEN (Ba) KENTA (Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

-復活作となる前シングル『ROCKIN' OUT』の全国ワンマン・ツアーは、復活後初のツアーとなりましたが、振り返ってみてどんなツアーになりましたか?

IKE:最高でした。でも、復活後初なのもあって、最初から自信満々で迎えたツアーではなくて。久し振りのツアーだし、自分も"歌えるのかな?"っていろんな不安要素を抱えてスタートしたんですけど、途中からはまったくそんなことを考えずにライヴをしていて。すごくツアーに集中できたし、なくなってた自信も取り戻してライヴができたんじゃないかなと思います。楽しいツアーでした。ツアーが育ててくれましたね。

KENTA:最初と最後で気の持ちようが全然違って。またツアーやりたい!って心から思えたし、富士急(※8月8日に富士急ハイランド・コニファーフォレストで行う1万人単独野外ライヴ"JUST LIKE THIS 2015")も控えているということもあって、ファイナルを終えたあとは、とにかく次に向かっていこうという気持ちがすごく強かった。すごく前向きに終われて良かったです。

MOMIKEN:久し振りのツアーだったから、ちゃんとツアーの感覚が戻ってくるのかなー......という気持ちを抱えたまま走り出したけど、最後の方はツアーやライヴに対して自然と"あそこをもっとこうしたら良かったかな""次はもっとこうしよう"と思えて。ちゃんと自分の出来不出来を考えられてたから、ちゃんとツアーとして回れてこれたんだな、と今になって思います。

UZ:(2014年12月に)復活ライヴをやってバンドが再スタートして、レコーディングやシングル・リリースをしていろんな活動をしていたんですけど、やっぱり"この先どうなっちゃうんだろう?"という迷いや不安は少なからずあったんですよ。でもこのツアーでライヴを重ねるたびに、そういう迷いや不安は消えていって、いつの間にか"目の前の次のライヴをもっといいものにするためにはどうしよう?"と考えていたので、健全になったというか。本当の意味でスタートできたんじゃないのかな、という感覚はあります。

-ファイナルのZepp Tokyoにお邪魔しましたが、メンバー全員がすごく堂々としていて、終盤では涙腺が緩むほど感動的なライヴでした。バンドとしてのライヴ力ももちろんですが、サポート・メンバーさんも参加していたり、照明や舞台も華やかで、SPYAIRの音楽が最もいい状態で届けられていたステージだなと思いました。

UZ:やっぱり俺らだけじゃなくて、ツアー・スタッフもサポート・メンバーも照明さんも舞台さんも、みんなやっぱりこのバンドに飢えてたところもあって。チーム全員が"次ライヴやるときはどうしてやろうか?"というのをすごく考えてくれてて、そういうものがひとつ結果になったんじゃないかと思います。

IKE:どんどん良くなっていったしね。やっぱりツアーは重ねるとクオリティが上がって、重ねすぎると萎えてくるし(笑)。人間がやってるから起こる"波"みたいなものを、うまく乗りこなしていけるのか?というのがツアーの課題だと思うので。良くも悪くもライヴはひとつひとつ違うから、ツアーをやっていく中で曲が育っていったのは面白かったです。"前回に比べたら今日だいぶキレてんなあ!"みたいな肌感覚がすごくあったので"ああ、ライヴやってんだな......"と思いましたね。

-今回のシングルである表題曲「ファイアスターター」は、セミ・ファイナルの札幌とファイナルの東京で披露されたとのことでしたが、そのあとにレコーディングなさっているんですよね。2回お客さんの前で披露して、それを受けてレコーディングをするのは、バンドにとってすごくいい体験なのではないでしょうか。

UZ:そうですね、やっぱり違いますよ。レコーディング・スタジオで曲を黙々と作り込んでいくより、その前にライヴで演奏していると曲に対する感覚が全然違う。『MILLION』(3rdフル・アルバム。2013年8月リリース)のTrack.1「OVERLOAD」はツアー1本回ってきてレコーディングだったので、すごくいい状態で録れて。曲自体はできてたので、ツアーでなるべく早めにやりたかったんですけど......結局初披露が札幌になっちゃったんです(笑)。

IKE:結構渋ったよね? "まだ無理だ! まだできない!"って(笑)。

UZ:そうだね、渋ったね(笑)。でもライヴでやったあとにレコーディングに臨みたかったから、ツアーでこの曲をやれたのは大きかったな。

IKE:普段なら曲を聴いて"こういうテイストの曲ね"で終わっちゃうところが、やっぱり(観客からの)熱を受け取ってから歌入れをすると、人が交わることもあってイメージが拡大しますよね。その熱を持って帰って歌えたのは、音源にとっていいことだと思います。

KENTA:音を鳴らすうえで、イメージはすごく大きいものだと思うんです。プレイどうこうの前に、はっきりと景色が見えてるのはすごく大きいですね。

-曲自体ができ上がったくらいに、ドラマ"THE LAST COP/ラストコップ"のタイアップも決まっていたんですか?

UZ:春先に"ラストコップ"のお話をいただいてから作りました。ドラマの内容は早い段階から聞いていたので、ドラマの芯となるいい部分を自分なりに受け取って、それにSPYAIRらしさを加えた形にできたらいいなという感じで作りました。

-やはりそうですか。「ファイアスターター」のアレンジはいつもに増してとてもUZさん色が強いなと思いました。要所要所でシンセやプログラミングの音が聴こえてきて、"これぞSPYAIR!"という感覚というか。

UZ:自分で作ってても"SPYAIRだな~!"と思いました(笑)。シングル作品であるというのは意識していて。だから"ああ、SPYAIRのこういうの待ってました!"みたいな、そういうふうに受け取ってもらいたいな......という気持ちは最初からありましたね。そこが"らしい"アレンジなのかもしれないです。詰め込んでいって練りこむと、ああいうふうに音を足したくなってくるんですよね。リバース系の音はここぞってときに出しているんで(笑)。

全員:はははは!

IKE:ここぞってときにUZのリバースがないと、ちょっとテンションが行ききれないかも(笑)。

UZ:慣れ親しんでるからね(笑)。やっぱりドラマもざっくり言えば"ヒーローが何かを助ける"というか。そういうものはこのバンドと相性がいいと思うんで。